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あやとり  作者: 吉世 大海(近江 由)
~糸から外れて~流れ続ける因
200/231

たがえ


 

 リコウの横でジュリオが息を呑むが聞こえた。おそらく彼は疑いもしていなかったに違いない。リコウもだ。なぜなら、彼が苦しむのを見ているからだ。


「…しかし、彼はルーカス中尉が人格を保証し、軍の本部ともテロリストとも繋がりはないと…判断したのはあなたたちでないですか?」

 副艦長は平静でいたが、口調が少し荒くなっていた。


「そう。だけど、ユイの直感と…ハワード大尉から聞いた話で俺も引っかかったんだ。」

 コウヤは困ったように言った。


「巻き込まれた立場で、気の毒とは思いますが、ハワード大尉は信頼できる立場じゃないです。だいたい、彼は軍本部側の人間ですよ。」

 副艦長は元来下がっている眉尻を限界まで吊り上げて言った。


「知っている。だから、彼にも情報収取を頼んだ。本部側の人間にしか出回らない話っていうのはあるはずだからね。」

 コウヤは副艦長の小言のような反論に頷いて言った。


「もし、これでマリク大佐がシロならそれでいいの。でも、シンタロウが動けない今、全てマリク大佐が指揮してるんでしょ?副艦長である…ごめんね、名前知らないけど…あなたよりもマリク大佐の方が階級は上だし、偏見だけど、シンタロウの部下であるあなたよりも指揮には慣れていそうだもん。」

 ユイは申し訳なさそうに副艦長に言った。

 彼女も彼の名前を知らないようだ。


「…名前の件は仕方ないとして、確かに安全策ではあると思います。」

 副艦長は複雑そうな顔をして居る。


「それで、生前のオクシア君の叔父さん話だよ。彼の立場と、もし聞いたことがあるなら軍の話とか…」

 コウヤはオクシアを見て尋ねた。


「…確かに祖母とかなら知っているかもしれません。といっても、叔父は軍に入るまでドームの外をウロウロしていたような自由な人間ですから…」


「…ドームの外?」

 コウヤは何か気付いたのか、それに反応した。


「ほお。…ということは学者か何かか?」

 副艦長は感心した様に尋ねた。


「違いますよ。父の船…えっと、俺の祖父の船とかで自由にあちこち行っていたみたいです。環境の何かをやりたかったって言っていましたが…よくわからないです。」

 オクシアは両手を上げて首を傾げて言った。


「…俺も昔ドーム外に興味持ったことあるんでわかりますけど、団体に属していたわけでも学者でもないなら、軍か金持ちしかドームの外をそんなに自由に回ることはできませんよ。」

