残響
古く、煤汚れた町を見渡せる丘、その上で車を停める青年がいた。
彼の手には花束が握られている。
長い銀髪を後ろに流し、束ねている。やけに身なりがよく、社会的地位が高いと思える服装と姿勢をしていた。ただ、それにしては車がボロい…と見えるが、年代物が好きな好事家と思えば納得できる。
「…この町…ドームも変わったな…」
青年は感慨深そうに呟いた。
彼の口にはタバコが咥えられている。
すう…と煙を吸い、ふわりと吐き出した。
彼は丘の上に花を置いて、しゃがみこんだ。
「…私は変わらない。絶対にだ。」
彼は誰かに宣言するように言った。
しばらくその場でしゃがんだまま、空をドームの天井を見上げていた。
吸っているタバコが無くなったのか、ポケットから携帯灰皿を取り出し、燃えカスだけでなく咥えていたタバコも放り込んだ。
彼は立ち上がり、供えた花を見つめて頷いた。
そして、そのまま停めていた車に乗り込んで走り出した。
エンジン音を立て、車は丘を降り、町に向かっていく。
古く、煤汚れた町は、人気が無く時代と人に置いて行かれたと思える無人街だった。
その町の向こうには、真新しい建物がいくつも建っている町がある。
きっと、そこに人が流れ込んだのだろう…と簡単に想像がついた。
ガタン…
と、その真新しい街に向かう前に車が止まった。
車に乗っていた青年は舌打ちをして、車から降りた。
高そうな服が汚れるのを厭わず、彼は道具を取り出し、車を触り始めた。
「…クソ…」
どうやら自分では解決できないようで、彼は腰から端末を取り出した。
彼がどこかにかけようとしたとき、一台の車がやってきた。ちょうど通りかかったという形だろう。
止まっている車と彼に気付いたのか、その通りかかった車は止まった。
窓が開き
「どうしました?」
と一人の黒髪の青年が銀髪の青年に尋ねた。
その青年を見て、銀髪の青年は目を見開いた。だが、直ぐに驚きの表情を顔から消して営業のような笑みを浮かべた。
「ええ。少し…車が止まってしまって…」
遠慮気味な様子で彼は言った。
通りかかった青年は
「それは大変だ…」
と言い、車から降りて、銀髪の青年の車を観察し始めた。
「…これなら、俺が直せる…。直しますよ。」
黒髪の青年は笑顔で頷き提案した。
「しかし…通りすがりの人に悪いのでは…」
「これも何かの“縁”というやつです。それに、今どきこんな車に乗る酔狂、俺は好きですよ。」
彼は自身の車から道具を取り出しながら言った。
「酔狂…って」
「俺もお金があれば、買いたいんですけどね…」
彼は困ったように笑い言った。
彼の車は銀髪の青年の車よりは新しいが、どこか薄汚れた車だった。
「貧乏学生だから、仕方ないですけどね…俺、この先の大学に通っているんですよ。」
彼は笑顔で言った。
「…大学…ですか…」
銀髪の青年は目を細めて黒髪の青年を見た。
「それに、そちらもでしょう?」
彼は銀髪の青年を見て言った。
それに銀髪の青年は驚いて目を見開いた。
「有名人の法学部のナイト・アスールさんを、知らない人はうちの大学にはいませんから。」
彼は銀髪の青年を見ていたずらっ子のように目を細めて笑った。
「…君は…?」
ナイト・アスールと呼ばれた青年は、黒髪の青年を見て尋ねた。
「俺は、理工学部のリュウト・ニシハラですよ。」
彼は変わらず笑顔で答えた。
「…リュウト…か。」
ナイトは彼の名前を反芻し、営業ではない笑みを浮かべた。
ポタリ…と、床に真っ赤な血が垂れた。
また、ポタリポタリ…と、垂れた。
その垂れた元には、一人の男が肩を震わせて俯いていた。
震える銀髪と、その頭から血が流れている。
銀髪の男、ナイトは顔を上げた。
その顔の鼻と目から血が流れている。
かけている眼鏡は血が垂れて視界が悪そうで、どうやら血は、ナイトの鼻と目から流れているようだ。
