母
騒がしくなる戦艦の中、数人を押さえねじ伏せたが、目的地も分からず未だナイトの居場所が分からないディアとレイラは、記憶と騒ぎの音の元を頼りに歩いていた。
「壊すのも、奪うのも簡単…というのは、自身の経験からか?」
ディアが前を歩くレイラに尋ねた。
「分かっているだろ。私がゼウス共和国の軍人として何をしたか…っていうのを。」
レイラは堅い口調で少し刺々しく言った。
彼女としてはあまりいい記憶ではない。
「言葉の説得力があった。私が言っても、あいつらには綺麗ごとになる。重い言葉だった。」
ディアは自嘲するように言った。
「お前のことを良く知っている輩だからだろ?」
「それもあるな…」
「あと、こればかりは仕方ないが…父親に外見がそっくりだ。今彼等が一番苛立っている人間に似ている人間に言われるのは良くない。」
レイラはディアの方を見て、少し申し訳なさそうに言った。
「まあな。こればかりは仕方ない。」
ディアも困ったように肩をすくめて言った。
「…私は母親にそっくりだから…」
レイラは沈んだ口調で言った。
ネイトラルの古株である者達はレイラの外見に反応をしていた。
フィーネの戦士として、ゼウス共和国の人間として知っているのではなく、確実にレイラの母親から連想してレイラを見ていた。
それはディアにだってわかる。
確実にレイラの母親はネイトラルと関連が深い。
「いたぞ!!」
丁度走っている廊下の先からそんな声が聞こえた。
レイラとディアはその声を聞き、頷き合い走り出した。
もはや立ちはだかるものをねじ伏せる時間ももったいない。
二人は心の中で軽く謝罪してとりあえず殴り倒して行った。
声は廊下の突き当りにある部屋からしていた。
その部屋の前には、他の所よりも人だかりができていた。
「ディア様と…お前は…」
人だかりにいる者達が走ってくるレイラとディアを見て驚いた顔をした。
これはこの戦艦の中にいる者、共通の反応だった。
その驚いた者達も二人は殴り倒し、部屋に飛び込んだ。
部屋の中には、数人に囲まれ銃を向けられたナイトがいた。
彼はディアとレイラに気付き、驚いた顔を見せたが、直ぐに諦めたように笑った。
「やめろ。お前ら。」
ディアはナイトを囲む者達に言い放った。
「ディア様…、いや、ディア。」
ナイトを囲む者達はディアを見て、一瞬敬うような姿勢を見せたが、直ぐに敵意を示した。
「お前ら、もう無駄だ。これ以上は無駄な殺しになる。」
レイラもナイトを囲む者達に言い放った。
「レイラ・ヘッセ…。よりによって、お前が来たのか。」
ナイトを囲んでいた一人がレイラを見て、顔を歪めて言った。
レイラはその言葉にピクリと眉を吊り上げたが、直ぐにナイトに目を向けた。
「地連軍は、大きなダメージを受けている。このドームの様子が何よりだ。それに、お前たちが仕組んだテロリストとの共謀疑惑で批判の的だ。」
ディアは両手を広げ、訴えるように言った。
「我々はずっと、地連軍を消すつもりでやってきた。徹底的に、戦い抜いて潰すことをな…」
ナイトを囲む者の一人が、ディアに対して非難の目を向けて言った。
「戦っているのは、お前たちには恨みのない兵士たちだ。それをわかっていないわけではないだろ?」
レイラが堅い口調で責めるように言った。
「だが、この本部の腐った連中に根付こうとしている者達だ。それだけが残る様に、我々が仕向けたからな。」
彼等は、なおも恨み言を言い、レイラとディアに対して非難の目を向けてくる。
「世界を混乱させたいのか?お前らは…」
ディアは呆れたように言った。
「違う。ディア。我々は滅ぼしたかったのだよ。」
そう言ったのは、ナイトだった。
彼は顔を上げて二人を見た。
それを見てディアとレイラは息を呑んだ。
彼の顔、目と鼻から血が絶え間なく垂れている。
「ああ。これはちょっと頭で無茶をしてな…」
ナイトは目と鼻から流れ続ける血を手で拭いながら言った。