 ジュリオが手を挙げて言った。


「それは否定しない。叔父の…いや、母の実家は金持ちでした。いわゆる旧華族とかそんな話で…。でも、叔父さんは自由だけどそんな道楽だけで動く人間じゃなかった。…」

 オクシアは気まずそうな顔をしたが、叔父のことを悪く言われないためか、フォローをするように言った。

「…えっと、俺は叔父さんのことを聞けばいいんですね。」

 オクシアは切り換えるように、コウヤに尋ねた。


「ああ。とにかく、ここから…じゃなくて、このドームの連絡施設から何気ない様子で連絡をして欲しい。下手な動きをすると怪しまれる。」

 コウヤは部屋の通信機を見ているオクシアに気付いて、先の行動を制するように言った。

 オクシアは一瞬面倒くさそうな顔をしたが、直ぐに納得した様子になって頷いて走り出した。


「あ…」

 誰かが止める間もなく、オクシアは部屋を飛び出して行ってしまった。


「あれ、怪しくないのか…」

 リコウはオクシアの様子を見て呟いた。


「…まあ、ここから先は、下手に聞かせるわけにはいかない。」

 コウヤは副艦長を見て言った。

 副艦長は納得したように頷いていた。


「今からレイモンドさんに連絡を取るつもりなの。ちょっとあの子は会わせられないし…港はね…」

 ユイは困ったような顔をした。

 マリク大佐がいるということだろう。


「お聞きになっていると思いますが、マリク大佐が呼んだのはテイリー・ベリです。お二人は知っていますよね。」

 副艦長は、どうやらマリク大佐を疑うことは出来ないようで、彼の肩を持つように呼んだ人物のことを強調した。


「知っている。後で会いたいと思うし、彼は信頼できると…俺は思っている。」

 コウヤは確信しているようだ。


「テイリー・ベリって…大物ですよね。そんな人物が」

 ジュリオは驚いている。


「マリク大佐の元部下らしいよ。」

 ユイは短く言うと、通信機器の操作を始めた。


「艦長のこと以外で、総統に何を連絡するんですか?」

 副艦長は何を聞くのか分かっていないようだ。


 リコウもジュリオもマックスもだ。


「マリク大佐のことはハワード大尉とオクシア君の報告次第で聞こうと思っているけど、今はナイト・アスールの過去を調べる。レイモンドさんが、昔、接点があったって言っていたし、マックスなら分かるだろうけど、ドールプログラムは人の心の隙間に付け込む。少なくとも、ナイト・アスールにはその隙間があったと…」

 コウヤは曖昧な口調で言った。


「確かに…お前らの例といい、洗脳能力がある…というよりも、精神的な抵抗を抑えるという傾向が強い。」

 マックスは納得したように言った。


「洗脳…」

 リコウは頭に響く声を思い出して少し寒気がした。


「最近の話だったら、ディアが察しているはずだ。でもそれも無さそうだし…。」

 コウヤはユイをチラリと見て言った。


 ユイはコウヤを見て頷いた。

 どうやら通信機の準備が出来たようだ。


 ザーザー…と、電波が安定しない時のノイズが室内に響いた。


「ちょっと状態は悪いかもしれないけど…無理やり総統の方に繋げたから。」

 ユイは困ったように笑って言った。


「これ、外れている。」

 アリアが通信機の傍に落ちているコードを指さして言った。

「あ。ありがとう。だからかー」

 ユイはケラケラ笑いながら言うと、コードを繋げた。


 ザー…という音が消え、今度はざわめきが響いた。

 人がせわしなく動いている音と、話している声だ。

 人混みのようだ。



『…この書類を…これで』


『こっちの記録は…』


『まとめろ。』


 どうやら作業をしているらしい。


「忙しそうだね…」

 ユイは一向に気付かない連絡先に苦笑いをした。


『…!?総統!!通信が入っています。』

 ざわめきの中、通信に気付いた誰かの声が聞こえた。

 その後、近寄ってくる足音が聞こえるとガチャリ…と機械を触る音が聞こえた。


『…誰だ?』

 警戒するような声だった。声の主は総統ではなかった。



「…6、2、9…と伝えてください。」

 コウヤは少し考え込んで言った。


 その数字の意味が分からずリコウはジュリオと顔を見合わせた。

 まあ、連絡の合言葉みたいなものだろう。


「…何だ?その数…」

 マックスも首を傾げていた。

 副艦長も首を傾げていた。

 どうやらコウヤ以外分からないようだ。


「まあ、いいから…」

『シンタロウ君か?どうした?』

 総統が連絡に応じたようだ。どうやらウィンクラー少佐との合言葉のようだった。


「コウヤです。レイモンドさん。」

 コウヤは苦笑いをしながら言った。


 総統が連絡に応じた瞬間、見られているわけではないのに副艦長は姿勢を正していた。習慣のようだ。


『ああ。コウヤ君か。シンタロウ君が怪我をしたという話を聞いたが、大丈夫なのか?』

 総統はどうやらウィンクラー少佐の怪我のことを聞いているようで心配している。


「大丈夫です。急ぎのお願いがあって連絡をしました…けど、忙しそうですね。」


『ああ。だが、君が連絡をするということは…重要なことなのだろう。』

 総統はコウヤを信頼しているらしく、頼みを聞く姿勢を見せた。

 副艦長は緊張した顔をしたままだ。


「シンタロウのことは後で詳細を伝えますが、今は…ナイト・アスールの過去を調べて欲しいんですよ。彼の行動にはきっかけがあると思います。」

 コウヤの言葉にユイは頷いていた。


『君もそう思ったのか。』

 総統は納得したような声だった。


「…君も…ということは…」

 副艦長は首をひねって呟いた。


『ああ。その声はウィンクラー准尉か。そうだ。こちらも調べている。過去に何かがあったのは私も知っている。それが少なからずも地連を恨むことになっている…というのは察している。』

