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あやとり  作者: 吉世 大海(近江 由)
~糸から外れて~流れ続ける因
189/231

弱音


 

「コウ!!」

 コウヤはユイの声がはっきりと聞こえ、彼女の方を見た。


「ぼーっとしていたけど、大丈夫?」

 心配そうにユイはコウヤを見ている。


「…うん。…俺よりも…」

 コウヤは部下に囲まれた親友に目を向けた。


「少佐!!」

 シンタロウに庇われた、向こうの船の艦長が縋るようにシンタロウを呼んでいた。


 コウヤは痛む体をゆっくりと起こし、シンタロウの方に歩み寄った。

 爆発した小型船は無残な鉄くずとなっていた。

 中にいた者は助からないだろうと容易に想像がついた。


 恐怖心がありながらもコウヤはシンタロウに目を向けた。


 きっちりと来ている軍服は焦げ、爆発の衝撃で裾が破けている。

「…く…」

 頭から血を流したシンタロウが呻いた。


 生きている。

 コウヤは安堵でその場で座り込みそうになった。

「コウ!!」

 そこにすかさずユイが駆け寄りコウヤを支えた。

「…よかった。生きている…」

 コウヤは震える声で言った。


「うん…よかったね…」

 ユイも安心したようだが、それよりも宥めるようにコウヤの肩をさすっていた。


「何が…少佐!!」

 状況を見に来た副艦長が悲鳴のように叫んだ。

 彼の後ろでは付き添いで来た部下たちが青い顔をして居る。


「早く!!医務室に!!」

 副艦長は動揺しながらも部下たちにげきを飛ばすように指示をした。


「格納庫で巻き込まれた人たちも中に入って。」

 コウヤも立ち上がり、現場にいて軽傷の者達に避難するように言った。

 逆に元気なものは格納庫の緊急の作業を始めた。


「とにかく、あの飛行船からは離れて。」

 コウヤはよろめきながら小型船から離れるように言った。

 その言葉とは逆に自分は小型船に近寄っている。


「コウ!!」

 ユイが怒鳴るように言い、コウヤを止めた。


「だって、あれのシステムは全てこっちが掌握していたのに…」

 コウヤはどうして爆発したのか、察せられなかったのか気になっていたのだ。


「…アナログ時代の…単純な…やつだ」

 呻くような声が聞こえ、コウヤは振り向いた。


「…システムでもない。…ただの、手動の爆薬だ。」

 呻くように言うのは、シンタロウだった。

 言葉は発しているが、シンタロウは起き上がれる様子はなかった。


「ダメです!!少佐!!話さないでください。今は…」

 彼を心配するように、部下たちはシンタロウに必死に話すのを止めるように言った。


「…手動…」

 コウヤはシンタロウの言葉を反芻し再び爆発した小型船を見た。


 そこには爆発して無残な鉄くずがあった。


 中の人は…

 コウヤは呆然としていた。


「コウヤさんもユイさんもこちらへ…とにかく格納庫から離れましょう。」

 無事だった軍人たちがコウヤ達を引っ張るように廊下に行くように促した。


 丁度担架がやってきて、シンタロウは載せられていた。

 どうやらこの戦艦の中で一番のけが人はシンタロウのようだ。


 生きていることに安心したが、予断を許さない様子だった。

 あの頑丈なシンタロウが起き上がれない時点でそう考えるのが普通だった。


「動かないでください!!」

 強制力を持つような声を上げるのはこの戦艦の医者だった。

 彼は深刻そうな顔をして居る。


「何だよ…これ…」

 医者の横では、事態を聞いて駆けつけたであろうマックスが青い顔をしていた。


「…って、コウヤ達も…」

 マックスはコウヤ達を見つけると青い顔のまま駆け寄った。


「私は大丈夫だけど…」

 ユイはコウヤの肩を軽く叩いた。


「が…」

 意識していなかったのか分からないが、ユイに叩かれて急に方に激痛が走った。


「おい!!担架こっちにも寄越せ。」

 マックスはコウヤの様子を見てすかさず周りに指示をした。


「大丈夫だって…」

「これは医者の判断だ。俺医者!!ドクターストップ!!」

 マックスは有無を言わせない様子で言うと、自分の指示でやってきた担架にコウヤを載せるように回りに言った。


