(番外編) とある平和な一日
大陸の統一が完成して数年。大陸北西部、大森林西部にある山エルフの本拠地。
「お兄ちゃーん、朝ごはんできたよー!」
……俺は聞き慣れた声に眠りを覚まされ。『ううん……』と言いながらお布団の中で身をよじる。
薄っすらと開いたぼんやりした視界に、エプロン姿で右手にお玉を持った妹の姿が目に入った。どこのギャルゲーだ……?
寝ぼけた頭で意識が一瞬元の世界に飛んでしまったが、すぐにこれが現実なのだと思い出す。
そうだ。ここは別の世界の、エルフの国のエルフの村なのだ……。
まだできて数年の新しい国だが。俺と妹はここでお世話になっている。平和で穏やかでみんな優しくて、実にいい所だ。
パジャマを着替えて居間に向かうと、テーブルにはすでにおいしそうなご飯が並んでいる。
南の沼エルフの国からカナンガさんが送ってくれるお米。東の森エルフの国からスミクトさんが送ってくれる香辛料やドライフルーツ。人間の国で作られた小麦や乳製品。そしてリンネ達が森で採取してきてくれる肉や卵、木の実や山菜、キノコなど。
大陸中の食材が散りばめられ。俺が知る限り大陸最高の料理人である妹が腕を振るってくれた、この世界で一番贅沢な食事である。
『みんな、おはよう』と挨拶をして。俺は定位置になっている、寝室の扉から一番近い席に腰を下ろす。
正面の廊下側の席にはシェラと息子のヨミが座っていて。向かって右には妻であるライナさんとエイナさんが。左にはクトルと、ちょうど最後のデザートを運んできた娘の一香が座り。俺の隣に妹が座ると、家族が勢揃いだ。
ちなみにリンネ達エルフ勢は朝が早く。日の出と共に起き出して行動を開始するので、ちょっと生活サイクルがズレてしまう。
なので、リンネ達とは夕食を共にする事が多く。朝食は家族団欒の場というのが定番になっている。
クトルもシェラも、俺が生み出したので娘みたいなものだしね。
全員が揃った所で『いただきます』をして、朝食がはじまる。
……この場でなんと言っても目立つのは、シェラの前に積み上げられた五人前はあるであろう料理の山だ。
小さな体との違和感がすごいが。それでも一番最初に食べ終わってしまうのは、さすがエンシェントドラゴンなのだろう。
と言うか、ちゃんと全員揃うまで待てるようになったのが偉大な進歩だ。妹の教育の賜物である。
ヨミから薬師さんとエイナさんに教わっている勉強の進捗状況を聞いたり。クトルから先日まで東と南のエルフの国を周っていた時の話を聞いたりしながら楽しく朝食を食べ。食事が終わるタイミングで妹が言葉を発する。
「ねえお兄ちゃん。今日の予定はどうするの?」
「んー、そうだな。今日は昼過ぎにリステラさんが来るそうだから、そこに顔を出すとして。それまでは釣りにでも行こうかな」
「了解。夕御飯はリステラさんと食べるんだよね? エイナさんも同席します?」
「構わないのでしたら、よろしくお願いいたします」
「うん。じゃあその予定で準備しておくね」
妹は楽しそうにそう言うと、紙になにかを走り書きして一香に渡す。食材の確保と、下ごしらえの指示だろう。
一香は母親である妹に料理を習っていて、どんどん腕を上げている。鑑定によると、早くも料理Lv3の腕前だ。
そうして朝食が終わり。『香織、今日も美味しかったよ。一香も腕上がってきたね』と言うと、妹は満面の笑顔を浮かべ、一香はちょっと照れたように頬を赤らめる。
……朝食からしばらく時間を置いて。俺は釣り道具を持って家を出た。
妹とライナさん。クトルが同行してくれる。
ヨミはエイナさんと一緒に薬師さんから医術と薬学の講義と、エイナさんから権謀術数の講義。