 総統は副艦長の声を聞いて言った。


「は?」

 リコウとジュリオは副艦長を見た。


「やっぱり、地連を恨んでいるんですか?」

 だが、そんな場合ではなく、コウヤは総統に続きを促した。


『ああ。チラッと聞いた程度だが、ナイトとロバートが地連から出るきっかけとなったことだ。ただ、こちらはあの二人の接点を探してゼウス共和国に向いた世論の矛先を少なからずも和らげる目的で動いていた。』

 総統は、ゼウス共和国に敵意が向くように報じられていたことを気にしているようだ。


「その延長線で…お願いできますか?」


『ああ。思ったよりも記録が手元に来るのが早くてな。ただ、全部アナログであるから時間が一定して取られる。』


「それでも構いません。ドールプログラムの性質上、絶対にナイト・アスールに隙があるはずです。」

 コウヤは真剣な声で言った。

 そのやり取りを見て、ドールプログラムの性質…というのが引っかかった。


 それは、権限を持ったアズマのことだ。

 自分は違うが、アズマはドールプログラムから選ばれている。


 確かにロッド中佐に対する強い憧れや、今の地連への憤りがあったかもしれない。

 ただ、それがそこまで大きい隙になるとは思えないのだ。


 それこそ、今話しているナイト・アスールの過去…とまで深く重そうなものに比べると軽い気がするのだ。


 兄の持っている隙間とは、いったい何なのか…

 今考えることなのかわからないが、リコウはそれが気になった。


『ただ、詳しいことはタナの方が知っている。だから、できるなら…と言いたいが、今はあいつも行方不明だからな…』

 総統は困ったように言った。


 タナというのは、このドームに探しに来たタナ・リードのことのようだ。

 やはり、彼を探すのは大事なことのようだ。


「それよりも、レイモンドさん。ナイト・アスールさんって奥さんいた?」

 ユイが会話に割って入ってきた。


『…言いにくいが、ナイトが他人に愛情を注ぐところは想像できないのだよ。ましてあいつは…おっと、これ以上は流石に悪いな。』

 総統は言いかけたことを慌てて止めた。

 何を言いたかったのが分からないが、ユイの問いに対しての答えは分かった。


『公表されていないのもあるが、私は彼が妻を娶ることができるとは思えないのだよ。…それに、ディア君は人工的に生まれたと思っている。』

 総統は声を潜めて言った。

 ディアというのは、ナイト・アスールの娘でフィーネの戦士であるディア・アスールのことだろう。


「…そっか。」

 ユイは険しい顔をしていた。

 リコウの横にいるマックスも険しい顔をしている。二人は何か知っているようだ。


『だが、もし妻の存在について何か知っているなら…」

 総統がユイの様子を察して、尋ねた時…、部屋に勢いよく入ってくる人間がした。


 皆警戒して身構えた。副艦長は腰の銃に手をかけている。

 コウヤは通信機を切ってしまった。


「…はあ、あの、ちょっと急ぎで…今大丈夫か?」

 入ってきたのはハワード大尉だった。

「え?何やっているんだ?…何があったんだ?」

 何をやっていたのか分からないハワード大尉は通信機とコウヤ、副艦長を交互に見ていた。