ナイトの言葉に、彼を取り囲んでいた者達は彼を睨んだ。
「お前だってわかっているはずだ。ネイトラルは、いや、アスール財団は、地連軍への恨みを持つ者を筆頭に創られ、来るべき復讐の時を待ち望んでいた…と」
ナイトは自嘲するように笑った。
その言葉に、ナイトを取り囲む者達は暗い目をした。
彼等の過去は知らないが、地連軍によってつらい思いをしたのだろう。そういう人間をディアもレイラも知っている。
「…さて、ここで提案だが、操舵室に行って話さないか?」
ナイトはディアとレイラ、そして彼の周りにいる者達を見て提案した。
ナイトの周りにいる者達はざわめき、彼を睨んだ。
ディアとレイラはそれに身構えた。
「安心しろ。こいつらは…絶対にお前らを殺せない。」
ナイトはディアとレイラを見て言った。
「殺されない自信はある。父さんに仕込まれたからな…」
ディアは皮肉を言うように口を歪めて言った。
「私もだ。こう見えてもゼウス共和国の一の軍人だ。」
レイラは勇ましく言った。
その言葉にナイトは首をゆっくり振った。
ナイトの言葉を周りの者達は否定する気配もない。
それよりも、ディアとレイラの言葉に少し顔を歪めた。
「お前“たち”は、彼等の同胞の娘だ。私と違い…思い入れが強い。」
ナイトはそう言うと、レイラを見た。
「まして…ジュリエッタにそっくりな君へは、殺意よりも…懐かしさが勝るはずだ。」
ナイトは目を細め、少しだけさみしそうに言った。
「…やっぱり、お母さんは…」
レイラはナイトの言葉を聞いて納得した様子だった。
「その表情なら、察しているのだろうが、その通りだ。お前の母親、ジュリエッタ・サリ・アスールは、アスール財団の人間だ。」
ナイトは頷き、微かに微笑みながら言った。
「…アスール…」
ディアは初めて聞くレイラの母親の名に驚いた。それはレイラもだった。
レイラも母親の姓を知らなかったのだ。
「…二人に免じてだ。」
ナイトを囲む者達はナイトの提案を飲むらしく、頷いて言うと、ナイトの腕を掴み、連行するように歩き始めた。
このまま操舵室に移動するらしく、ディアもそれに続こうとした。
だが、ディアはレイラを見た。
レイラは固まっていた。
母親がネイトラル関係者というだけでなく、かなり中枢の人間だったということが衝撃的だったようだ。
なんという言葉をかけていいのか分からないが、ディアはとりあえずレイラが落ち着くのを待とうと、彼女を見て立ち止まった。
レイラは顔を上げてディアを見た。
「…お母さんは、どうして私に嘘をついたの…?」
レイラは悲しそうに言った。
ディアはかける言葉が見つからず、レイラの肩を叩くしかできなかった。
「うわ…港は通れないわ。」
リコウの前を走るアリアが港への扉を開けて直ぐに閉めた。
リコウもアリアの意見に賛成だ。
煙がすごいのだ。
これなら、誰か軍人に着いて行けばよかった。
下手したらアズマに追いつかない。
「でも、きっとみんな回り道よ。」
アリアはリコウを見て、彼の手を掴んだ。
リコウはドキリとしたが、直ぐに察した。
「探るぐらい、今のあなたなら楽勝でしょ?」
アリアはリコウに笑いかけた。中々気安い笑みで、彼女との距離の近さを感じた。
舞い上がる場面かもしれないが、リコウは今、アリアのことを仲間として見ている。
リコウも彼女と同じように気安い笑みを浮かべ、頷いた。
港の出入り口の近くの建物に、抜け道があることが分かった。
そこのシステムが復旧されているせいか直ぐにわかった。まるで誰かが通った後のようだ。
「やっぱり軍っていうのは抜け道を用意してるものなのね…」
アリアは納得した様子で歩き始めた。
「アリアさん。俺が…」
「役割分担よ。あなたより、私の方が腕っぷしも経験も豊富。そして、あなたが倒れたらダメなの。」
アリアはリコウを軽く押し、自分の後ろを歩くように促した。
