3. レベルアップ
神村 一樹
レベル 1
HP 5/5
MP 6/6
寿命 64
固有スキル 命の等価交換
スキル なし
この固有スキルの命の等価交換以外は何となく
理解できるんだけど。
そもそもどうやって発動するんだ?念じるとか?
命の等価交換
スキルガチャ 1
武器ガチャ 1
スキル構築 ー
武器生成 ー
あっ、なんか出てきた。
取り敢えず試してみるしか無さそうだな。
ではまずスキルガチャから。
《寿命が1消費され、スキル『ファイアボール』を獲
得しました》
えっ?今さらっと怖いこと言ってなかった?てか今の
何?頭の中でアナウンスが鳴ったんだけど。
これがスキルを使うってやつなのか?
ステータス。
神村 一樹
レベル 1
HP 5/5
MP 6/6
寿命 63
固有スキル 命の等価交換
スキル ファイアボール
おっ!スキル増えてる。
寿命減ってるー!こ、この数字消費する寿命か!
あれ?結構やばくね?
寿命1消費してファンタジー世界で一番最初に手に入
るスキル、割にあわねー。
ぶ、武器はど、どどうかな?
《寿命が1消費され、武器『ショートソード』を手に
入れました》
と言うアナウンスと共にショートソードが目の前に落
ちてきた。
うん、知ってた。もうこの先生きて行ける自信ない。
どうしよう、どうやって生きて行こう。
流石にゴブリンくらいなら『ファイアボール』で倒せ
るよな?
ドン!ドン!!
ビクンと体が反応する。
玄関の方から、扉を何かで叩く音が聞こえてくる。
「あ、あの誰かいるんですか?」
「ぐぎゃぁぁぁぁ」と言う声と共にさらに扉は叩かれ
始める。
ドン、ドン、ドン!!
まずいまずい、このままだと入って来られる。
ショートソードを手に取り震える足でゆっくりと、で
も確実に玄関の方に近づいていた。
扉の前に到着して、チェーンをかけ扉をゆっくりと開
ける。
そこには一匹のゴブリンがいた。
ゴブリンと目が合い、あまりの恐怖にその場から動く
ことができなかった。
ゴブリンも僕の存在に気づいて少しの隙間から手を伸
ばして掴みかかってくる。
「うわぁぁぁぁ」
声にならない声を出し、右手に持っていたショートソ
ードでゴブリンの腕を切り落とした。
「ぐぎゃぁぁ」と言う声と共に後ろに倒れ込むゴブリ
ンを見るや否や、扉を閉めて鍵をかけた。
「…」
あれからどのくらい経ったのかわからないくらいした
後にアナウンスが流れた。
《一定の経験を獲得したためレベル2になりました》
どうやら、さっきのゴブリンは倒せたみたいだ。
はぁ、倒してもゲームみたいに消える訳じゃないの
か。そう切り落したゴブリンの腕を見ながら言った。
と、取り敢えずステータスの確認からだ!
ステータス
神村 一樹
レベル 2
HP 5/7
MP 6/10
寿命 62
固有スキル 命の等価交換
スキル ファイアボール
確かにレベルが上がり、ステータスの最大値が伸びて
る。それに体が少し軽いような…。
もしかしてスキルの方も何か変化が?
命の等価交換
スキルガチャ 1
武器ガチャ 1
スキル構築 ファイアボール 1
武器生成 ショートソード 1
スキル強化 3
武器強化 3
おお、色々増えてる!スキル強化と武器強化が気にな
るが安易に手を出していいものでもない。
片方だけ試してみるか?うーん…。
ファイアボールは消費MPと威力がわからない以上
様子見として、武器強化をどうするかなー?
寿命を減らすのは嫌だ、とても嫌だが今死んでは意味
が無いので結局試す事にした。
《寿命を3消費して『ショートソード+9』にした》
ショートソード+9になりさっき付いたゴブリンの血
も綺麗に無くなっていた。それと剣が軽くなり少し輝
いて見えた。
えっ?何か凄く強化されたんだけど…。
切れ味を試す事にした僕は色々と切ってみた。
取り敢えず試せるだけの物は試し、なんと少し力は必
要だったが冷蔵庫も切れてしまった。
それに汚れが付いたり、刃が欠けたりはしていない。
もしかして武器強化って結構有能なんじゃね?
スキル強化は次回やる事決意して、今は食料も少ない
し、扉一枚でこの寮に立て篭もるのは危ないので安全
な場所に移動する事にした。