「何があったの?とにかくそれを教えて。」

 ユイは混乱している様子のハワード大尉を落ち着かせるように言った。


「あ…ああ。で、誰と通信を?」


「いいから早く教えてください。」

 ハワード大尉の質問を副艦長は厳しく退けた。

 たぶんそれは懸命だとリコウは思った。なぜなら、相手が総統と知ったらハワード大尉はさらに混乱すると思ったのだ。というか言う必要もないかもしれない。


 彼は確か、マリク大佐のことを調べているとコウヤが言っていた。この彼の様子から深刻だとわかったのか、副艦長も険しい顔をして居る。


「調べた…っていうよりも、手っ取り早く地球の、俺の昔の上官に訊いたんだ。もう退役した人だから、軍にばれていないぞ。」


「うん。わかったから。何があったの?」

 コウヤはハワード大尉を急かして尋ねた。


「ああ。殲滅作戦の前の話だけど、マリク大佐が死神って言われているのはその時以降に部下を大量に作戦で亡くしているからって、それは知っているよな。えっと、その殲滅作戦で何でマリク大佐の部下が沢山投入されたか…って」

 ハワード大尉を息を切らせながら、巻くように早口で言った。


「落ち着けって。」

 マックスが呆れたように言った。


「はあ…はあ…悪いな。えっと、どこまで」

 ハワード大尉は首を傾げて言った。


「順を追わなくていいから早く話して。」

 ユイは痺れを切らせた様子で言った。


「そうだったな。その理由がマリク大佐は当時スパイ容疑がかけられていたんだ。」


「なんだって?」

 そう声を荒げるのは、リコウの後ろに立つジュリオだ。


「でも、地連の上層部は、当時はゼウス共和国とずぶずぶだったんでしょ?なんでそれが…」

 アリアは首を傾げて言った。


「それが違うんだ。マリク大佐は…」


「ネイトラルのスパイ容疑だったんだ。」

 ハワード大尉は呼吸を整えてから、低い声でゆっくりと言った。



「それ、今、一番ヤバい奴だ。」

 副艦長は、言葉遣いが変わっているが、慌てた様子で言った。どうやら彼は普段は若者言葉を使うようだ。


「とにかく、マリク大佐はその疑いを晴らすために、自分の勢力になる手塩にかけて育てた大事な部下たちを、捨て駒作戦に投じたらしい。」

 ハワード大尉は締めくくる様に言った。


「…これが、罪悪感の正体…」

 ユイが震えた声で呟いた。

「でも、コウ。この話と私の感じたものを総合すると…」

 ユイがコウヤに言いかけた時



「彼は今もスパイです。どういう手段で伝えたのか分かりませんが、彼はネイトラルにこの戦艦の場所を伝えていた。それなら納得できます。このドームに地連軍とテロリストが来たことが…」

 副艦長は当初とはうって変わって、マリク大佐の疑いを認めていた。


「じゃあ、奴は何か目的があって、宇宙から地球に来たってことだよな?…それってなんだ?」

 マックスは一人だけ冷静な声で言った。


「…確かに…」

 コウヤは呟くと考え込んだ。


 ざわめきがリコウの耳に入ってきた。

 ハワード大尉が入る時に、扉を開けたままにしたのか、と思いリコウは廊下の方を見た。


 だが、扉は閉まっていた。

「あの、廊下騒がしくないですか?」





 