「ほら!!」

 最終的にコウヤを担架に乗せたのはユイだった。

 彼女の力は強い。


「…何これ…」

 廊下の奥から、騒ぎを聞いたのかアリアが出てきた。

 彼女は担架に乗せられたコウヤとシンタロウを交互に見て、顔を青くした。


「アリア!!…とにかく、医務室行こう。」

 ユイはアリアを見つけて駆け寄った。


 アリアはユイを見てまたさらに顔を青くした。

「…ユイ!!あんた…」

 コウヤに庇われたとはいえ、ユイも軽いケガをしている。

 顔についた煤と、多少の出血を見たアリアは心配したようだ。


 本当にアリアは泣きそうな顔をしている。


「私は大丈夫。」

 ユイはアリアの肩を掴み、にっこりと笑って言った。


「…本当?」


「本当だよ。とにかく…行こう。」

 ユイはアリアの肩を叩き、歩き始めた。




 



 潜水し、戦艦の状況が落ち着いたらしく、今クロスのいる格納庫の揺れも不安定さも無くなってきた。

 クロスは操舵室から出て、自分のドールを万一のために見に行くという理由で格納庫に来た。

 もちろんその理由もあるが、なんとなく、ドールを見たかったのだ。


 クロスは自分の黒いドールを見上げた。

 整備士がいないため、自分や機械で整備をしている。

 おそらく、今の環境ではベストの状態だ。


 黒く光る自身のドールは、一時を抜かすとずっと自分の象徴だったものに似ている。

 だが、不完全だ。

 クロスは整備したドールを見上げ、万全だと思いながらも物足りなさを感じている。

 別にシンタロウにやられた腕が不安なわけではない。


 それに、昔使っていたドールよりも性能はいいはずだ。


「今の君は…黒ではないだろうね…」

 後ろからタナ・リードが声をかけてきた。


「中にいた方がいい。ここは出撃口でもあるから、安全でもない。」

 クロスは振り向かずに言った。


「この状況で望まれること…皆が何を望んでいるか…わかるか?」

 タナ・リードはクロスの言ったことを聞かず、続けて訊いてきた。


「わかるわけない。」

 クロスは諦めたようにため息をついた。

 なんらかんら言って、人間としてクロスはタナ・リードとは接しにくい…というわけではなかった。ただ、二人の間にある過去は取り返しのつかないものである。

 協力関係だけと割り切り、接するのにクロスは慣れていた。


「君の復活だ。」

 タナ・リードはクロスと黒いドールを交互に差して言った。


「僕の…?」

 クロスは肩眉を吊り上げて顔を歪めた。

「…馬鹿なことを言うな…」

 クロスは吐き捨てるように言い、首を振った。


「馬鹿ではない。ロッド中佐が復活すれば…ナイト・アスールもテロリストも…全て混乱する。少なくとも、地連側の戦意を削げる。」

 タナ・リードは真面目に言っているようだ。


「ロッド中佐は死んだ。…あの存在は危うすぎる。」


「今の君ならそうだな。昔の君の足元に及ばない。」

 タナ・リードは同情するような目をクロスに向けていた。


「状況が違う。」


「どうしてだ?どうであれ、君が人を殺す。ドールで戦う…同じだろ?」

 タナ・リードはあっけらかんと、当然のことのように言った。


 クロスは拳で壁を殴った。

「…黙れ。」

 絞り出したような声は震えていた。


「物に当るのはよくないぞ。まあ、それと、苦しいのは同情するが…言った通り、今の君は本当に昔の足元にも及ばんな…」

 タナ・リードはクロスを挑発する意図は無いようだが、笑って言った。


 挑発されているわけではないとクロスは分かっているため、深呼吸をしてから改めてタナ・リードを見た。

「…当然だろ。言った通り、状況が違う。僕には、憎しみも無く、誰かを殺す理由もない。」

 努めて冷静にクロスは状況と自分の心情を話した。


「殺す殺さないではない。君が脆いということだ。」

 笑顔ではなく、真面目な顔でタナ・リードは言った。


「脆い…か。」

 クロスはタナ・リードの言葉に自嘲的に笑った。


「ロッド中佐は、軍神を彷彿させる高貴さと、得体の知れない不気味さやうさん臭さがだが、何ものにも壊すことのできないしなやかさ…それを感じていたのは私だけではない。」


