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今日は星が見えない

作者: 朝馬手紙。

午前二時の五分前

あの歌みたいに走っていた

望遠鏡は持ってないけど

あるはずのない星は追いかけていた

予報通り、曇りの夜空

今日は星が見えない

けれど、静かに、祈るように

手を握り合わせて

幸せを願っている君

願うだけで叶う幸せなんて

そんなの不幸せだよ

と、思いながらも僕も願った


「不幸になりたくない」

って言っても意味ないよ

幸せにもなりたいと歌っても

虚しいのと同じだから


あぁ…

「不幸にならないために」

生きていたくないんだよ

不幸になっても生きて行けるように

ただ、生きていきたいんだよ



あぁ…

「幸せになるために」

生きていたくもないんだよ

幸せじゃなくても平気なくらいに

ただ、生きていたいんだよ





叶ったのか、偶然か

ぱあっと、空が晴れた

明るい君の声が聞こえてきた

ほんと、良かったね



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― 新着の感想 ―
[一言] 俺は詩のような女に出会ったことないけど、いるといいね。
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