病町1
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「珍しいこともあるもんだな。こないだの薬は飲んだんだろ」
「ああ。おかげで熱は下がったんだが、今度はどうも忘れっぽくなっちまって。検査結果はどうだった」
「どれも異常なし」
「だけど、約束の時間を忘れたり、今日が何曜日かわからなかったり、ひどいときは何で自分がここにいるのかわからなくなったりするんだぜ、これは絶対普通じゃないだろう?」
「まあな」
「おまけに頭痛もするし」
「…アルツハイマー」
「へ?」
「若年性アルツハイマーかもしれんな」
「なにそれ」
「認知症って知ってるか?比較的高齢者に多いものなんだが、もっと若いときになることもあるんだ。お前の場合その可能性が高い」
「そんな。こんな急になるもんなのか。」
「とにかく精密検査はしたほうがよさそうだ。さっきのは簡易的なものだから。とりあえず今日のところは頭痛止めだけ処方箋かいといてやるから。また来週にでも来いよ。」
「…うん」
「まあまだ決まったわけではないから、もしそうだとしたら、ゆっくりつきあっていけばいいよ」
「はあ、こんなことになるとは。」
「なに、かかりつけ医の俺にまかしとけよ」
「ホント、友達にお医者様がいて助かったよ。この手のことはわかんないからな。世話になるよ」
「らしくないこと言うな。じゃあこれ処方箋な。ここに来るのは忘れるなよ」
「自信無いな」
「はい次の方どうぞ」