「父に似ていると言いたいのか?」

 クロスはタナ・リードの言葉に口を歪めた。


「君が言っただろ?父と自分は違う…と」

 タナ・リードは呆れたように言った。


「だから何だ?」


「それが君の中にある“良さ”や“強さ”であっても、君は父親という存在のせいで、たった“似ている”というそれだけのせいで頑なに捨てている…」


「…たった?」

 クロスはタナ・リードに掴みかかった。

 胸倉を掴まれたタナ・リードはクロスを真っすぐ見ていた。

「…僕だってわかっている。自分がどれだけ父に似ているか…それを“たった”という言葉だけで片付けられる事実だと思っているのか?」

 クロスはタナ・リードの胸倉を掴み、息を荒くして歯を食いしばった。


「さあな。…だが、分かるのは、私に答えを求めるな。」

 掴みかかられているのを気する様子もなく、タナ・リードはあっけらかんと言った。

「私は、君たちからしたら…憎むべき相手だ。だが、今は協力者だ。」

 吐き捨てるように言った言葉は、タナ・リードの心からの言葉だった。


 クロスはタナ・リードから手を放した。

 タナ・リードはよろめくことなく、クロスから離れた。やはり、もと軍人で体を鍛えていただけある。


 彼はクロスを一瞥して廊下に向かって歩き出した。

「体に流れる血は変えようがない。だが、だからと言って同じ存在ではない。頑なな否定がお前の一番の枷になっている。」

 振り向かず、タナ・リードはクロスに警告するように言った。


「激励…か?」

 クロスはタナ・リードの言葉を聞いて呆れたように笑った。


「どうとでも取れ。だが、出来る手段を使わずに陥った状況での嫌悪と逃避が命取りになるのはごめんだ。君はとても強い武器を持っている…」


「私が言うことではないが…ナイト・アスールは信用できない。」

 タナ・リードは振り向かないまま言い、そのまま廊下に出て行った。


 クロスは悲痛そうな顔で彼が出て行った方向を見ていた。


「…そんなの…わかっている…」

 誰も聞いていないが、クロスは拗ねるように呟いた。






 


