手本
荒野を行く小さな戦艦は、地を這うように移動し、徐々に海に向かっていた。
「潜水での移動に移ります。」
カワカミ博士は注意を促すように言った。
「私は門外漢だから、全て任せる。」
タナ・リードは椅子に座り直し、衝撃に備えるように背もたれにもたれかかった。
「わかりました。」
「おそらく、衛星からの情報だと潜水機能はなさそうです。ので、ここで撒ければいいと思います。」
カワカミ博士は慣れた様子で機械を操作していた。
「これからどうする?」
タナ・リードはクロスとカワカミ博士の両方を見て尋ねた。
「キャメロンを探します。とはいえ、囲われていたりしたら厄介ですが…」
カワカミ博士は淡々と言った。
「あの女か…」
「ええ。マーズ博士との接触が難しい今、医療とプログラムの面で言うなら彼女と接触した方がいいでしょう。ついでに、ナイト・アスールについても聞けます。」
カワカミ博士はモニターに地図を表示した。
「ほう…我々も中々挑戦的な移動をするな…」
タナ・リードはモニターを見て、困ったようにだが、楽しそうに笑った。
「ネイトラルに入るのか…」
クロスは考え込むように呟いた。
「ええ。おそらくキャメロンは、ネイトラルを経由してどこかに隠れ居ているはずです。どんな過去があったにしろ、今回は事情を知るとすぐに協力してくれます。」
カワカミ博士は断言した。
「最終的に協力したとはいえ、かつて裏切ったのに、えらく楽天的な評価だな。」
タナ・リードは皮肉を言うように笑いながら言った。
「彼女の裏切った理由を考えれば簡単ですよ。彼女はシンヤへの想いで裏切った。なら、彼の作ったもの、それを危うくするものを…放置できると?」
「女心とはわからんな…」
タナ・リードはカワカミ博士の言葉に肩をすくめた。
「胸が痛いですね…」
カワカミ博士は苦い顔をした。
「そういえば…君も妻には逃げられている人間だったな。」
タナ・リードは思い出したように言い、愉快そうに笑った。
「さあ、潜りますよ。」
カワカミ博士はタナ・リードを無視して言った。
クロスは彼等のやり取りを見て、自分が何に引っかかっているかなどを考えていた。
苦しいことは考えると際限が無く、どこまでも自己嫌悪に向かっていく。
ならば、出来る限り自分が冷静でいられるうちに考えられることを考えようと思ったのだ。
「…カワカミ博士は…何か対策を取ったと言っていましたね。」
クロスはカワカミ博士に目を向けて言った。
「ええ。でも賭けでしたけど、思いのほかうまくいきました。」
カワカミ博士は驚いたような顔するとすぐに安心したように言った。
「権限をつくることはできるんですか?博士がやったように…」
「私だって長い間行方不明をやっていたわけではありません。」
カワカミ博士は操作を終えたのか、操作盤から顔を背け、クロスの方を見た。
「情報収集か?」
「いえ。当初は興味のままに研究に近い生活でした。」
カワカミ博士は椅子の背もたれにもたれかかった。
その時、警告音が鳴った。どうやら潜水するようで、そのための準備への喚起のようだ。
「ドールプログラムについて…とにかく、彼を探りました。」
カワカミ博士は感慨深そうに言った。
どうやら中々充実した生活だったようだ。
「彼…か。いや、前のドールプログラムはムラサメ博士の人格であったから自然なことか。」
タナ・リードは冷やかすように言うわけも無く、納得したように頷いた。
「ええ。ですが、従来のネットワークにある性格は…まず、ドールプログラムの生みの親、開発者ではなく生みの親というべきは、コウヤ様です。それは変えようのない事実であります。」
「そうらしいな。彼が起動させたプログラムだったからな。それが彼のプログラム上での圧倒的な優位を可能にしている…か。」
