表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/4

一寸先は泥

留年かかったので投稿激おそと化します


 

『社が倒産、給料未払い、俺無職』

 

 

四ノ宮心の句

 

社会人になって3ヶ月、俺は予想だにしない事態に頭を悩ませていた。


入社した会社は真っ黒のブラック企業で倒産、給料未払いのまま社長は蒸発、上司も後を追うように音信不通になり同僚達も頭を抱えていた。


少し前からどことなく怪しいとは思っていたんだ。


親会社の名前を振りかざし傲慢な態度で商談に向かう社長。

「会社は家族!」というフレーズを何度も繰り返し残業を頼み込む上司、毎月達成できるのが奇跡のような業務目標や日に日に目が死んでいく同僚達。

最近受けた同僚からの相談は「ホームセンターで一番頑丈なロープは何製だと思う?」だった。


そして倒産一週間前に突如音信不通になる社長、次第に空席が目立つようになるオフィス、毎日押し寄せる取引先からの入金遅延のクレーム。


ここらで残った社員の大半は察していた

「この会社終わったんじゃね?」と。


しかしそう思ったからといってどうにかする宛がある訳でもなくどうしようもできないまま会社は無くなった。

ついでに給料と家賃もろもろの出費でなけなしの貯金も無くなった。

残されたのはまだ新入社員の雰囲気抜けきらないスーツと通勤リュック、実家を出る時に貰った腕時計と財布くらいだ。


被害にあった同僚達は皆それぞれ違う道を歩き始めるようだ。

実家に帰る者、新しく職を見つけ今日からでも働き始める者、これを機に夢を追いかけ新たな道を切り開く者、そして何も考えられず未だに悩み続ける者。

因みにこの間ロープの相談をしてきた同僚は実家に帰って農業手伝うらしい。

個人的には一番不安そうな奴だったが自殺という選択は選ばなかったのだろう。

願わくは新しい道で成功して欲しいものだ。

そして何ならその幸せを今の俺に1%くらい分けて欲しい、切実に。


そんな中俺はまだ何処にも道を踏み出せないでいた。

当然だ、俺に今残る物など数える程しかない。

中途半端な学歴、高くもなく低くもないコミュニケーション能力、まだ新入社員という若さのレッテル。

どれをとっても何一ついいものは無い。

なにか宛はないかと思い返すも俺にそんな都合のいい相手はいない。

とにかく残された金の量を確認しようとして財布を開いたその時財布から何かが零れ落ちた。


「ん?今なんか落ちたかな」


不思議に思い足元を見るとそこには1枚の小さな名刺落ちていた。

そこには電話番号と名刺の主らしき人物の名前、そして住所が記されていた。


(思い出した…たしか先輩に連れられていったカジノで貰ったやつだ…。)


そう、この名刺はカジノで賞金か何かの代わりに貰った名刺だったのだ。

確かあの時あの人物はこう言っていた。

「何か困ったことがあればいつでもどうぞ」と。

ならば自分ひとり程度なら働ける余地があるかもしれない。


俺はそう考え、書かれている住所の元へと足を踏み出した。


こんな短く惰性に満ちた文章読んでいただきありがとうございます。


が、しかし己を卑下しても特に楽しくはないので敢えて、せめて自分だけでも褒めた讃えようと思います。

どうでしょう?まぁまぁ面白い展開になったと思いませんか?取り敢えずきっかけは作りました。これから四ノ宮君がどのような判断をしそして社会は彼にどのような道を示すのか、乞うご期待下さい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