一香は妹から指示された食材の下ごしらえと、森に食材調達にも行くと思う。
リンネからよく狩猟採集の知識と技術を教わっているようだ。美味しい料理を作るには、まず食材からという事らしい。
シェラは家の屋根の上でお昼寝か。近くにあるシェラ専用発着場になっている広場でドラゴンの姿に戻り、空の散歩と狩りに行くかもしれない。
いくら人間換算で五人分の食事を食べていても、本来巨大なドラゴンであるシェラからすると足りないようで。たまに運動もかねて北の大山脈へ飛び、獲物を狩ってくる事がある。
大森林は人間によって過剰に増やされてしまったエルフさん達の移住先として、もう満員に近いが。大山脈の中腹以上は冬の厳しさのせいで山エルフであっても住めない場所なので、そこより上。
あるいは大山脈を越えて北の荒地や。更に北の海まで飛んで、巨大な海獣を狩る事もあるらしい。
陸海空全てで最強とか、さすがはエンシェントドラゴンである。
ちなみに、騒ぎになるので人間の国である南へは飛ばないようにお願いしてあるのだが、一度飛びすぎて世界を一周してしまったらしく。大陸の南端で目撃されて騒ぎになった。
結局、ニナ国王が討伐隊を出して追い払ったと言う事にしてもらったけど、人間にとっては広大なこの世界。
大陸の端から端まで移動するだけで、馬を乗り継いで二ヶ月かかるような世界でも。シェラにとっては狭いくらいなのかもしれない。
そんな事を考えながら村を歩き。釣り場である川へ向かう前に、一旦リンネの家に寄る。
なにかあった時にすぐ連絡を取れるように、常に居場所を知らせておいて欲しいと言われているのだ。携帯電話のない世界って不便だよね。
リンネの家を訪ねると、リンネ本人と妹のレンネさんが出てきて応対してくれた。
いつもは二人で仲良く採取に行っている事が多く。若いエルフさんが三人待機していて、二人は護衛兼連絡係として俺達に同行。一人は引き続き連絡要員として留守番を継続というのが定番なのだが、今日はリステラさんが来る予定なので家にいたらしい。
「ちょっといつもの場所まで釣りに行ってくるよ」
「はい。では今日は我々がお供いたします」
そう言って、リンネとレンネさんが同行者に加わる。
レンネさんの人族男性に対する恐怖症はまだ完全には癒えていないようだけど、俺にだけは心を開いてくれ。屈託のない笑顔も向けてくれるようになった。
この上もなく嬉しく思う。
ちなみに護衛はライナさんもいるのだが。俺の妻になったのだからもう護衛任務はいいと言ったのに、『これくらいしかお役に立てませんので、是非に』と言われてしまい、任務を継続してもらっている。
子供であるヨミは魔人なので成長が早く。一年で独り立ちできるようになってしまったので、子育て期間は短かった。
今でも武術や礼儀作法、精神鍛錬などの指導はしているが。時間はあまり多くないので、なにかの役割が欲しいのだろう。相変わらず真面目な人だ。
……村を出てしばらく歩くと、水源にもなっている小さな川があり。俺は川がカーブして淵になっている場所に、釣り座を定める。
小さな川なので危険な水棲魔獣はいないし、元の世界で言うアマゴみたいな。けっこう美味しい魚が釣れるのだ。
「お兄ちゃん、夕御飯のおかずにするから頑張ってね」
「おう、任せとけ」
妹の声援を受け、俺は意気揚々と釣り糸を垂れる。
ちなみにエルフさん達も魚を獲るが。岩の上から魚影を探し、弓矢で射て捕獲するという方法なので、この村で釣りをするのは俺だけだ。
ぶっちゃけエルフさん達のやり方のほうが効率がいいのだが、俺には無理だし。釣りは趣味でやっているので気にしない。家族で食べる分だけ釣れればいいのだ。