「ええ。後天的にプログラム向けの身体になったのもありますが、クロス様やハクト様たちが彼にプログラムで敵わないのはそれが理由です。…それがプログラムの根本です。」
カワカミ博士は後半を強調するように言った。
「根本?」
「ええ。プログラムは…単純ですが、親に似る…といった考えで私は見ました。」
ガガガガ…と戦艦が潜水の振動で揺れる中、カワカミ博士の声が静かに響いた。
「要は、プログラムは…コウヤ君なのか?」
「いえ。違います。あくまで似る傾向…という考えで、人間的に見ようと思いました。そうしたうえで、コウヤ様がプログラム起動の時に起きたことは何ですか?」
カワカミ博士の問いにクロスが顔色を変えた。
「…希望の破壊…と、コウヤの地球への避難だ。」
「はい。その時、プログラムの母体は、モデルはコウヤ様の母親でありました。」
「待て待て…プログラムはコウヤ君に似ているとは聞いたが、それに、前のプログラムはムラサメ博士の人格だと…」
タナ・リードが混乱したように言った。
「ええ。それはあくまでプログラムの中の一部の人格であります。大きく言うならコウヤ様の性質の中にシンヤやナツエ様がいるような形です。」
「…中々奇抜な話だが、信じるしかないな。」
タナ・リードは難しそうに眉を顰めたが、直ぐに困ったようにだが楽しそう笑った。
「ここで大事なのは…その一部の人格であったシンヤとナツエ様は…コウヤ様が削除しました。」
カワカミ博士は静かな声で言った。
「いわば…親を倒した状態…か。」
クロスは口を歪めて呟いた。
「ええ。」
「…まさか、プログラムがコウヤ君を真似るというのか?」
タナ・リードは呆れたように笑った。
「そうですね。今回の騒動は、プログラムの中でその想いが、その考えが生まれたことによるものだと思います。」
カワカミ博士は頷いた。
タナ・リードは呆然としたが、納得したように頷いた。
「ただ、ここで大事なのはプログラムの根本です。…そして、最初に戻ります。」
「起動の際、コウヤ様を救おうとして希望からコウヤ様を避難させたとき、少なからず、いえ、コウヤ様は強く親のことを思い、求めました。」
「だから、娘の仇と半ば自暴自棄に近かったクロス様の母親を見つけたのでしょう。」
「…親子か…」
クロスは自嘲するように口を歪めた。
「私は、それだけではないと思い、プログラムのわずかな隙間から権限をもう一人増やしました。」
カワカミ博士は再び操作盤に向き直り、操作を始めた。
どうやら潜水の深さを調整し、進路を決めるようだ。
「隙間…とは?」
「それは、プログラムがプログラムであり、ネットワークであることが重要です。…と、ここで重要なのは、何故彼女が選ばれたのか、そして…プログラムは何故…ナイト・アスールも選んだか…」
カワカミ博士は問いかけるように言った。
「言っていたな。プログラムの学習した人格や知識にロバートがいる可能性が…」
タナ・リードは納得したように言った。
「ええ。ですが、それだけではなかった。私はその仮説が正しかったからプログラムの隙間に権限を増やせた。」
タナ・リードは首を振って言った。
「…従来のプログラムでのディア君とクロス君の親であるからか…」
タナ・リードは納得したように頷いた。
タナ・リードの言葉にクロスは考え込んだ。
「ええ。ですが、もしかしたら…
ドールプログラムは、自身が持たない“血の繋がり”を無意識に重視している
と考えました。」
「…だが、プログラムは…どうやってコウヤに勝つつもりなんだ?」
クロスは疑問を呟いた。
「わかりません。ネットワークが違い権限が無いからと言っても…新たな鍵たちはコウヤ様達に比べると圧倒的に劣ります…」
カワカミ博士は困ったように言った。
「お前は何者だ?」
リコウは、何度目かになるか分からない質問に曖昧に笑った。
