「見舞いの品」といふもの
ったく、何であいつがいるのやら……。
「のう、月盛。」
「何だ。」
「今日はな、見舞いの品を持ってきたのじゃぞ。」
「ほう。」
「何でもな、大層珍しい扇の骨だそうだ。」
「そうか。」
「今まで誰も見た事がないそうだ。」
「そうだ。」
「噂ではくらげの骨とも言われておる。」
「そうか。」
「私もまだ見ていないから楽しみじゃのう。」
「そうか。×2」
「お主ちゃんと聞いておるのか?さっきから。」
「ああ、バッチリだ。」
「そうか。×2」
………………………………………………………………………………
「さて、開けてみるか。」
「そうじゃの。」
私は期待半分、疑い半分に箱をあけた。
「………………。」
「………………。」
「おい…………。」
「なんじゃ?………………」
「『何も』入ってないぞ…………。」
「はて、おかしいの………………。」
「………………は………………はは。」
「どうしたのじゃ?」
「どうりで………………どうりで今まで誰も見た事がないわけだ………………。」
どうも、この話を投稿するまで長い空白がありました。作者です。
遅くなって申し訳ないです。
実は、「修学旅行」という物がありまして、京都にいって参りました。
しっかりと聖地巡礼してきました。
清水寺、薬師寺、北野天満宮…………。
中でも晴明神社はテンション上がりました!!
絵馬が沢山かかっているのですが、そのなかに、
夢枕 獏 氏の絵馬があって!!
それを見つけた時、昇天しそうになりました。
かなりインスピレーションを刺激されて来たのでこれからの創作ももっと頑張っていこうと思います!