彼は肩を上下して、息を切らしている。
「…クソ…レイモンド…汚い手を…」
彼は息を切らせながら恨み言のように震える声で言った。
《…無理をしたな…》
ナイトにしか聞こえない声が響いた。
その声の通り、ナイトは無理をした。
自身の能力と、頭に埋め込んだ機械の能力を超えるような術を使ったのだ。
発射寸前の砲撃の砲口を無理やり変えたのだ。
本部の上にある戦艦にはレーザー砲は直撃せず、その横を掠り、町を破壊した。
そのための代償がこの出血だ。
「…なぜ…何故止めたんですか!!」
操舵室にいる一人の男がナイトの行動を責めた。
ナイトは血で汚れた眼鏡を外し、声の元を見た。
息を切らしており、ナイトの疲労がかなりのものであるのが分かる。
「…駄目…だ。リュウトがいる…」
ナイトは息を切らしながら、かたくなに首を振って言った。
『俺の意志でここに残った。ナイト。レイモンドさんは、俺に避難を勧めた。』
無事だった戦艦から、通信が入った。
「…まさか、このドームを使った戦法は…」
『出来るなら、俺はお前に誰も殺してほしくなかった…』
通信の向こうでリュウトが悲しそうに呟いた。
「…綺麗ごとを…」
ナイトは吐き捨てるように言った。
立っていられなくなったのか、ナイトは床に座り込んだ。
「ナイト様。彼は…敵です。」
操舵室いる先ほど、ナイトに抗議した男が言った。
彼の眼には、ナイトに対する批判が見える。
「違う。彼は…」
ナイトは首を振った。
「地連軍に力を貸し、私たちの同胞を鎮める手助けをした。」
今度は別の男が言った。
「…あなたには、もうこの戦艦の艦長は無理でしょう。」
今度は別の男が言った。
その言葉にナイトは目を細め、立ち上がった。
「…この戦艦は…未だ、私の手にある…」
ナイトは自身のこめかみを指さして言った。
鼻と目から血を流し続けながら、彼は凛と言った。
虚勢を。
《…今のお前の状況だと、戦艦を操ることは無理だろうに…》
そんなナイトを気の毒がる様に、彼にしか聞こえない声は言った。
目を開くと、見えるのは自分の乗っている戦艦の操舵室だ。
リコウは意識が戻ったことに少し安心して隣を見た。
隣にいるアリアも戻ったようだ。
彼女はリコウが見ると同時にリコウを見た。
はっと気づくと、自分がとても汗をかいていることが分かった。
アズマの存在は確かにあった。
だが、何かに妨害されたうえにアズマに弾き出された。
権限どころではなかった。
とにかくあの妨害をどうにかしなければ…
と思った時、過る景色で見たものを思い出した。
「…途中で、知らない人間に会った。」
リコウは呟いて、アリアを見た。
アリアは驚いた顔をして居る、どうやらリコウしか見ていないようだ。
「仕方ないだろ。アリア・スーンはお前を支えるので精いっぱいだったはずだ。」
マックスがフォローするように言った。彼がこんな風に言うのは意外だ。
だが、今はそう思うことではない。
リコウは自分が見た光景を思い出した。
栗色の髪の少女と…
「カサンドラって人と同じ目をした女の子が…誰かに寄り添っていた。」
あの茶色の髪の青年は…
「相手がクロス・バトリーなら…」
マックスが言いかけたが
「いや、俺ロッド中佐を見たことがあるけど、あの人は知らない人間だった。それこそ…俺、察知したことが…」
リコウはその青年が自分が全く知らない人間であったことを強調した。
接触したことのあるクロス・バトリーとはまた違う…と
マックスの顔色が少し変わった。
「駄目だ!!」
リコウの隣にいたコウヤが勢いよく目を開け、叫んだ。
その隣にいるウィンクラー少佐も目を開いている。
二人とも顔色が悪い。
「…俺たちが出る。」
ウィンクラー少佐も汗をかいている。
副艦長が反論しようとした。
「ユイだけでは駄目だ!!クロスが完全に攻撃に入る前に止めないといけない!!」