質問したオクシアは細い眉を吊り上げ、苛立たし気にリコウを見ている。
リコウの判断ではおそらく自分の利用価値は機密だと思う。よって、彼に言うわけにはいかない。
そして、言い訳を考えようにも頭は全く働かないのだ。
先ほど医務室の医者が言っていた話も気になり、それの噛み砕きに時間を使いたかったかが、それを叶えさせてくれないのがオクシアだった。
切れ長な目を細め、男にしては細い指を顎に当ててオクシアはリコウを睨んだ。
「何で俺が気になるんだ?」
リコウは働かない頭で必死に考え、質問から逃れる時間稼ぎを実行した。
「質問で質問を返すなよ…」
オクシアは呆れたように呟いた。
だが、答えてくれるようで腕を組んでリコウを改めて見た。
オクシアはリコウの寝ているベッドの横に椅子を置いてそこに座っている。
椅子とベッドの高さはそこまで変わらないが、ベッドに座っているリコウよりも身長が低いせいか目線はオクシアの方が低い。
「緊急事態で、軍人があそこまでお前を大事そうに運ぶか…だ。あと、どう見てもお前モヤシだろ。」
オクシアは断言するように言った。モヤシ…と。
「…お前に言われたくない。」
頭の働かないリコウは、思ったことをそのまま言った。
「失礼な奴だな。」
オクシアはどうやら気になっていることのようで、また眉をピクリと吊り上げて言った。
「それこそお前に言われたくない。」
リコウも気になっていることなので、少し声を荒げて言った。
「なら、何でお前作戦に参加している?」
オクシアは人差し指をリコウに向けて言った。
「え…」
リコウは動揺した。まさか彼は操舵室を覗いたのでは…と思ったからだ。
それと同時に作戦の時に感じた孤独を思い出したのだ。
「参加しているのか…」
オクシアはリコウの反応を見て納得したように頷いた。
リコウはそれを聞いてはっとした。
「…カマかけたな…」
今度はリコウがオクシアに険しい顔を向けた。
「引っかかる方が浅慮なんだよ。…ただ、とんでもなく声のいいオペレータってわけでもなさそうだし…」
「いちいち失礼だな…」
リコウはいちいち棘のあるいい方のオクシアに呆れ、最早孤独感など真剣に彼の質問で考えていたのが馬鹿らしくなった。
「どうしたら戦艦に乗せてもらえる?」
オクシアは姿勢を正して、リコウに向き直った。
どうやらそれが聞きたいらしい。
「遺族だけでは乗せてもらえそうにない。お前、コウヤさんと仲良さそうだったし、どうにか彼と話させてほしい。」
オクシアは困ったように唸りながら言った。
自分で選んで乗ったわけでもないが、好きで乗っているわけでもないリコウは少しオクシアに苛立った。
「…というよりも、何で乗りたいんだ?」
投げやりにリコウは訊いた。
「言っただろ?叔父に会いたいって…」
オクシアはあっけらかんと言った。
「だって、叔父さんって…亡くなっているんだよな。」
「ああ。だけど、ドールプログラムを使えば、死者と話せるって…俺は聞いた。」
オクシアは何でもないことのように言った。機密事項に近いことを…
「俺はそれについて知らないけど、それなら戦艦に乗らないでも…」
リコウは乗らない方向で話を終わらせようと思い言った。
「あと、俺は叔父の遺志をハンプス少佐を通して継いだ人たち見たいんだ。」
オクシアは必死そうに言った。
これは彼の本音だろう。というよりも彼は嘘をついている様子もない。本当に戦艦に乗りたいようだ。
「継いだ人って言っても…」
彼の必死さにリコウは言葉を詰まらせた。
「叔父は、俺にとって兄みたいな存在だったんだ。」
オクシアの言葉にリコウは思考を止めた。
兄みたい…というのはアズマを連想させるからだ。
リコウだってアズマを知るために、彼を打ち負かせるために戦艦に乗っている。
