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『銀座ママ、北条政子に転生す 〜善人なのに悪女と呼ばれたので、今日も鎌倉を籠絡させます〜』  作者: 双鶴


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第43話 頼朝、“政子を正式な柱とする”決断を下す

政子が評定の空気を整えてから一夜。


鎌倉は、まるで新しい町になったように静かだった。


「政子様と共に評定を……」

「政子様の言葉は正しい……」

「政子様がいれば鎌倉は揺るがぬ……」


(……空気が完全に変わったわね)


侍女が駆け込んできた。


「政子様……!

 鎌倉殿がお呼びです……!

 “至急、一人で来い”と……!」


私は静かに立ち上がった。


(頼朝さん……

 あなた、ついに動くのね)



──頼朝の館。


頼朝は、文机の前でじっと座っていた。

その表情は、昨日までの迷いが嘘のように消えている。


「政子……来たか」


(声が違う。

 今日は“鎌倉殿の声”ね)


私は静かに言った。


「どうされたの、頼朝さん」


頼朝は深く息を吐いた。


「政子……

 昨日の評定のことは聞いた」


(ああ、誰かが報告したのね)


頼朝は続けた。


「御家人たちが……

 お前の言葉に従ったと」


私は微笑んだ。


「従わせたんじゃないわ。

 “空気を整えただけ”よ」


頼朝は目を細めた。


「政子……

 お前は……

 鎌倉を動かしている」


(やっと気づいたのね)


頼朝は立ち上がった。


「政子。

 私は……

 決めた」


私は静かに待った。


頼朝ははっきりと言った。


「政子を──

 “鎌倉の正式な柱”とする」


空気が止まった。


(……ああ、ついに言ったわね)


頼朝は続けた。


「これまで……

 お前は陰で支えてきた。

 だが……

 もう陰にいる必要はない。

 政子。

 お前は……

 鎌倉の中心に立て」


私は静かに言った。


「頼朝さん。

 それは……

 “私を政治の表舞台に立たせる”ということよ?」


頼朝は頷いた。


「そうだ。

 御家人たちも……

 お前を必要としている。

 そして……

 私もだ」


(頼朝さん……

 あなた、本当に変わったわね)


私は一歩近づいた。


「頼朝さん。

 あなたがそう言うなら──

 私は鎌倉の柱になるわ」


頼朝は息を呑んだ。


「政子……

 お前は……

 怖いほど強いな」


私は微笑んだ。


「強くなったのよ。

 あなたを守るために」


頼朝は目を閉じた。


「政子……

 私は……

 お前を信じる」


(その言葉、何度聞いても悪くないわ)



──義時の屋敷。


義時が駆け込んできた。


「姉上……!

 鎌倉殿が……

 “政子様を正式な柱とする”と……!」


私は静かに言った。


「ええ。

 頼朝さんは、ついに決めたわ」


義時は震えた。


「姉上……

 あなたは……

 鎌倉殿の心を……

 完全に動かしたのですね……!」


(動かしたというより、

 “整えただけ”よ)


私は空を見上げた。


──次は、鎌倉全体に“政子の柱宣言”を広める。


そしてこの日、

**頼朝は政子を“鎌倉の正式な柱”とする決断を下し、

政子はついに表舞台へ立つことになる。**


鎌倉は、

新しい時代へ踏み出した。


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