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1. プロローグ
「お疲れ様でした」
先輩にそう挨拶して、僕は会社を後にした。
ホワイト企業に就職して4年。
今日もいつも通り定時に終わった。
明日からは休みだ。
貯めているアニメを見てもいいし、漫画を読んでもい
い。
僕の休みの過ごし方はほとんどそれだ。
車を走らせて帰路につく。
自宅までは車で20分ちょいだ。
住んでる所は社員寮で、両親は既に他界。
気ままな独身暮らしだ。
と言っても、隣との壁が薄いので注意は必要。
外は少しだけ暗くなってきている。気をつけて運転し
ないと。
最近、睡眠時間を削ってアニメを見ていたせいか眠
い。
寮に戻ったら明日見るアニメ、漫画を探さないと…
そうやってぼんやりしながら寮に帰り、結局何もせず
に寝てしまった。
23時58分
23時59分
0時00分
《スキル『命の等価交換』を獲得しました》
この日を境に世界が大きく変わることを僕は知る由も
なかった。