そういえば、マックスはアズマを止める鍵はリコウがアズマを知ることにあると言っていた気がした。
そう考えた時、リコウはオクシアを見た。
オクシアは真剣な表情でリコウを見ている。
アズマの知らなかった一面を知ってショックを受けているリコウであるが、アズマを知ろうとしている。
その自分とオクシアはもしかしたら同じことを思っているのではないかと思ったのだ。
ただ、テロリストであるアズマと戦死したオクシアの叔父と同じくくりにするのは失礼かもしれないが、求めるものは同じかもしれない。
同じ…という感覚が芽生えた時、リコウは不思議と彼を疎ましく思うことは無かった。
「…叔父さん…を知りたいのか…」
リコウは思ったことそのまま呟いた。
「ああ。」
オクシアはリコウを真っすぐ見て頷いた。
「どうして…そうなったのかを知りたいんだな…」
「ああ。」
オクシアは頷いた。
リコウもアズマがどうしてそうなったのか知りたい。
彼と同じかもしれない。
登場人物
リコウ・ヤクシジ:
第三ドームの第四区の大学に所属する学生。兄のアズマとは二人きりの家族。カワカミ博士によって新たなネットワークの鍵に設定される。アズマたちテロリストが扱うネットワークに対抗するための手段。
コウヤ・ハヤセ:
第三ドームの第四区の大学に所属する学生。「フィーネの戦士」の一人であり圧倒的な適合率と察知能力を持っている。リコウに何やら思い入れが強く庇いがち。
マウンダー・マーズ:
みんなに「マックス」と呼ばれる。若くて軟弱そうだが、ドールプログラム研究において現在のトップ。医者であり「フィーネの戦士」の一人。同じく「フィーネの戦士」であるロッド中佐だった時のクロス・バトリーに弟を殺されている。
シンタロウ・ウィンクラー:
地連の少佐。「フィーネの戦士」の一人であり、レイモンド・ウィンクラー総統の養子の関係。現在の地連にて最強といわれている。コウヤとは付き合いが長く親友である。元の名前はシンタロウ・コウノ。
アリア・スーン:
ユイと行動を共にする女性。リコウ達の乗る戦艦に保護される。「フィーネの戦士」ではないが、関係者。コウヤとシンタロウと親友。リコウが一目ぼれした女性。
イジー・ルーカス
地連の中尉。「フィーネの戦士」の一人。シンタロウの精神的主柱。アズマたちに連れ去られる。
ユイ・カワカミ:
アリアと行動を共にする女性。リコウ達の乗る戦艦に保護される。「フィーネの戦士」の一人。コウヤとは恋人同士らしいが、アリアとの方が仲がいい。
ジュリオ・ドレイク:
従軍経験のあるリコウ達と同じ大学に通っていた学生。標準的に「フィーネの戦士」を尊敬している。正義感が強く他人のために力を欲しがっている。
カルム・ニ・マリク:
月所属の地連軍の人間。大佐。「フィーネの戦士」の一人であるリリー・ゴードンの上官である。テロリストの暗躍で部下を沢山失う。ウィンクラー少佐の戦艦に同乗し、行動を共にすることになる。殲滅作戦では指導した沢山の兵士を失ったこともあるのか、オクシアには気まずそうに接している。
オクシア・バティ
第三ドームの学生。総合大学の生徒。襲撃時は別のドームに居て難を逃れた。キース・ハンプス少佐の元上官で殲滅作戦で犠牲になったカズキ・マツの甥。タナ・リードから機密を含めた色々な話を聞き、叔父の影を追うため半ば脅しに近い形でリコウ達の戦艦に乗る。
レイモンド・ウィンクラー:
現在の地連軍のトップで総統。「フィーネの戦士」ではないが、作戦の責任者であった。ウィンクラー少佐を養子にとっている。
アズマ・ヤクシジ:
リコウの兄。地連の軍人で一等兵だった。第三ドーム襲撃の際、テロリスト集団「英雄の復活を望む会」を手引きし、自身もそのメンバーの一員だった。新たなネットワークの鍵でもあり、大きな脅威となっている。リコウ同様元ゼウス共和国の人間だが、ロッド中佐をはじめとした「フィーネの戦士」に対して異常なほど憧れている。
