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7. 初めてのパーティー戦



 「……ちゃん!」


 「お兄ちゃん!起きて!」


 「ゔぅ……おはよう」


 「おはようお兄ちゃん」


 痛い!体がめっちゃ痛い。昨日ベッドで寝ずに床で寝たせい


 かこんな事ならベッド使えば良かった。



 ギィー


 「ユウタ、神村さん起きた?」


 そう言い扉を開けながらナズナちゃんが入って来た。


 「おはよう、ナズナちゃん」


 「起きたなら早く準備して!もう少ししたら家出るから、準


 備終わったら一階に降りて来て」


 そう言うとナズナちゃんはユウタくんを連れて一階に向かっ


 て行った。


 ステータス



 神村かみむら 一樹かずき


 レベル 3


 HP 10/10


 MP 15/15


 寿命 59


 固有スキル 命の等価交換


 スキル  ファイアボール


 一応ステータスも確認したが、ちゃんと全回復しているみた


 いだ。



 …準備が終わるとすぐさま一階へ向かった。



 「あ、お兄ちゃん降りて来たよ!」


 はい、お待たせしました。


 ナズナちゃんは何も言わずに玄関の方へ向かって行ったので


 僕とユウタくんもそれに着いて行った。




 「昨日と反対方向に行くから、神村さん先頭よろしく」


 「わかった」


 任されました!



 そう言い移動を開始した。


 僕が先頭で、ユウタくんが真ん中で後ろにナズナちゃんの陣


 形で移動している。


 

 しばらく歩いていると狼に似たモンスターがゴブリンを襲っ


 ている所に遭遇した。


 狼型のモンスター初めて見た。てか、モンスター同士も殺し


 合うのか!縄張りとかあるのかな?


 どうしよう?取り敢えず2人に聞いてみるか。


 「あれどうする?」


 「レベルも上げていきたいし、迂回するのも時間かかるから


 倒すよ。ユウタお願い」


 「わかったよ、お姉ちゃん!」


 『インビジブル』


 『サイレント』


 と唱えると3人ともよく見れば見える程度まで透明になっ


 た。


 「お兄ちゃんこれでモンスターに近いても大丈夫だよ」


 あ、僕が近付くのは確定ですか!


 それにこのスキルで昨日僕が気づかなかったのか!透明じゃ


 なくても気づかなかった自信はあるが今は考えない事にし


 た。


 「わかった」


 「…」


 今僕は後五歩くらいで剣が届く所までモンスターに近付いて


 おります。


 それにしても足音も出なくてほぼ透明って、ここまで気づか


 れないものなんだ。それともゴブリンに気を取られてるの


 か?



 ぐしゃっ!


 「きゃーーーん」


 狼に近づいた僕はショートソードを振り下ろし体を叩き切


 り、続いて近くに居たゴブリンの首も切り落とした。


 

 それに気づいた狼はこっちが見えているかの様に見つめて来


 る。ゴブリンも気付いては居たが、こっちの位置まではわか


 っていなかった。


 僕も一旦立て直そうとゆっくりと後退する。



 じじっ、ずばばばばん!


 「えっ?」


 背後から一直線に伸びる電撃が飛んできた。


 その電撃が狼に直撃し威力が高かったのかそのまま貫通して


 地面を少し焦がした。


 狼は声を上げる暇もなく絶命した。



 「神村さん今!」


 僕はその声を聞くや否や敵に向かって行った。




 《一定の経験値を獲得しましたのでレベル4になりました》



 どうやら最後のゴブリンを倒した時にレベルが上がったらし


 い。


 「ナズナちゃんあの電撃は何?」


 「一直線上に電撃を撃つスキル。連発はできないから期待し


 ないで」


 「お兄ちゃん僕のスキルもすごいでしょ!」


 めちゃくちゃ強いじゃん!もう僕要らなくね?僕が足引っ張


 ってるまであるんだけど。


 「2人のスキルのおかげで楽に倒す事ができたよ!ありがと


 う」


 「僕ね、今のでレベルあがっちゃった!」


 「家に帰ってから確認しなさい」


 「わかったよ、お姉ちゃん」


 はい、僕も家に帰ってから確認します。


 そう心の中で僕もユウタくんと同じ様に確認しようとしてい


 た事を反省した。



 そう遠くない所でコンビニを発見した。


 「あそこのコンビニぱっと見は漁られてなさそうだけど?僕


 が先に行って確かめて来るよ」


 そう言いユウタくんに『インビジブル』だけをかけてもらい


 向かう事にした。



 うーん、やっぱり漁られてはいないか。


 ある程度周りを確認した後、2人に合図を送った。


 「持てるだけ持って行くから、神村さんは鞄渡して周囲の警


 戒をしてて!」


 「わかった、何かあったらすぐに来るから呼んでね」


 鞄を渡してコンビニの少し外で周囲の警戒をする事にした。




 「神村さん、一旦家まで荷物を置きに行ってそれから探索再


 開ね。はいこれ持って」


 そう言うとすぐに店を出て行った。


 僕はというと鞄と食料が一杯にはいったコンビニのカゴを受


 け取った。


 えっ?全然重くない!ステータスのおかげか?



 僕たちは一旦隠れ家に帰る事にした。


 

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