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転生なるもの

 春咲カイト。どこにでもいる高校生。

 今日も寝癖を直してダッシュで学校に向かう。調子にのって明け方近くまでゲームをしていたからか、ちょっと眠い。タイトルは確か「swordファンタジー」だっけ。スキルやら何やらが出てくるRPGで最近のお気に入りだった。


「まあ、この俺が世界1位のプレイヤーなんて知られたら、大騒ぎになるよな」


 そんなことをうそぶきながら、一歩を踏み出す。実際、クラスのだいたいの女子の感想は「swordファンタジー」って何? だっただろうが、まあ今回そんなことは関係ない。


「春咲カイト。身長体重共に平均、ねえ」


 俺は全力でアクセルを踏み込む。ぐるるるると重いエンジンの音がした。


「転生後は『ハズレスキル縮地実は最強だった!?』って感じで無双お願いシャッス」


 春咲カイトの顔が見えた。ハンドルをひねる。このままいけば、俺は間違いなくこいつをひき殺す。無表情のままアクセルを踏む。


「ちょ、え、あ、信号無視のトラック!? うわああああああ!!!」


 こちらとしてはとても助かる説明セリフを吐くと同時に、どすっと音がして春咲カイトの体はぽーんと飛んで行った。


 俺はそれを確認すると、サイドブレーキを引き、シフトレバーを引く。車から降りて、春咲の脈がないことを確認。すぐにスマホを取り出して写真を撮った。それからスマホに掲載されたリストを確認する。


「今月あと3人かぁ。『転生屋』も楽じゃないな」


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