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作者: お茶目中年

 200文字小説でございます。


生きたいという気持ちの中、泣く事さえ許されぬ時代に生きた男達のドラマ。


死が最大の賞賛とされる皮肉な時代に生まれ、皮肉な運命を貫く男の心の葛藤を短いストーリーで表現いたしました。


 同じ想いで散って逝った約300名近くにも及ぶ若人たちの魂の声としてお聞きください。


 

 若人たちは旅に立つ。



 靖国へと神へと昇る旅に立った。

  父上、母上、お喜び下さい。 


 本日、貴方様の息子は最大級の親孝行をいたします。


お聞き下さい。お喜び下さい。 之より私は貴方様より授かったこの身体で貴方様をお守りする事が出来るのです。


 父上、貴方様のように私を強く育てていただき有難う御座いました。

 母上、毎日美味しいご飯、腹一杯食べさせていただき有難う御座いました。

 

  残り僅かですが一生ご恩は忘れません。


  今、涙する私をお許し下さい。



   

   桜花散り


       靖国昇る


            我が命


       

   お元気で

  

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― 新着の感想 ―
[一言] 悲しい話です。
[良い点] 戦争とは命を失う者が多く出てしまいます。以前に鹿児島県の知覧(ちらん)にある特攻隊記念館に行った時に、あまりの壮絶さにしばし時がたつのを忘れてしまいました。 私の大学院時代である指導教員(…
[良い点] 大学時代より何度も靖国神社には行ったことがあります。現在は、白いハトが多く、若い学生たちや観光客も多い場所になっています。ただ、あの中には内地国民や外地国民の多くの御霊が眠っている場所でも…
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