もし足りなくても、妹が料理の腕でなんとかしてくれるしね……。
……俺が釣りをはじめると、妹は俺の横ピッタリに。肩が触れ合う距離に座って、持って来た荷物を広げ。裁縫をはじめる。
ライナさんは近くで鍛錬のために剣の素振り。リンネとレンネさんは近くの森で採取。クトルは俺の頭の上で昼寝をしたり、周りに咲いている花の蜜を舐めに行ったりする。
のどかでみんな自由に過ごしているようだが、いざという時に声が届く範囲。すぐに駆けつけられる範囲からは決して外れない辺り、さすが幾つも修羅場をくぐってきたメンバーだ。
平和で穏やかな生活を送るようになってからも昔の感覚が抜けないのは、頼もしい反面ちょっと悲しくもある。
……そんな事を考えながら二匹目を釣り上げた所で、俺は隣にいる妹に話しかけてみる。
「なぁ香織……今の生活になんか不満とかないか?」
「ん、ないよ」
裁縫をする手元から目を離さず、即答だ。
その答え自体は嬉しいが、最近家事とか任せっきりで妹にばかり負担をかけている気がする俺としては、妹のわがままとか叶えてあげたい。
「……でもさ、最近ずっとこの村にいて同じ生活ばかりだろ? 家事もほとんど任せっきりだし。たまには王都に出かけてみたいとか、どこかへ観光に行ってのんびりしたいとかないのか?」
俺の言葉に。妹は裁縫をしていた手を止めて顔を上げ、表情を曇らせて言葉を発する。
「お兄ちゃん……もしかしてわたしが作るご飯に飽きちゃった?」
「え? いやいや、そんな事ないぞ。おまえが作る料理は世界で一番美味しいと思ってるよ」
「ホント!? ありがとうお兄ちゃん。これからもがんばるね!」
「おう、楽しみにしてるよ」
……そんなやり取りの後。妹はさっきまでより一層ゴキゲンな様子で裁縫に戻り、俺の竿にも三匹目の当たりが……って、違う違う。
釣り上げた魚を木製のバケツに移し。再び糸を垂れながら改めて言葉を発する。
「香織、いつも家事とか大変だろ? たまにはゆっくりしたくなったりしないのか?」
「んー、ならないかな。料理も裁縫もわたしの趣味だし、掃除や洗濯はみんなが手伝ってくれるから、全然大変じゃないよ」
なるほど……そういえば掃除や洗濯なんかは、ライナさんやヨミと一香。エイナさんやリンネ達も手伝ってくれているのをよく見かける。この前は、シェラが洗濯物を干している光景も見た。
先代人間の国の王や、当代山エルフの王。果てはエンシェントドラゴンにまで家事を手伝わせていると思うと、なんか微妙な気持ちになってくるが、よく考えたら妹だって勇者なのだ。
今更な気もするので、あまり考えない事にしよう。
「でもさ。ずっとここにいて、同じ事ばかりしていて飽きたりしないか?」
「飽きないよ。エルフのみんなが色んな食材を届けてくれるから、それを組み合わせた料理を考えて試すだけでも何十年もかかりそうだし。裁縫もこっちの世界には元の世界になかった素材が色々あるから、数え切れないくらい試したい事がある。飽きてる時間なんてないよ。それに……」
「それに?」
「わたしが作った料理をお兄ちゃんがおいしそうに食べてくれて。わたしが作った服をお兄ちゃんが着てくれる。おまけにこうして、一日中ずっと隣にいられるんだよ。前の世界にいた時から、ずっとこんな毎日が送れたらいいなって思ってた。幸せすぎて怖いくらいで、不満に思ったり飽きたりする事なんてある訳ないよ」
「お、おう……」
本当に心からそう思ってくれている事を示すように、実にいい笑顔を浮かべる妹。そのかわいらしい表情に、思わず顔が熱くなるのを感じてしまう。