 ゼウス共和国は、今批判を含めた問い合わせの対応に追われていた。

 それを諫めるために直接対応するジョウは、とてもじゃないが、国のためとは言え離れるとは言えない状況だった。


「地連の奴が変なことを言うから…クソ!!だいたいカサンドラ・ヘッセって…三年前の段階でゼウス共和国からいなくなっていましたよ!!」

 対応に追われている部下たちは恨めし気に言った。


 ジョウも分かっている。


「地連でない…ネイトラルの謀りだ。…あのナイト・アスールだろう」

 ジョウは口を歪めて呟いた。

 その様子を見て部下たちは息を呑んだ。


「ミコト様…それは…」

 彼の尋常じゃない様子から、部下たちはおずおずと尋ねた。


「…ナイト・アスールが変なことを吹き込んだんだろう。あの男のことだ。」

 ジョウは顔を歪めてそれだけ呟いた。


「ですが…ディア・アスールの父親でも…」


「あそこは普通の親子関係じゃない。親子といえど、全く違うサイドの人間だ。」

 ジョウは首を振った。

「それに、ディア君は、フィーネの戦士でもあり、俺の戦友でもあるんだ。」

 ジョウは、今からは遠く昔のことに思える数年のことを思い出していた。


 月に造られた研究ドームのモルモットとして、ジョウは侵入者を排除するために戦わされた。

 だが、相手が悪かったのもあり、あっけなくやられた。そして、幸運なことに操られていた自分は、撃たれた痛みとアクシデントで正気を取り戻した。


「フィーネの戦士たちは…恩人だ。…そして、俺は…ロバート・ヘッセのために国を動かしているわけではない。」

 ジョウは部下たちに目を向けて断言した。


「そんなのわかっているわよ。」

 凛とした、頼もしい声が聞こえた。


 ジョウは口に笑みを浮かべ、声の元を見た。


「戻ってきたわ。ついでに、友達も連れ込んじゃった。」

 声の先にはレイラが首を傾げて笑っていた。


 彼女たちを見て、部屋にいたジョウ以外の者達は条件反射のように正し

「レイラ様!!おかえりなさい!!」

 と腹から響かせるように叫んだ。


「おたくの部下の教育は…中々だな…」

 レイラの横で呆れたように笑っているのはディアだった。

「俺はネイトラルよりも好ましいがな…」

 ディアの横にいるのはハクトだった。


「ジョウさん!!」

「髭!!髭!!似合う似合う!!」

 三人の後ろで飛び跳ねているのは、リオとカカだった。


「とんでもない友達を連れて来たことだ…」

 ジョウは困ったようにだが、嬉しそうに笑った。


「さて…私も手伝おう。」

 ディアは問い合わせに対応しているジョウの部下たちの元に歩み寄った。


「私も手伝うわ。」

 レイラも彼女と共に歩み寄った。


「ありがとうございます…」

 部下たちは本当に助かったようで、縋るような目を向けている。


「…大変そうですね…」

 ハクトはジョウの様子を見て、同情するように言った。


「そうですね…大変です。」

 ジョウは困ったように頷いた。


「いくつかの小国には貸しがある。場合によったら地連への連絡を俺がとります。」

 ハクトはジョウがいる席に設置された通信機器を指して言った。


「流石…元地連第二の軍人ですね。」

 ジョウは頼もしそうに言った。

「未来への投資もある。ゼウス共和国はなかなか環境も良くて、近い将来を考えると…家族を持つなら、変な輩がいるよりもずっと…」


「あんたそんな話している場合じゃないでしょ!!」

 ハクトの話を聞いていたのか、レイラが怒鳴るように言った。

「…確かに…ハクトの言う通りだな。…投資…」

 ディアは同意していた。ハクトに。


「あんたも黙れ。早くこれを終わらせるのよ!!」

 レイラはディアにも怒鳴った。


 その様子にジョウを含め部屋にいた者達は目を丸くしていた。


「まあ、そう言うことだ。」

 ハクトは困ったように笑った。


 ジョウはそのハクトや、並んで対応に当たるレイラとディアに頼もしさと懐かしさを感じ、思わず、頬が緩んで笑った。



登場人物


リコウ・ヤクシジ:

第三ドームの第四区の大学に所属する学生。兄のアズマとは二人きりの家族。カワカミ博士によって新たなネットワークの鍵に設定される。アズマたちテロリストが扱うネットワークに対抗するための手段。


コウヤ・ハヤセ:

第三ドームの第四区の大学に所属する学生。「フィーネの戦士」の一人であり圧倒的な適合率と察知能力を持っている。リコウに何やら思い入れが強く庇いがち。


マウンダー・マーズ:

みんなに「マックス」と呼ばれる。若くて軟弱そうだが、ドールプログラム研究において現在のトップ。医者であり「フィーネの戦士」の一人。同じく「フィーネの戦士」であるロッド中佐だった時のクロス・バトリーに弟を殺されている。


シンタロウ・ウィンクラー:

地連の少佐。「フィーネの戦士」の一人であり、レイモンド・ウィンクラー総統の養子の関係。現在の地連にて最強といわれている。コウヤとは付き合いが長く親友である。元の名前はシンタロウ・コウノ。


アリア・スーン:

ユイと行動を共にする女性。リコウ達の乗る戦艦に保護される。「フィーネの戦士」ではないが、関係者。コウヤとシンタロウと親友。リコウが一目ぼれした女性。


イジー・ルーカス

地連の中尉。「フィーネの戦士」の一人。シンタロウの精神的主柱。アズマたちに連れ去られる。


ユイ・カワカミ:

アリアと行動を共にする女性。リコウ達の乗る戦艦に保護される。「フィーネの戦士」の一人。コウヤとは恋人同士らしいが、アリアとの方が仲がいい。


ジュリオ・ドレイク:

従軍経験のあるリコウ達と同じ大学に通っていた学生。標準的に「フィーネの戦士」を尊敬している。正義感が強く他人のために力を欲しがっている。


カルム・ニ・マリク:

月所属の地連軍の人間。大佐。「フィーネの戦士」の一人であるリリー・ゴードンの上官である。テロリストの暗躍で部下を沢山失う。ウィンクラー少佐の戦艦に同乗し、行動を共にすることになる。殲滅作戦では指導した沢山の兵士を失ったこともあるのか、オクシアには気まずそうに接している。


オクシア・バティ

第三ドームの学生。総合大学の生徒。襲撃時は別のドームに居て難を逃れた。キース・ハンプス少佐の元上官で殲滅作戦で犠牲になったカズキ・マツの甥。タナ・リードから機密を含めた色々な話を聞き、叔父の影を追うため半ば脅しに近い形でリコウ達の戦艦に乗る。


レイモンド・ウィンクラー:

現在の地連軍のトップで総統。「フィーネの戦士」ではないが、作戦の責任者であった。ウィンクラー少佐を養子にとっている。



アズマ・ヤクシジ:

リコウの兄。地連の軍人で一等兵だった。第三ドーム襲撃の際、テロリスト集団「英雄の復活を望む会」を手引きし、自身もそのメンバーの一員だった。新たなネットワークの鍵でもあり、大きな脅威となっている。リコウ同様元ゼウス共和国の人間だが、ロッド中佐をはじめとした「フィーネの戦士」に対して異常なほど憧れている。



ハクト・ニシハラ:

第三ドームの大学に所属する学生。元地連大尉で「フィーネの戦士」の一人。ディアとは婚約関係。


ディア・アスール:

ネイトラルのトップであるナイト・アスールの娘。「フィーネの戦士」の一人。ハクトとは婚約関係。


レイラ・ヘッセ:

「フィーネの戦士」の一人。ゼウス共和国に滞在していたが、事件をきっかけにクロスを探しに出ている。


ジョウ・ミコト:

ほぼ全滅状態のゼウス共和国を、単体で衣食住を確保できるほどまで成長させた現在のゼウス共和国の指導者。国民からの信頼が厚い。「フィーネの戦士」の一人。


カカ・ルッソ:

ネイトラル出身のここ数年で出てきた俳優。公私ともにリオと共に行動している。「フィーネの戦士」の一人。


リオ・デイモン:

ネイトラル出身のここ数年で出てきた俳優。公私ともにカカと共に行動している。「フィーネの戦士」の一人。



クロス・ロアン(クロス・バトリー)

「フィーネの戦士」の一人。第三ドームの大学に通っていた。三年前に死んだと言われているロッド中佐本人であり、本物のレスリー・ディ・ロッドとは協力関係にあった。ウィンクラー少佐を妨害した黒いドールのパイロット。


タナ・リード:

第17ドームに滞在している男。ゼウス共和国の人間で「フィーネの戦士」と因縁がある。事情に通じており、今はクロスとカワカミ博士と行動をしている。


ギンジ・カワカミ:

リコウを新たなネットワークの鍵に設定した人間。ドールプログラムの開発者の一人であり、「フィーネの戦士」でもある。現在行方不明となっている。


レスリー・ディ・ロッド:

「フィーネの戦士」の一人で、クロスと入れ替わっていた。本人は生きているが、マックスと共にテロリストに襲撃され、その時にマックスを庇って捕まる。



ナイト・アスール:

ネイトラルの現在の指導者。ディアの父。彼女の婚約者であるハクトにとても好意的。カサンドラ主導だったテロリスト集団を乗っ取り、地連軍に協力を持ち掛ける。行動の意図は不明。


カサンドラ・バトリー(カサンドラ・ヘッセ):

ゼウス共和国を暴走させた独裁者ロバート・ヘッセの元妻。死亡したと公表されていたが実は亡命していた。テロリストを主導する立場だったが、ナイト・アスールに乗っ取られる。


テイリー・ベリ

ネイトラル上層部の人間。今はネイトラルで様々な脅威の情報収集に動いている。フィーネの戦士との接点が多く、作戦に関係していた。それ以前は元地連の大尉であり、殲滅作戦でいとこを亡くし地連から離れた。



リュウト・ニシハラ:

ハクトの父親。ナイト・アスールが自ら友人と言う存在。


キョウコ・ニシハラ:

ハクトの母親。少しディアに雰囲気が似ている。


ルリ・イスター:

第三ドームの市民。リコウが常連になっている喫茶店の店員。彼に淡い思いを抱いており、それが暴走して外部に情報を漏らす事態になった。



グスタフ・トロッタ:

かつてマックスと共にゼウス共和国のドール研究に携わっていた研究員。シンタロウと因縁があるらしい。三年ほど前から行方不明。


キース・ハンプス:

「フィーネの戦士」の一人で、元少佐。戦士たちの精神的主柱であり、今の地連軍だけでなく他国の者にも影響を与えた。カズキ・マツの最期の部下。


ユッタ・バトリー:

クロスの妹でカサンドラの娘。ゼウス共和国と地連の争いで命を落とす。


マイトレーヤ・サイード:

月所属の地連軍の人間。マリク大佐の部下。第六ドームの救援として来たがテロリストの暗躍により死亡。


ジュリエッタ:

カサンドラが手にかけた女性。カサンドラと思われていた遺体が彼女であった。ナイト・アスールのスパイとして前ゼウス共和国総統の元にいた。レイラの母親。その正体は謎が多い。


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