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異世界無双ハーレム物語  作者: 時野ゼロ
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第五十八話

数日悩んだ末、先ずはストーリーを進めていきたいと思います。デートシーンを楽しめる方には申し訳ないですけど、そのシーンは時間が有ったら番外編みたいの感じで投稿するつもりです。どうかご了承ください。 m(_ _)m

 翌朝、俺は宿屋で提供された朝ごはんを済ませた。現時刻は多分朝方の八時前後だけど宿屋の食堂で朝ごはんを食べている人の数はそれなりに多かった。十数人をも余裕に入れる広さを誇る食堂はギルドの所のそれと大差なかった。因みにイリア達はそれぞれの実体化と擬人化を解いた。


 因みに昨晩のデートで住人たちに注目され、結構大変な目にあった。宿屋に戻る頃は大分疲れた。そりゃ……一人の男が三人もの美少女を連れて、しかも同時にデートする光景に視線が惹かれない方が珍しい。そのお陰でこっちに絡める人も多かった。その度にイリアのスキルで俺達に対する認識を妨害した。昨晩は色々と大変だったけど、彼女達がデートを楽しんてくれたから何よりだ。。


『ねぇ、マスター。これからギルドで一仕事するの?』


 宿屋から出て、冒険者ギルドへ向かう途中に剣状態のレヴィから念話が飛ばしてくれた。


『そうだよ。まぁ冒険者に登録したばかりの初仕事だからそう難しい依頼はない筈。そもそもランクが低い、今の状態じゃ高ランク冒険者向けの依頼は受けないよ』

『そうなんだ。なら複数の依頼を一気にこなす?』

『ん~場合によるかなぁ。でも多分それは無いと思うよ』

『どういうこと?』

『すぐに分かるよ』


 そう、それなりの金を所持する現時点で無理矢理金を稼ぐことより、もう一つやりたことが有る。





――冒険者ギルドの中


 俺が泊めていた宿屋から徒歩約20分。念話でイリア達と他愛もない会話をし続けている内に冒険者ギルドに着いた。


 俺はギルドに入ってすぐ広場の右側に並んでいた複数の色がついた掲示板の方へ向かった。その中に俺は白色の掲示板に近付いた。昨日で受付の人から教われて、色が付いた掲示板はそれぞれの冒険者ランクを示せる。例えば今の俺のランク、最低位のFランクは白色で、最高ランクのSは黒色の掲示板となっている。


「ん~確かはゴブリン討伐にスライム討伐か……テンプレ的な初心者クエストだな。でも俺が欲しいのは――」


 流石は最低位のFランク冒険者への依頼と言うべきか。白色の掲示板の張っていた依頼の張り紙は全部簡単そうなモノばかりだ。楽に達成出来るのは嬉しいのだか、討伐依頼を受ける前にやりたい事が有るんだ。イリアには悪いけど、彼女にはこれらの張り紙を翻訳させて貰えた。


 そんなことを考えながら掲示板に張っている依頼を見詰めながらイリアが念話を受けた。


『これは良さそうだ。これにしようか』

『うん?どれ?』

『ほら、右下のアレ。ちょっと古い感じの』

『ああ、これか。何の依頼だ?』

『薬草の採集だ』


 それは良い。実に俺の目的とピッタリの依頼だ。あっ、そう言えば……


『この薬草はこの付近に生えているのか?』

『ちょっと遠い所に相当いるんだけど、レイの速度なら一時間も掛からないだろう。因みにその辺りは人気は少ない』

『最高じゃないか!』


 早速依頼の張り紙を受付カウンターまで持っていた。


「君、本当にこの依頼を受けたいのですか?」

「はい。何か問題でも?」

「いいえ。問題ほどでもない何ですけど。この薬草はこの辺りで多く生息しないけら南側の森に行かなければ多く手に入らない。君は確か昨日に登録したばかりの新人だろう?確かに報酬は美味しいだけど、ゴブリンかスライム討伐の方がお勧めしますよ」

「いいよ。俺はこれで良い」

「……そっか。ならこれ以上は言うまい。頑張れよ」

「はは。ありがとう」


 受付の人の応援を受けて、俺は冒険者ギルドを去った。その後はイリアのスキル、≪全方位探索≫を頼りに、受付の人が言った南側の森まで目指した。どうやらイリアが言った〝ちょっと遠い所〟はこの森の事らしい。


 リルハート帝國の国境を越えずに着けるのは有り難い。念話で表示されたマップから見ると相当遠い場所に居る筈の森だけど、いざこうやって向かうとそう遠くないと感じた。これもレベル上がげとレヴィとの契約の恩恵で上がった身体能力か。イリアの言う通り、30キロ弱離れているギルドから一時間も経たずに着いた。


「ここか?」


 そこはもう森と言うよりかはほぼ密林に近い。生い茂った樹々は十数メートルの高さを誇る巨木ばかり。足元の草むらはその割に低かった。俺の身長だと膝にギリギリ付かないぐらい。皆はそれぞれ実体化と擬人化のスキルを発動した。


「マスター、そろそろ私に教えても良いですか?マスターがやりたい事って何ですか?」

「そうだな。先ずは≪ディメンション・アクセス≫の実験だ。もし俺の推測は正しければ次の段階に移ることが出来るから」

「あの異次元に物を収納できるスキルの事ですか?」

「そうだ。もしあれは収納された物の時間を止めることが出来たら一気に依頼の薬草を大量に採集し、次の日は同じ依頼を受けるがその際には他のスキルの実験と戦闘訓練をしようと思う」

「なるほど!」

「それとイリア、目的の薬草の位置は皆に念話で表示して。大量な薬草を採集するつもりだから、俺一人だとしんどい作業に成るし、効率も悪い」

「分かった。今載せるから」

「ありがとう。皆に悪いが、薬草の採集を手伝ってくれ」

「はいっ!」「勿論ですよ、レイさん」


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