第十四話
少し短めです。きりが良いので、ご了承ください。
「イジスッ!」
「大丈夫だ、多分意識を失っただけ」
「そっか。ありがとう、レイ」
イジスをイリアの元に連れ戻った途端、イリアは俺の方に駆け付けた。一旦イジスさんを床に横になって、イジスさんの看護をイリアに託した。俺はネクトフィリスが起き上がる前に周りの楔を二本引き抜いた。
「イジスをネクトフィリスから離れたことで、ネクトフィリスをようやく倒せることが出来た」
「どういう意味?」
「イジスは魔力が枯渇した状態にいるの」
「……」
「理解出来ない顔をしているな。いい?私とイジスは昔罪を犯してここに封印された。それなのに、何故ネクトフィリスがイジスと一緒のクリスタルで封印されたことに疑問を持ったことは無いの?よ~く、考えて。ここは次元の歪みが発生する場所、肝試しや冒険する為の人が時々意図的にはいられる場所。不可能とは言え、万が一封印が破れた場合も備えるべき。ネクトフィリスは強い、でも永遠で戦うことが出来ない。加え、理性を失わせる杭、魔力枯渇のイジス……」
「まさか!?」
「ええ、私達を封印した奴らは万が一イジスの封印が解かれた時、イジスをネクトフィリスの魔力タンクとして、ネクトフィリスを半永久で戦え続ける為。あわよくば、理性を失ったネクトフィリスを操ろう事も出来る」
「なんて卑劣な」
「……兎に角、イジスの看病は私がする。≪意識連結≫で僅かだけど魔力を回復させることが出来る。その間、あんまりレイのサポートが出来ない」
「大丈夫、俺は何とか持ちこたえるから。イリアはいじすさんのことに専念して」
「ありがとう。例え魔力タンクが失えて動きが多少鈍くなるとは言え、油断禁物だよ」
「ああ、イリアがフルで俺をサポートが出来まではあいつの攻撃を避けつつ、イリア達から遠ざける」
「……無理しないで」
「おう!」