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ep.5 あなたの味方だと叫びたい
あなたのセカイは崩壊しかかっている。
あなたの心は泣いていた。
笑顔の裏で、心は泣いていた。
それが私にはわかります。
あなたは努力をしている。
誠実に努力をしてきた。
人を憎まず、社会のせいにせず、責めるならば自分の努力不足を責め、必死に必死に。
必死に生きてきた。
それを私は知っています。
だから、私は叫びたい。
本当は声を大にして叫びたい。
私はあなたの味方だと。
あなたが正しいか、間違っているかなんて知らない。
ただ、あなたの思いを、これまでの行いを知っている。
あなたの知人が、同僚が、親戚があなたをどう言おうと。
私は、あなたのその思いを否定しないと。
それだけは伝えたい。
でも、私にはもうあなたに伝えられない。
その資格がない。
私しかあなたの味方になれないのに。
今、あなたがだれかに言ってほしい一言を、確実に言ってあげられるのは私だけなのに。
あなたを捨てた私には、その資格がありません。
あなたにとってのセカイは、私にとってのセカイと同じ世界だろうか。
今はもう、違う世界だろうか。
あなたを捨てて、傷つけた私が見ているセカイとあなたの目に映る私の姿は、きっと違う。
だから、私には言えない。
私が何を言っても、きっと、余計に傷つけるのだろう。
壊れたセカイは、二度ともとには戻らない。