コウヤが叫んだ。
副艦長もだが、リコウも驚いた。
マックスは顔色が悪い。そして、二人の様子を見てカタカタと顎を震わせている。
「…ま…まさか…」
マックスは泣きそうな顔をして居る。
「…テロリスト側のドールのパイロットは…レスリーだ。」
コウヤは断言した。
その言葉に、マックスは崩れ落ちるように椅子に座った。
「…行くぞ。」
ウィンクラー少佐はコウヤの肩を叩いて歩き出した。コウヤも彼に続いた。
二人は並んで操舵室から出て行った。
取り残されたリコウは副艦長を見た。
彼は驚いた顔をしていたが、すぐにいつもの鋭い顔になった。
「戦艦をユイ殿のドールの近くに飛ばしてくれ。ユイ殿には通信で戻る様に、あと格納庫を受け入れ体制にしろ。」
副艦長は命令するように言った。
どうやらウィンクラー少佐の意図を汲んだようだ。
「そして、二人は…クロス・バトリーを妨害しろ。…入れ替わりは最短…10分で終わらせる。」
副艦長は横目でマックスを見て言った。
リコウはそれに息を呑んだが、頷いた。
戦艦の廊下を走る途中で、シンタロウはドール用のスーツを取り出しコウヤに渡した。
コウヤはそれを受け取った。
「コウヤ。さっき言った通り、格納庫にあるもう一つのドールで行く。」
シンタロウは、内部の組み立てはしていないが、ドールにサブドールのコックピットをつける形のものをもう一つ作っていた。何せこの戦艦に乗っているのはシンタロウの部下だ。
マックスや副艦長に気付かれず、外枠だけ組み立てさせたのだ。
そのことをシンタロウはひそかにコウヤに教えていた。
それにコウヤは苦笑いしたが、賛同した。
なぜなら、クロスを止めるには自分たちしかいないと思っている点がある。
ユイは確かに強力なドールの使い手であり、優秀だ。
しかし、相手はクロスだ。
万一、彼の全盛期の戦いを挑まれたら…命は助かっても勝てるとは思えないのだ。
それはコウヤもだが、今回はシンタロウもいる。
それに…
「…今度こそ…クロスを止める。」
コウヤはかつてクロスを止められなかった負い目があった。
彼がロッド中佐として戦っていた時、彼がゼウス共和国の当時の総統であるロバート・ヘッセを殺すのを止められなかったのだ。
コウヤは素早くスーツを着て、格納庫に向かった。
シンタロウも素早くスーツを着た。
『艦長。もうすぐでユイ殿が戻り…』
操舵室にいる副艦長から通信が入った。
「大丈夫だ。別のドールを組み立てさせた。それでいく。」
シンタロウは淡々と言った。
その言葉に通信の向こう側が騒ぎ始めた。
「俺たちと入れ替わりでユイが戻る様に言ってくれ。そして、ヤクシジ達は隙あらば権限を奪ってくれ。」
コウヤは簡単にこれからのことを指示した。
「クロスを止め次第シャトルに向かう。この船は優先してシャトルに向かえ。」
シンタロウもこれからのことを指示した。
『あなたって人は…』
通信の向こうから副艦長の呆れたような声が聞こえた。
「では出撃準備に入る。」
格納庫に並ぶ物陰に隠れた一体のドールを見上げてシンタロウは言った。
確かに普通のドールだが、この中には簡易的にもう一つの座席が組み込まれている。
「俺が後ろに乗ってサポートする。」
シンタロウがドールを遠隔操作で動かしながら言った。
「え?でもお前さっきヤクシジ達の察知をできないって言っていたし、俺が…」
「察知ができるようになった。今は体を動かすことを無意識に制御してしまう。」
シンタロウは苦々しい顔で言った。
「…なるほど、痛み止めか…」
コウヤはシンタロウが先ほど察知できなかった理由と、時間を置いて今は大丈夫と言った理由が分かった。感覚を鈍らせていたのは、大けがの状態から動けるようにときっと打ち込んだ痛み止めの作用であったのだ。そして、それが切れるのを待っていたのだ。だから彼の顔色が悪いのだ。