……こんなに良い子な妹を。こんなにもかわいくて俺に懐いてくれている妹を、元の世界にいた頃の俺は邪険に扱っていたのだ。
あの頃の事を思い出すと叫び出したくなるくらいに、いたたまれないない気持ちに襲われる。
またゴキゲンで布を縫う作業に戻る妹を、俺は今度こそ絶対に大切にしようと改めて心に誓いながら、優しく見つめるのだった……。
とりあえず、ご飯はめいいっぱい美味しそうに食べよう。妹の料理は普通に美味しいので、感情をそのまま表に出すだけの簡単な作業だ。
……リンネ達が採ってきてくれた木の実などをつまみながら釣りを続け。太陽が真上に昇る頃までに5匹の魚を釣り上げた所で、一旦家に帰る事にする。
この世界は基本一日二食。日の出と共に起き出して日没と共に寝る人が多いせいか、日が落ちる前のまだ明るい頃に夕食を食べるので、俺も手伝ってその用意をするのだ。
リステラさんはもう村に来ていて、今はエイナさんとお話中。
大陸最大の商会の実質トップと、いまだに強い影響力を持つ人間の国の先代国王の間で、なにやらややこしい話をするっぽいのでそちらはお任せする事にして。俺達とは夕食の席でゆっくりと話をするのだ。
メンバーはリステラさんの他、俺と妹、ライナさんとエイナさんに、リンネと薬師さんの7人のようだ。
……なのに俺が釣った魚は5匹しかなく。一人一匹を提供するには足りないので、早速妹の料理技術のお世話になる。
俺が『どうかよろしくお願いします』と言うと、妹は『任せといて!』とやる気満々で、見事な手際であっという間に魚を三枚におろしてしまう。
「いつも思うけど、上手いもんだな。切り口がすっごいきれいだ」
「道具がいいからね。エルフさん達が作ってくれた黒晶石の包丁、すっごい切れ味だよ」
……道具のおかげだと謙遜しているが、ちょっとドヤ顔の妹。かわいいな。
5匹の魚はあっという間に10枚の片身になり。7枚は香辛料たっぷりのソテーに。残りは一口大に切って軽く炙った後、骨で出汁をとったスープにするらしい。
5匹の魚を無駄なく7人分の料理にしてしまう手際。さすがである。
感心しながら見守る中。一香も手伝って他の料理も次々と完成していき、俺もお皿を出したり料理を運んだりと。ちょっとだけお手伝いをする。
……料理がおおむね完成する頃。エイナさんとの話を終えたリステラさんがやってきて、夕食のテーブルを囲む事になった。
「……うん、相変わらず香織殿の料理は絶品ですね! これが味わえるだけでも、ここに来た価値があるというものです」
リステラさんはいい笑顔を浮かべて、妹の料理をお皿に残ったソースまでパンでぬぐって完食し。ご満悦な様子だ。
妹が作る料理はなんでも美味しいけど、俺が釣ってきた魚を調理する時には、いつも以上に気合が入っている気がする。
料理を教えている一香にさえも触らせないし、付きっきりで火加減を見ていたりするのである。
この世界は薪調理なので、火加減の調節が不安定で難しいのは確かなのだが、他の料理の時には普通に2・3品同時並行で作っているので。多分特別扱いしてくれているのだろう。
なんとなく照れくさくて、かなり嬉しい。
食事の後も引き続き、リステラさんから人間の国の情報や、ニナ国王の奮闘ぶりなどを聞く。
ニナはかなり頑張っているようで、リステラさんの評価も高く。妹も安堵の笑みを浮かべて、嬉しそうに聞いている。
取引の話もするが、俺絡みの案件は特に代わり映えしないし。エルフの国との取引はリンネとエイナさんが取り仕切ってくれているので、任せて安心だ。
むしろ妹の方が、人間の国産の食材や調味料。貝殻を加工したボタンなどの仕入れや、服飾品の販売交渉に忙しい。