ハクト・ニシハラ:
第三ドームの大学に所属する学生。元地連大尉で「フィーネの戦士」の一人。ディアとは婚約関係。
ディア・アスール:
ネイトラルのトップであるナイト・アスールの娘。「フィーネの戦士」の一人。ハクトとは婚約関係。
レイラ・ヘッセ:
「フィーネの戦士」の一人。ゼウス共和国に滞在していたが、事件をきっかけにクロスを探しに出ている。
ジョウ・ミコト:
ほぼ全滅状態のゼウス共和国を、単体で衣食住を確保できるほどまで成長させた現在のゼウス共和国の指導者。国民からの信頼が厚い。「フィーネの戦士」の一人。
カカ・ルッソ:
ネイトラル出身のここ数年で出てきた俳優。公私ともにリオと共に行動している。「フィーネの戦士」の一人。
リオ・デイモン:
ネイトラル出身のここ数年で出てきた俳優。公私ともにカカと共に行動している。「フィーネの戦士」の一人。
クロス・ロアン(クロス・バトリー)
「フィーネの戦士」の一人。第三ドームの大学に通っていた。三年前に死んだと言われているロッド中佐本人であり、本物のレスリー・ディ・ロッドとは協力関係にあった。ウィンクラー少佐を妨害した黒いドールのパイロット。
タナ・リード:
第17ドームに滞在している男。ゼウス共和国の人間で「フィーネの戦士」と因縁がある。事情に通じており、今はクロスとカワカミ博士と行動をしている。
ギンジ・カワカミ:
リコウを新たなネットワークの鍵に設定した人間。ドールプログラムの開発者の一人であり、「フィーネの戦士」でもある。現在行方不明となっている。
レスリー・ディ・ロッド:
「フィーネの戦士」の一人で、クロスと入れ替わっていた。本人は生きているが、マックスと共にテロリストに襲撃され、その時にマックスを庇って捕まる。
ナイト・アスール:
ネイトラルの現在の指導者。ディアの父。彼女の婚約者であるハクトにとても好意的。カサンドラ主導だったテロリスト集団を乗っ取り、地連軍に協力を持ち掛ける。行動の意図は不明。
カサンドラ・バトリー(カサンドラ・ヘッセ):
ゼウス共和国を暴走させた独裁者ロバート・ヘッセの元妻。死亡したと公表されていたが実は亡命していた。テロリストを主導する立場だったが、ナイト・アスールに乗っ取られる。
テイリー・ベリ
ネイトラル上層部の人間。今はネイトラルで様々な脅威の情報収集に動いている。フィーネの戦士との接点が多く、作戦に関係していた。それ以前は元地連の大尉であり、殲滅作戦でいとこを亡くし地連から離れた。
リュウト・ニシハラ:
ハクトの父親。ナイト・アスールが自ら友人と言う存在。
キョウコ・ニシハラ:
ハクトの母親。少しディアに雰囲気が似ている。
ルリ・イスター:
第三ドームの市民。リコウが常連になっている喫茶店の店員。彼に淡い思いを抱いており、それが暴走して外部に情報を漏らす事態になった。
グスタフ・トロッタ:
かつてマックスと共にゼウス共和国のドール研究に携わっていた研究員。シンタロウと因縁があるらしい。三年ほど前から行方不明。
キース・ハンプス:
「フィーネの戦士」の一人で、元少佐。戦士たちの精神的主柱であり、今の地連軍だけでなく他国の者にも影響を与えた。カズキ・マツの最期の部下。
ユッタ・バトリー:
クロスの妹でカサンドラの娘。ゼウス共和国と地連の争いで命を落とす。
マイトレーヤ・サイード:
月所属の地連軍の人間。マリク大佐の部下。第六ドームの救援として来たがテロリストの暗躍により死亡。
ジュリエッタ:
カサンドラが手にかけた女性。カサンドラと思われていた遺体が彼女であった。ナイト・アスールのスパイとして前ゼウス共和国総統の元にいた。レイラの母親。その正体は謎が多い。