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まもる者~promise~  作者: ユガミウ(旧名 立花 優)
校内戦=友情+努力=青春?
22/28

校内戦予選〜結果は…〜

なんかノリが悪いですΣ(゜д゜lll)

違う小説書きたい感が…いかん!


ー学園内 会議室ー


「これを見ていただきたい。これは先日から行われている校内戦予選の様子を録画したものです。三年生は四天王、学園一位の特権による予選免除で五枠は埋まり、残る二枠をかけた予選でしたが本戦を狙いつつもこの予選でアピールをするという生徒が多く見られ内容の濃い試合が多数ありました。次に二年生ですが、名家、生徒会メンバーを加えガラードの生徒たちと実力者が多数おり最も激戦となりました。どの生徒も実力を持っており今後更なる飛躍が期待できるでしょう。最後に一年生ですが…名家の次期当主候補とされる火野・雷豪・海原雨美はその実力で他を寄せ付けませんでした。そしてB組の妹尾卓という生徒も今回本戦を決めています。彼は《爆炎》を使えるようで()と同様にポテンシャルの高さが伺えます。そして残る二人は海原緑、石川聡という生徒で…彼らは本学園の実力クラスはE組…となっております。E組の生徒が本戦に出場するということは本学園初の事態であり、異例の事態とも呼ぶべきです。公正に実力別に分けられているはずの今の体制に生徒の中には不信感を抱く生徒もちらほら出てきています。」

「彼らが勝ち抜けたのは、組み合わせがよかったんじゃないのかね?」

「いえ、彼らのブロックは決して甘いものではありませんでした。特に海原緑は五大属性魔法が使えないのにもかかわらず、あの鬼道雅と水戸流星を倒しており、更には魔力武装、闇魔法を使ったのではないかと噂されています。」

「なんと!一年にそんな生徒がいたのか。しかし海原家は水属性だったはずだか…。」

「登録情報によると、彼は養子として海原家に来ておりそれ以前は孤児となっています。」

「ふむ…。で、彼の試合はどれかね?」

「これをご覧ください。」





猫の一件から二日、ついに俺は決勝を迎えた。昨日行われた準決勝は拍子抜けでD組の奴だった。ここまでは運良く勝ち進んで来たようだったが運は尽きて俺の圧勝だった。

三回戦の後から皆の見る目が少し変わり、実はやる男なんじゃないかという雰囲気や、クラスの奴らなんかは掌を返すように「俺は信じてた。」とか「海原君って凄いんだね。」とか言い出す始末だ。俺としては嬉しい気持ちもあるが人間の醜さというのも同時に見たというものだ…。


(ん?そういえば最近こういう思考増えたな…俺)


そしてその骨頂たるがこれだ。


「頑張れよー海原ー!!」

「そーだぞ!石川の奴も勝ち抜いたんだ。お前も続けー!」

「「頑張って!海原君ー!」」


(さすがに恥ずかしいんだが…。それになんだよあれ…)



『石川・海原 E組魂 目指せ本戦出場!』


黒字で大きく書かれた横断幕は極め付けだった。しかしその声援をかき消す更に大きな黄色い声援が上がる。


「いや〜楽しそうだね。目指せ本戦出場。ほんと君たちは面白い。」

「水戸…。」


現れたのは水戸流星。奴は海原家のガラードにして《水面の王子(ウォルタープリンス)》の二つ名を持ち女性に大変人気がある。だが彼女らは知らないのだろうこいつの性格が……


「気安く呼ばないで欲しいな、海原家のゴミ。君のせいで雨美さんにどんだけ苦労をかけることか…。予選は運良く勝ち上がってきたみたいだけど、ゴミはゴミらしくしていなよ。」


そう。こいつは一族や位というものが全てという本なんかでよく出てくる嫌な貴族って奴だ。しかも俺の前だけ。


「そうかよ…ならお前はこれからその“ゴミ”に負けるんだからな。」

「…戯言を。さあ始めよう。僕が君を圧倒する様を見て、皆にやっぱり海原緑という人間はこの程度なのだと。目を覚まさせてあげよう。」



開始直後、俺はコートの裾をはためかせながら駆けていく。俺は奴の戦闘スタイルを知っているので今回右手に持つ剣は軽くしてきた。スピードこそが奴の弱点だ。

距離を半分に詰めたところで魔力武装を発動して一気に加速する。


「っ!」

「遅すぎるんだよ。」


剣を一閃。ガラ空きの腹部に剣を入れると上半身と下半身が真っ二つになる。会場からは悲鳴が聞こえるが問題ない。俺の剣に手応えがなかった。

案の定、分かれた身体は水に変わり地面へと流れ、どこからともなく声がする。


「君の速さについていけないことはわかっている。でも僕が斬られなければいいだけの話だよね?」

「ちっ!どこだ!」


辺りを見渡し水辺を探すが夏の陽射しで水溜りは存在しない。


(どこだ…水辺がないなら奴はどこにいる?)