アリアの言葉に少し悔しく思ったが、事実であったのでリコウは何も言えずにアリアの後ろに付いた。
「悔しいとか…考えなくても…心配しなくても大丈夫でしょ。」
アリアはリコウの方を見ずに話し始めた。
「え…」
リコウは驚いてアリアを見ようとしたが、アリアは歩き始めた。
「コウヤも言ったでしょ。あなたは強くなっているって…。私には無い力で、正直羨ましい。」
アリアは歩きながら、早口で言った。
「そ…そんな、確かに俺は褒められたですけど…俺を支えたのはアリアさんです。アリアさんが支えてくれなかったら、俺は兄に弾き出されてどこかに行ってしまっていました。」
リコウはアリアがずっと手を繋いでくれたことや、自分を支えてくれたことを訴えた。
「私は私の仕事をしただけ。」
「アリアさん、俺だってそうですよ。」
リコウは叫ぶようにアリアに言った。
「正直、アリアさんのやっていることをできる人間は少ないですし、少なくとも俺はアリアさんに支えられているから強くあったんです。」
「お世辞でも、嬉しいわ。」
アリアは笑顔だが、そっけなく言った。
リコウはその様子に、腹が立ち、繋いでいるアリアの手を引っ張り、無理やり横に並んだ。
「何かあったらどうするの!?」
アリアが慌てたように言った。
「俺を守ってください。俺はこの方がやりやすいです。」
リコウは口を尖らせてすねたように言った。
アリアは驚きと呆れが混じった顔でリコウを見た。
「俺だって特別な人間でなくて悔しかったです。けど、それを共有してくれたアリアさんのお陰でドツボにハマらずに済みました。」
リコウはアリアの横に並んで、アリアの顔を見ずに前を見て言った。
アリアは諦めたような顔をして、並んで歩き始めた。
周りを警戒するように見渡しながらだが、少し早足になっている。
「言ったでしょ。私、あなたが羨ましいのよ。コウヤに認められて、シンタロウに感謝されて…」
アリアはリコウを急かすように少し前のめりに歩き始めた。
「アリアさんだってそうですよ。」
リコウもアリアに負けじと早足で歩き、彼女に並んだ。
「私も…?」
「アリアさんと二人が過去に何があったのかは俺は知らないし、色々あったんだと思います。けど…二人と信頼し合っている」
リコウはアリアを見て言った。
アリアは驚いた顔をした。
「二人とも、アリアさんを信頼しています。ウィンクラー少佐だって、信頼していない人間を操舵室に乗せていないって…行っていましたよね。」
リコウの言葉にアリアは黙った。
「アリアさんは、二人の信頼を疑いすぎです。俺は、三人のように絆の強い存在がいないから羨ましい…」
リコウは、心底アリアを羨ましがる目で見た。
アリアはその目を見て、少しだけ口をほころばせた。
「二人がどう見ているのか…って、私結局気にしちゃうのよね…」
アリアはリコウの言葉に自虐的に言った。
「平和なときは違ったのに…有事になって、余裕がお互い無くなると…言葉もあまり交わさないし、二人と腹を割って話したのってしばらく無いからなおさらなのよね…」
アリアは寂しそうに呟いた。
「アリアさんが二人の考えていることとか、言葉に対して自分への信頼に不安を覚えているっていうのは見ていてわかります。」
リコウはアリアがコウヤとシンタロウに対して引け目を感じているのを察している。
仲の良いユイに対しても、状況が悪くなるにつれて、大切だが距離と壁が築かれつつあるのもわかる。
「けど、…正直言うと失礼ですけど、俺…あの二人は、言葉以上のことを隠したり、気付かれないようにするのができないタイプの、人間的に器用じゃないタイプだと思っています。」
リコウの言葉にアリアは噴き出した。
アリアの様子を見てリコウも笑った。
二人はそのまま並んでシャトルへの回り道の入り口に着いた。
思った通り、何かのシステムが動いて作動している。
電気もついており、自動ドアも稼働している。