 ナイトは自身の有する戦艦の艦長の席に足を組んで座っていた。

 この戦艦に乗るのは、ネイトラルの軍人数人と、繭のような透明なカプセルに入った青年だった。

 ネイトラルの軍人は若い者は少なく、ほとんどが中年以上の年齢に見えた。


「さ…て、準備は整ったか。」

 ナイトは操舵室の大きなモニターを見て呟いた。


 そのモニターには、地連軍の軍服を着た軍人に囲まれる一人の女性を映していた。


 白髪交じりの茶色の髪をした、赤い目の美しい中年の女性だ。

 彼女は、カサンドラ・バトリーだ。


 どうやら地連軍が首謀者を捕獲したというパフォーマンスをしているようだ。


 本当は、これは流れない映像だった。


 捕獲の情報をナイトがリークしたのだ。食いつくところは多く、地連の権力が効かない小国も関わってきてしまったのだ。

 お陰で大きなニュースとして中継されることになった。


 どう見ても、か弱い女性が軍人に囲まれているにしか見えない。

 果たしてテロの首謀者なのか?と思うほどカサンドラは弱弱しく映っている。


「こう見ると悪者は…地連だな。」

 ナイトは呟いた。

 その呟きに、操舵室にいる面々は強く頷いた。

 彼は何かを待ち望むようにモニターを見ていた。


「さあ、カサンドラ。せめて一回だけでも世のために行動しろ。」

 ナイトは、顎に手を当て、口に笑みを浮かべて呟いた。


 モニターの向こうが騒がしくなってきた。

 どうやら記者が詰めかけているようだ。


 報道に対して用意周到にされてしまったなら、全部抑えることはできないでいた。

 先回りをされているのだから、地連側はカサンドラを囲むことしか出来ない。


 そんな中、カサンドラが言葉を発した。


 それにモニターの向こうは一瞬静まり、直ぐにざわめきが起こった。


 すぐに軍人たちが、カサンドラを女性であること関係なしに拘束して運んでいた。


 その様子を見てナイトはニヤリと笑った。

「さて、理由ができた。」

 ナイトは立ち上がり、部下たちを見渡した。


「代表!!出港準備が出来ました。」

 部下がナイトに声をかけた。

 その声から、部下はしっかりと訓練を受けた軍人のようだ。


「こっちも準備は出来た。そして、露払いも済んだ。」

 ナイトは呟いて再びモニターを見た。


「初めて役に立ったな。カサンドラ。」

 ナイトはモニターに映るカサンドラを見て言うと、直ぐに部下たちを見渡した。


 部下たちは彼の言葉を待つようにじっとナイトを見ていた。


「長い時間がかかった。だが、これですべて終わる。」

 ナイトは信頼するような目を部下たちに向けた。部下たちもまた、彼を同じような目で見ている。


「目指すは地連軍本部ドーム。」

 ナイトは顔を上げて、モニター見て言った。

 モニターの映像は切り替わり、地図が映った。


 ナイトは笑みを浮かべ、拳を強く握り、自分の胸の前に持って行った。

「諸君…」

 歯をギリ…と食いしばり、ギラリとした目をモニターに向けた。


 胸の前にあった拳を強く突き上げた。


「殲滅作戦だ。」

 号令のように、ナイトは大声で言った。


 部下たちは、待ちわびていた様子で彼の叫びに湧いた。



登場人物


リコウ・ヤクシジ:

第三ドームの第四区の大学に所属する学生。ドールプログラムが専門。


コウヤ・ハヤセ:

リコウの先輩。「フィーネの戦士」の一人で、圧倒的な適合率を持っている。


マウンダー・マーズ:

ドールプログラム研究において現在のトップ。「フィーネの戦士」の一人。「マックス」が愛称。


シンタロウ・ウィンクラー:

地連の少佐。「フィーネの戦士」の一人であり、現在の地連にて最強といわれている。コウヤとアリアとは親友であるらしい。


アリア・スーン:

ユイと行動を共にする女性。「フィーネの戦士」ではないが、関係者。コウヤとシンタロウと過去はあるが親友。


イジー・ルーカス:

地連の中尉。「フィーネの戦士」の一人。シンタロウの精神的主柱。アズマたちに連れ去られる。


ユイ・カワカミ:

リコウ達の乗る戦艦に保護される。「フィーネの戦士」の一人。コウヤとは恋仲だが、アリアとの方が仲がいい。


ジュリオ・ドレイク:

従軍経験のある学生。標準的に「フィーネの戦士」を尊敬している。正義感が強い。


カルム・ニ・マリク:

月所属の地連軍の人間。大佐。殲滅作戦の犠牲者に深く関わっている。テイリーの元上官。


オクシア・バティ:

第三ドームの学生。殲滅作戦の犠牲者であるカズキ・マツの甥。叔父の影を追うため半ば脅しに近い形でリコウ達の戦艦に乗る。


ミゲル・ウィンクラー:

シンタロウの部下で、彼の艦長をする戦艦の副艦長。階級は准尉。同じウィンクラー姓であるため、ファーストネーム呼びが多い。血縁関係はない。そして、名前も大して知られていない。