あんなにも人見知りだった妹が、ずいぶんと成長したものだ……。
その様子をほほえましく見守っていると、用件が全て終わったのを見計らうように、薬師さんがテーブルの上に酒瓶をドンと置いた。
「せっかくの客人を招いての宴席だ、今日くらいは飲もうではないか!」
眼鏡の奥の瞳が嬉しそうに輝いていて、そのまま各自のグラスへとお酒を注いでいく。
薬師さんはかなりのお酒好きのようだが、エルフのお酒は果物を発酵させた果実酒。もしくはそれを蒸留したお酒なので、材料が食料と競合するし。アルコールは薬作りにも使う。それに医術師としての仕事もあるので、普段はあまり飲まないらしい。
なのでこういう機会を見つけては、お酒を飲みたいのだろう。
リステラさんも最近はそれを心得て、人間の国のお酒を持ってきてくれる。
ちなみに、エイナさんとリステラさんの二人は、いくら飲んでも顔色一つ変わらない。ポーカーフェイスの権化みたいな人達だ。
薬師さんはお酒好きなわりにはすぐ顔に出る方で、赤い顔をして楽しそうに飲んだあと、ポテッと寝てしまう。ある意味、一番お酒を飲むのが楽しいタイプなのかもしれない。
リンネは昔は一滴も飲まなかったが、最近は平和になって国も安定してきたからか。薬師さんに勧められると果実酒の方を一杯二杯は飲むようになった。
それでも決して酔うほどは飲まないし、最後は酔って寝てしまった薬師さんを背負って帰るのが定番である。
ライナさんも昔は一滴も飲まなかったが。リンネと同じく最近少し飲むようになったのは、多分同じ理由だろう。
決して酔う所までは飲まないのも同じだが、量はキツイ方の蒸留酒を三杯はいく。エイナさんと同じ血が流れているだけあって、かなり強いようだ。
妹は見た目こそ中学生のままだが、年齢的には二十歳を超えているので、お酒を飲むようになった。
だが、果実酒を更に水で倍くらいに薄めたものを舐めるように少しずつ飲んでいるので、背伸びをしている感がすごい。そしてかわいい。
結局グラス一杯で『ふみゃあ……』と言って寝てしまうので、それを抱えて寝室に運ぶのは俺の役目だ。
ベッドに横たえた妹の寝顔はすごくかわいいので、強力な理性を必要とされる、ちょっと危険な任務である。
……俺はと言うと、お酒は強くも弱くもないようで。ほどほどに飲んで、ほどほどに宴席を楽しむ。
最後に妹を背負って寝室に戻る元気は、断固残しつつだ。
「洋一様、一献どうぞ」
「洋一殿、こちらも飲め!」
リステラさんと薬師さんが、俺にお酒を勧めてくれる。薬師さんの方はもうかなり酔いが回っているようだ。
鉱山での奴隷時代に筆舌に尽くせないような辛い体験をし。その後のエルフさん達の解放に際しても、多大な負担をお願いしてしまった薬師さん。
今こうして楽しそうに笑っている姿を見るのは、万感胸に迫る思いがある。
二人から注いでもらったお酒を交互に飲みながら。すでにかなり眠いのか、左右に揺れはじめている薬師さんを見ると、平和っていいなと改めて実感させられた。
俺はみんなの協力を得て成し遂げた大事業に思いを馳せ。少しだけ自己満足に浸る。
そうしていると、こちらももう眠たいらしい妹が俺にしなだれかかって来て、寝言で『お兄ちゃん……ずっと一緒だよ……』とつぶやいた。
……うん、俺は間違いなく幸せだ。
俺はこの幸福な日常を噛み締めながら。俺に膝枕をされる体勢になっている妹の頭を、優しく撫でるのだった……。
リクエストを頂いた番外編、日常系会話多目になります。
会話多目は意識しましたが、至らなかったら申し訳ありません。