「フフフッ!僕を見つけられるかな?ほら後ろ!」


咄嗟に振り向くが当然そこに奴はいない。


「ここだよ!」


背後から現れた水戸は俺の後頭部に蹴りを入れる。


「ぐはっ!」

「そう、そうだよ!地に這ってこそゴミらしい。ほら、地面熱いでしょ?今冷やしてあげるから【|水月湖(Moon Lake)】」


(しまっ!)


地面から湧き出る水は瞬く間にフィールド全体に広がり湖となる。水戸は悠然たる態度で水面の上に立つが俺は水面には立てない。こうなってしまうともう奴の独壇場だ。

この水は全て奴の思うがままに操ることができ、それで相手を翻弄する。


「さあ!もう勝負は見えたね。君はその得意の速さを使えない。」

「そうかもな…でもお前は俺の何を知っている?」


俺は水中へと潜って行く。


「今更何をしようと無駄だ!」


(ここまでくれば魔法陣は見えないか。)


水中の一番底に着くと上へ向けて魔法を発動する。


ー【黒渦】ー


勢いよく水中から飛び出した【黒渦】は水面の数メートル上で四方八方へ伸ばし、もう一つの陸ができる。

俺は湖から上がるとその上に立つ。


「これでまだ戦える。」

「なんだよそれは。何の魔法だ!」

「お前に言うつもりはねぇーよ!いけ!」


【黒渦】の一部が槍のように水戸へ向かって伸びて行く。


「ちっ!水竜よ!」


水が竜の形を取り黒渦とぶつかり観客には水飛沫が飛び、大きな水柱が立つ。


「うらぁぁぁ!」


水戸に飛びかかるようにして上から斬りかかると水戸も腰から剣を抜き応戦する。


「ぐっ……。」


長い鍔迫り合いのあとお互い弾き合う。水戸は水面を後退し、俺は足元に伸びてきた黒渦に乗る。


「予想外だったよ、まさか君がここまでやるとはね。でもここまでだ、君は調子に乗り過ぎだね【理想の水月湖(Sublimation Moon)】」


辺りが光に包まれる爆発の、水素爆発の光に。

激しい爆発音とともに全ての水は昇華し生存の可能性すら薄い状況だった。


「み、水戸君!これはやり過ぎですよ。」

「すみません先生。でもこれくらいしないと勝てなかったんです。」

「おい!あれは何だ!」


会場の皆が指差す先には丸く黒い怪しげな物体が浮いていた。


「そんな!ま、まさか!ありえない!」


亀裂が入り黒い物体は崩れていき、欠片は大気に溶けていく。


「危なかったな…まさかお前にそんな技があったとはな。」

「クソッ!」


水戸は膝をつき苦しげな表情を浮かべる、もう魔力がほとんど残っていないらしい。


「お前の負けだ水戸。認めて降伏しろ。」

「まだだ!まだ負けていな……っ!」


水戸のすぐ隣、俺の剣から伸びた魔力の刃はその地面を斬っていた。


「まだやるのか?」


俺は遂に本戦出場を決めたのだった。




「ふむ…なるほど。彼は相当のやり手だね。」

「はい。ですから理事長、一度入学試験の内容を再検討するべきだと思われます。今後の学園のためにもこの際ですから徹底して----」


随分と暴れたみたいだね緑君。いくら大和の頼みとはいえフォローしきれないかもしれんぞ。黒崎の生き残りだとバレなければいいのだが…。


「ーーところで学園長。本当に彼のことは知らないのだね?」

「…はい。大和からも何も聞いておりませんが。」

「そうか…それは残念だ。では私はこれで失礼するよ。教員の諸君も解散していい、これにて会議を終了する。」




学園長室に戻った私は各学年の予選の様子見ながら考え事をしていたが、ドアをノックされて我に返る。


「何だね?」

「失礼します。本戦の組み合わせを行いましたのでその報告に伺いました。これが組み合わせになります。」


私は渡された紙にざっと目を通す。


「ほう…これはまた…。ご苦労だったね。」

「いえ、では私はこれで。」



「これも運命なのか…。この本戦はきっと君にとって大変な戦いになるだろう…でもその経験が必ず君を強くするだろう。頑張りたまえ若人(みどりくん)よ。」


先週は怒涛の一週間でした。

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