ゲイリー・ハセ・ハワード:

地球所属の地連軍の大尉。マリク大佐と同じく艦長をする戦艦をテロリストによって壊滅させられる。



レイモンド・ウィンクラー:

現在の地連軍のトップで総統。「フィーネの戦士」ではないが、作戦の責任者であった。


テイリー・ベリ

ネイトラルの情報局のトップ。フィーネの戦士との接点が多く、作戦に関係していた。それ以前は元地連の大尉であり、殲滅作戦でいとこを亡くし地連から離れた。



ハクト・ニシハラ:

元地連大尉で「フィーネの戦士」の一人。ディアとは婚約関係。


ディア・アスール:

ナイト・アスールの娘。「フィーネの戦士」の一人。ハクトとは婚約関係。


レイラ・ヘッセ:

「フィーネの戦士」の一人。ゼウス共和国の人間。ジュリエッタの娘。


ジョウ・ミコト:

ゼウス共和国を成長させた指導者。国民からの信頼が厚い。「フィーネの戦士」の一人。


カカ・ルッソ:

ネイトラル出身のここ数年で出てきた俳優。「フィーネの戦士」の一人。


リオ・デイモン:

ネイトラル出身のここ数年で出てきた俳優。「フィーネの戦士」の一人。



クロス・ロアン(クロス・バトリー)

「フィーネの戦士」の一人。三年前に死んだと言われているロッド中佐本人であり、本物のレスリー・ディ・ロッドとは協力関係にあった。ロバート・ヘッセとカサンドラの息子。


タナ・リード:

第17ドームに滞在している男。ゼウス共和国の人間で「フィーネの戦士」と因縁がある。


ギンジ・カワカミ:

リコウを新たなネットワークの鍵に設定した人間。ドールプログラムの開発者の一人であり、「フィーネの戦士」でもある。


レスリー・ディ・ロッド:

「フィーネの戦士」の一人で、クロスと入れ替わっていた。マックスと共にテロリストに襲撃され、その時にマックスを庇って捕まる。



ナイト・アスール:

ネイトラルの現在の指導者。ディアの父。彼女の婚約者であるハクトにとても好意的。テロリスト集団を乗っ取り、地連軍に協力を持ち掛ける。地連に深い恨みを持っている。


カサンドラ・バトリー(カサンドラ・ヘッセ):

ゼウス共和国を暴走させた独裁者ロバート・ヘッセの元妻。テロリストを主導する立場だったが、ナイト・アスールに乗っ取られる。


アズマ・ヤクシジ:

リコウの兄。地連の軍人で一等兵だった。第三ドーム襲撃の際、テロリスト集団「英雄の復活を望む会」を手引きし、自身もそのメンバーの一員だった。新たなネットワークの鍵でもあり、大きな脅威となっている。



リュウト・ニシハラ:ハクトの父親。ナイト・アスールが自ら友人と言う存在。

キョウコ・ニシハラ:ハクトの母親。少しディアに雰囲気が似ている。

ルリ・イスター:第三ドームの市民。リコウに淡い思いを抱いている。



グスタフ・トロッタ:

かつてマックスと共にゼウス共和国のドール研究に携わっていた研究員。シンタロウと因縁がある。


キース・ハンプス:

「フィーネの戦士」の一人で、元少佐。戦士たちの精神的主柱であり、今の地連軍だけでなく他国の者にも影響を与えた。カズキ・マツの最期の部下。


ユッタ・バトリー:

クロスの妹でカサンドラの娘。ゼウス共和国と地連の争いで命を落とす。


マイトレーヤ・サイード:マリク大佐の部下。テロリストの暗躍により死亡。


ジュリエッタ:

カサンドラが手にかけた女性。ナイト・アスールのスパイとして前ゼウス共和国総統の元にいた。レイラの母親。その正体は謎が多い。


ナオ・ロアン:

ロバート・ヘッセの元腹心。カサンドラ達の亡命に加担したことにより、捨て駒にされ死亡する。レイラの父で、彼女の緑色の瞳は彼譲り。ジョウの元上司でもある。


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