アーマーソーサー
世界は未知の生物に襲われていた。その生物は大きさこそ地上の生物とさほど変わらないものの、鋭利な爪と牙、槍のような尾で人類を襲う。人類は武器を手に対抗するものの、六足歩行による異常な瞬発力と、瞬時に治癒する再生能力、フルメタルジャケットも通じない硬質な皮膚を持つ生物の群れに、抵抗も虚しく撤退を繰り返していた。そして、人類は核を放った。多くの生活圏を失った後にある対抗策が生まれた。それがバイオアーマー、人工筋組織であった。強靭な筋組織と強化フレームにより、重火器や火砲を車両ではなく“人”に装備させた。人類は勝利を手にした。しかし、勝利の美酒に酔うのも束の間であった。やつらは進化した。
弾痕
2020/03/31 22:52
(改)