中を軽く探査してから入ろうと、リコウはドアに手をあてた。
その手の上にアリアが手をのせた。
「ありがとう。」
アリアはリコウを見て笑顔で言った。
「うまく隠していたと思っていたけど、リコウへの嫉妬、バレちゃったわね。」
アリアは悪戯っぽく笑って言った。
その顔に、先ほどまでの不安さはなかった。
「アリアさんだって、本心を隠し通すような器用な人間じゃないですから、俺にはすぐわかりました。」
「あなただって…そうでしょ?」
アリアは少し悔しそうに、口を尖らせてリコウを見た。
「そうですね…」
「そうね……そうよね。…器用な人間なんて、いないんじゃないかしら…」
アリアは思いついたように呟いた。
リコウはアリアを見た。
開き直ったのかと思ったが、違ったようだ。
「あなたのお兄さんも、あなたに本音を言っていたかもしれない。」
アリアはリコウを見て言った。
「やっぱり、私はあなたの中にお兄さんに対する答えがあると思うわ。」
アリアは笑顔でリコウに言った。
彼女が言ったことは、イジーが言ったことと重なることだった。
「あなたも、難しく考えすぎないでね。」
アリアはリコウに笑顔で言うと、シャトルへの回り道への扉を開いた。
リコウはその後ろ姿を、少しぼうっと見ていたが、直ぐに慌てて追いかけた。
登場人物
リコウ・ヤクシジ:
第三ドームの第四区の大学に所属する学生。ドールプログラムが専門。新たなネットワークの鍵。
コウヤ・ハヤセ:
リコウの先輩。「フィーネの戦士」の一人で、圧倒的な適合率を持っている。
マウンダー・マーズ:
ドールプログラム研究において現在のトップ。「フィーネの戦士」の一人。「マックス」が愛称。
シンタロウ・ウィンクラー:
地連の少佐。「フィーネの戦士」の一人であり、現在の地連にて最強といわれている。コウヤとアリアとは親友であるらしい。
アリア・スーン:
ユイと行動を共にする女性。「フィーネの戦士」ではないが、関係者。コウヤとシンタロウと過去はあるが親友。新たなネットワークに通じ、リコウの負担を軽くできる。
イジー・ルーカス:
地連の中尉。「フィーネの戦士」の一人。シンタロウの精神的主柱。アズマたちに連れ去られる。
ユイ・カワカミ:
リコウ達の乗る戦艦に保護される。「フィーネの戦士」の一人。コウヤの恋人。
ジュリオ・ドレイク:
従軍経験のある学生。標準的に「フィーネの戦士」を尊敬している。正義感が強い。
テイリー・ベリ
ネイトラルの情報局のトップ。フィーネの戦士との接点が多く、作戦に関係していた。それ以前は元地連の大尉であり、殲滅作戦でいとこを亡くし地連から離れた。現在はリコウ達と軍本部に向かう。
ミゲル・ウィンクラー:
シンタロウの部下で、彼の艦長をする戦艦の副艦長。階級は准尉。同じウィンクラー姓であるため、ファーストネーム呼びが多い。血縁関係はない。そして、名前も大して知られていない。
カルム・ニ・マリク:
月所属の地連軍の人間。大佐。殲滅作戦の犠牲者に深く関わっている。テイリーの元上官。ネイトラルのスパイであり、それを隠すために自身の部下を大量に捨て駒作戦に投じた。
オクシア・バティ:
第三ドームの学生。殲滅作戦の犠牲者であるカズキ・マツの甥。叔父の影を追っている。
ゲイリー・ハセ・ハワード:
地球所属の地連軍の大尉。マリク大佐と同じく艦長をする戦艦をテロリストによって壊滅させられる。元々ウィンクラー親子と対立派の立場。テロリスト側に部下を殺されたという恨みから現在マリク大佐と行動共にしている。ただし、マリク大佐に対しても恨みがある。
ウル:
マリク大佐と同じくネイトラルのスパイ。長身で褐色の男。テロリストせん滅に動いている。ハワード大尉が艦長を務める戦艦に乗組員として潜入しており、この戦艦の破壊に深く関わっている。
レイモンド・ウィンクラー:
現在の地連軍のトップで総統。「フィーネの戦士」ではないが、作戦の責任者であった。現在軍本部にて防衛戦を指揮する。
リュウト・ニシハラ:
ハクトの父親。ドームなどの構造物の技術者。レイモンドの防衛戦で協力をする。ナイトの友人。
ハクト・ニシハラ:
元地連大尉で「フィーネの戦士」の一人。ディアとは婚約関係。
ディア・アスール:
ナイト・アスールの娘。「フィーネの戦士」の一人。母親について何か秘密があるらしい。ハクトとは婚約関係。
レイラ・ヘッセ:
「フィーネの戦士」の一人。ゼウス共和国の人間。ジュリエッタの娘。
ジョウ・ミコト:
ゼウス共和国を成長させた指導者。国民からの信頼が厚い。「フィーネの戦士」の一人。
カカ・ルッソ:
ネイトラル出身のここ数年で出てきた俳優。「フィーネの戦士」の一人。
リオ・デイモン:
ネイトラル出身のここ数年で出てきた俳優。「フィーネの戦士」の一人。
クロス・ロアン(クロス・バトリーorヘッセ)
「フィーネの戦士」の一人。三年前に死んだと言われているロッド中佐本人であり、本物のレスリー・ディ・ロッドとは協力関係にあった。ロバート・ヘッセとカサンドラの息子。ナイトに捕らわれる。
タナ・リード:
現在ゼウス共和国の人間だが、三年前の黒幕のような人物。今はカワカミ博士と行動を共にする。
ギンジ・カワカミ:
リコウを新たなネットワークの鍵に設定した人間。ユイの父親であり、ドールプログラムの開発者の一人であり、「フィーネの戦士」でもある。
レスリー・ディ・ロッド:
「フィーネの戦士」の一人で、クロスと入れ替わっていた。マックスと共にテロリストに襲撃され、その時にマックスを庇って捕まる。
ナイト・アスール:
ネイトラルの現在の指導者。ディアの父。彼女の婚約者であるハクトにとても好意的。テロリスト集団を乗っ取り、地連軍に協力を持ち掛けたが、地連に深い恨みを持っており、協力から襲撃に転じた。
カサンドラ・バトリー(カサンドラ・ヘッセ):
ゼウス共和国を暴走させた独裁者ロバート・ヘッセの元妻。テロリストを主導する立場だったが、ナイト・アスールに乗っ取られる。
アズマ・ヤクシジ:
リコウの兄。地連の軍人で一等兵だった。第三ドーム襲撃の際、テロリスト集団「英雄の復活を望む会」を手引きし、自身もそのメンバーの一員だった。新たなネットワークの鍵でもあり、大きな脅威となっている。
キョウコ・ニシハラ:ハクトの母親。少しディアに雰囲気が似ている。
ルリ・イスター:第三ドームの市民。リコウに淡い思いを抱いている。
グスタフ・トロッタ:
かつてマックスと共にゼウス共和国のドール研究に携わっていた研究員。シンタロウと因縁がある。
キース・ハンプス:
「フィーネの戦士」の一人で、元少佐。戦士たちの精神的主柱であり、今の地連軍だけでなく他国の者にも影響を与えた。カズキ・マツの最期の部下。
ユッタ・バトリー:
クロスの妹でカサンドラの娘。ゼウス共和国と地連の争いで命を落とす。レスリーが看取る。
マイトレーヤ・サイード:マリク大佐の部下。テロリストの暗躍により死亡。
ジュリエッタ・サリ・アスール:
カサンドラが手にかけた女性。ナイト・アスールのスパイとして前ゼウス共和国総統の元にいた。レイラの母親。ネイトラル関係者どころでなく、中枢人物だった。
ロバート・ヘッセ:
ゼウス共和国元総統。クロスの父親。かつて武力で暴走したゼウス共和国を率いていた独裁者。
ナオ・ロアン:
ロバート・ヘッセの元腹心。カサンドラ達の亡命に加担したことにより、捨て駒にされ死亡する。レイラの父で、彼女の緑色の瞳は彼譲り。ジョウの元上司でもある。
レイ・ディ・ロッド:
レスリーの父で没落した貴族。レイモンドの親友。理想家として有名だった。ロバート・ヘッセによって殺される。
ディアス・オルム:
ナイトとロバートの過去に大きな影響を与えている人間。50年近く前に死亡している。




