財布を落とした
サクッと読める短編です!
夏にぴったり!
俺の名前は鳩吹真
たった今近所の商店街で財布を落とした。
『死にたい…』
そう思うほど絶望的だった。
家を出てから肉屋を出たところまでは確かにあった。それから雑貨屋で暇を潰して、
なんだかんだ1時間。
確かその時12時半だった。お昼時だけあって
人がさっきと比べ物にならないほどになっていた。そこからふらふら、腹が減ったから牛丼屋に行ってお支払いの時に気づいた。
財布がないことを!!
だから今俺は目をうるうるさせながら口の臭い店員に必死に謝っている。
と、そこに
『あの…おじさん…』
俺はまだ22だが完全にボーイは俺に言ってる。(泣)
『よかったらこれどうぞ』
とボーイは千円札を差し出した。
『おじさん貧乏なんでしょ。お金ないんでしょ』
お金はないことは事実だが貧乏とはちと違う。それにしても千円札は今の自分にとっては100万円くらいの価値はある。
小学3〜4年生の子に牛丼屋で千円札を貰うということはなんとも言えない気持ち。
口臭店員も困らせているしありがたく使わせて貰うことにした。
どうもありがとう、おかげで助かったよ!
と言うとボーイは、
『よかったですね』
と神対応された。
結局財布は見つからなかったがとても不思議な1日を過ごした。
ー数日後ー
突然ピンポーンとインターホンが鳴った。
出ると牛丼屋のボーイ!!
この前は本当にありがとう!
とりあえずお礼。
『気になったんだけど、そのお財布いくら入ってたんですか?』とボーイ。
とても200円だよとは口が裂けても言えない。
まあ、2000円くらいかな?
するとボーイは
『あ。2000円ですか、ならもうあきらめましょう』
俺 はい…
あっ、この前のお金、返すよ!
『あぁそういえばそうですね』
ボーイにしっかりとお金を、返した。
そして家にあったクッキーをしゃれた紙袋に入れ渡した。
ボーイはとても喜んで帰っていった。
この世の中もいいもんだな!
そう考えながら水を飲もうとしたらあることに気づいた。俺はコップを床に落とした。
そう、なんでその少年は俺の家を知っていたのか…
楽しんでいただけましたら幸いです!