「ああ。意外に堪えている。」
シンタロウは困ったように笑いながら言い、ドールから降りてきた乗り込みようのロープを掴んで身軽にドールに乗り込んだ。
コウヤもシンタロウに続き、ドールに乗り込んだ。
ドールの中は、彼の言った通りコックピットの中に座席が二つあった。
前方がメインで、後方がサポート用だろう。
「内部の組み立ては、お前ならできるだろう。」
後方の席に座り、接続用のコードを繋げながらシンタロウは言った。
「ああ。」
コウヤは前方の席に座り、シンタロウと同じようにコードを繋いでいった。
そして繋ぎながらドールの内部を調べた。
自分とシンタロウが使うことを考え、内部を少し組み替えていく。
主に、後方の席にユイの乗るドールと同じように無人機の操作やその権限に中るものを組み込んだ。
コウヤが簡単に組み立て終わったと分かったのか、シンタロウはドールを動かし始めた。
メインはコウヤだが、シンタロウも簡単には動かせるようだ。
邪魔にさえならなければ、お互い動かせるのか…
とコウヤは考え、本調子なら自分が後ろの方がいいな…とも思った。
「ドールで出る。」
コウヤは通信を操舵室につないで言い、その言葉を聞いたシンタロウが格納庫を遠隔操作で開いた。
出撃口の外には、汚れた外気でよどんだ景色が見える。とてもなじみ深いものだ。
「…シンタロウ。」
コウヤは後ろの席にいるシンタロウに声をかけた。
「どうした?」
シンタロウは砕けた様子で答えた。
「絶対に止めるぞ。」
コウヤは意気込むように言った。
それに対し、シンタロウは呆れたように笑った。
「…当然だろ。バカ」
シンタロウはコウヤの乗る前方の座席を軽く蹴飛ばして言った。
意気込みというには足りない返事だったが、信頼を感じられコウヤは笑みを浮かべた。
コウヤは久しぶりに扱うように感じるドールの足を動かした。
二人を乗せたドールは戦艦の外に飛び出して行った。
登場人物
リコウ・ヤクシジ:
第三ドームの第四区の大学に所属する学生。ドールプログラムが専門。新たなネットワークの鍵。
コウヤ・ハヤセ:
リコウの先輩。「フィーネの戦士」の一人で、圧倒的な適合率を持っている。
マウンダー・マーズ:
ドールプログラム研究において現在のトップ。「フィーネの戦士」の一人。「マックス」が愛称。
シンタロウ・ウィンクラー:
地連の少佐。「フィーネの戦士」の一人であり、現在の地連にて最強といわれている。コウヤとアリアとは親友であるらしい。
アリア・スーン:
ユイと行動を共にする女性。「フィーネの戦士」ではないが、関係者。コウヤとシンタロウと過去はあるが親友。新たなネットワークに通じ、リコウの負担を軽くできる。
イジー・ルーカス:
地連の中尉。「フィーネの戦士」の一人。シンタロウの精神的主柱。アズマたちに連れ去られる。
ユイ・カワカミ:
リコウ達の乗る戦艦に保護される。「フィーネの戦士」の一人。コウヤとは恋仲だが、アリアとの方が仲がいい。
ジュリオ・ドレイク:
従軍経験のある学生。標準的に「フィーネの戦士」を尊敬している。正義感が強い。
テイリー・ベリ
ネイトラルの情報局のトップ。フィーネの戦士との接点が多く、作戦に関係していた。それ以前は元地連の大尉であり、殲滅作戦でいとこを亡くし地連から離れた。現在はリコウ達と軍本部に向かう。
ミゲル・ウィンクラー:
シンタロウの部下で、彼の艦長をする戦艦の副艦長。階級は准尉。同じウィンクラー姓であるため、ファーストネーム呼びが多い。血縁関係はない。そして、名前も大して知られていない。
カルム・ニ・マリク:
月所属の地連軍の人間。大佐。殲滅作戦の犠牲者に深く関わっている。テイリーの元上官。ネイトラルのスパイであり、それを隠すために自身の部下を大量に捨て駒作戦に投じた。
オクシア・バティ:
第三ドームの学生。殲滅作戦の犠牲者であるカズキ・マツの甥。叔父の影を追っている。
ゲイリー・ハセ・ハワード:
地球所属の地連軍の大尉。マリク大佐と同じく艦長をする戦艦をテロリストによって壊滅させられる。元々ウィンクラー親子と対立派の立場。テロリスト側に部下を殺されたという恨みから現在マリク大佐と行動共にしている。ただし、マリク大佐に対しても恨みがある。
レイモンド・ウィンクラー:
現在の地連軍のトップで総統。「フィーネの戦士」ではないが、作戦の責任者であった。現在軍本部にて防衛戦を指揮する。
ハクト・ニシハラ:
元地連大尉で「フィーネの戦士」の一人。ディアとは婚約関係。
ディア・アスール:
ナイト・アスールの娘。「フィーネの戦士」の一人。母親について何か秘密があるらしい。ハクトとは婚約関係。
レイラ・ヘッセ:
「フィーネの戦士」の一人。ゼウス共和国の人間。ジュリエッタの娘。
ジョウ・ミコト:
ゼウス共和国を成長させた指導者。国民からの信頼が厚い。「フィーネの戦士」の一人。
カカ・ルッソ:
ネイトラル出身のここ数年で出てきた俳優。「フィーネの戦士」の一人。
リオ・デイモン:
ネイトラル出身のここ数年で出てきた俳優。「フィーネの戦士」の一人。
クロス・ロアン(クロス・バトリーorヘッセ)
「フィーネの戦士」の一人。三年前に死んだと言われているロッド中佐本人であり、本物のレスリー・ディ・ロッドとは協力関係にあった。ロバート・ヘッセとカサンドラの息子。ナイトに捕らわれる。
タナ・リード:
現在ゼウス共和国の人間だが、三年前の黒幕のような人物。今はカワカミ博士と行動を共にする。
ギンジ・カワカミ:
リコウを新たなネットワークの鍵に設定した人間。ユイの父親であり、ドールプログラムの開発者の一人であり、「フィーネの戦士」でもある。
レスリー・ディ・ロッド:
「フィーネの戦士」の一人で、クロスと入れ替わっていた。マックスと共にテロリストに襲撃され、その時にマックスを庇って捕まる。
ナイト・アスール:
ネイトラルの現在の指導者。ディアの父。彼女の婚約者であるハクトにとても好意的。テロリスト集団を乗っ取り、地連軍に協力を持ち掛ける。地連に深い恨みを持っている。
カサンドラ・バトリー(カサンドラ・ヘッセ):
ゼウス共和国を暴走させた独裁者ロバート・ヘッセの元妻。テロリストを主導する立場だったが、ナイト・アスールに乗っ取られる。
アズマ・ヤクシジ:
リコウの兄。地連の軍人で一等兵だった。第三ドーム襲撃の際、テロリスト集団「英雄の復活を望む会」を手引きし、自身もそのメンバーの一員だった。新たなネットワークの鍵でもあり、大きな脅威となっている。
リュウト・ニシハラ:ハクトの父親。ナイト・アスールが自ら友人と言う存在。
キョウコ・ニシハラ:ハクトの母親。少しディアに雰囲気が似ている。
ルリ・イスター:第三ドームの市民。リコウに淡い思いを抱いている。
グスタフ・トロッタ:
かつてマックスと共にゼウス共和国のドール研究に携わっていた研究員。シンタロウと因縁がある。
キース・ハンプス:
「フィーネの戦士」の一人で、元少佐。戦士たちの精神的主柱であり、今の地連軍だけでなく他国の者にも影響を与えた。カズキ・マツの最期の部下。
ユッタ・バトリー:
クロスの妹でカサンドラの娘。ゼウス共和国と地連の争いで命を落とす。
マイトレーヤ・サイード:マリク大佐の部下。テロリストの暗躍により死亡。
ジュリエッタ:
カサンドラが手にかけた女性。ナイト・アスールのスパイとして前ゼウス共和国総統の元にいた。レイラの母親。その正体は謎が多い。
ナオ・ロアン:
ロバート・ヘッセの元腹心。カサンドラ達の亡命に加担したことにより、捨て駒にされ死亡する。レイラの父で、彼女の緑色の瞳は彼譲り。ジョウの元上司でもある。




