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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

?つの顔を持つ男は王女様の犬

作者: 雪羅

この作品は息抜きに書いていたモノです。

ので、話がわからない事や、どうして?と思う事があります。

書き方も雑ですので、深く考えずに読んで欲しいです。

「ウィル~?ウィルどこ~?」

「ワンワンッ!!=ここです!サラ様!」


俺は大好きな姫様の声に反応して大きな鳴き声を上げると、姫様に向かって走る。

俺の姿を見た姫様が両手を広げて、俺を受け入れようとしてくれる。

俺は姫様のおっぱいに向かって走り、飛びつく。


「キャッ!」


すると、俺の勢いに負けて姫様が尻餅をついてしまった。


「くぅ~ん…=サラ様申し訳ありません!」

「だ、大丈夫よウィル!怒ってないからね?」


サラ様は俺の頭を撫でてくれる。

とても気持ちいい…。

それからしばらく撫でられていたが、サラ様は朝の稽古の為行ってしまった…。

寂しいが仕方ない、俺にもやる事があるしな。

サラ様の姿が見えなくなってから、俺は草陰に隠れる。

それから俺は体を変える。

この体は1年前に冒険者ギルドに俺がいた時に絡んできた奴だ。

確か名前はジム。

俺の能力は異質だ。

だが、とても便利である。

俺の能力は触れた瞬間、相手の体を乗っ取ることができる。

この能力のお陰で、今まで様々な仕事をして来た。

昔は、領主や商人、暗殺者もしていたっけ…。

だが、様々な仕事をしてきて思う。

今の仕事こそ天職だと!

まぁ、仕事と言ってもサラ様の犬なんだがな。

とりあえず、次の仕事をしよう!

そう思いながら、俺は草陰から出て人に見られない様に城から飛び降りる。

落ちている最中に、背中から翼を生やして空を飛ぶ。

このまま、次の仕事場まで飛んでいく。

人通りが無い道に高速で下り立ち、背中の翼をしまう。

ちなみに、翼は前に襲いかかってきたワイバーンのものだ。

いきなり人を噛み締めやがって…。

そう思いながら、歩き出して着いたのは、ギルド。

今の俺は、Bランクの冒険者、ジムだ。

ギルドに入ると、同じ冒険者がうじゃうじゃと、掲示板に張り出されている依頼書を見ている。

俺も人混みを掻き分けながら掲示板の前までやって来る。

とりあえず、Bランクで一番難易度がある依頼書を手に取り、受付に持っていく。


「おはようございますジムさん」

「おはよう」


受付嬢と軽い挨拶もしっかりとこなす。


「ジムさん変わりましたよね」

「そうか?」

「はい。昔は新人の冒険者の方を脅してお金を取っていたじゃないですか」

「昔の話だ。そんな事はもうしない」

「それなら良かったです」


俺もこのジムにお金を取られそうになったからな~。

逆に体を奪ったけどね。

そう思いながら、冒険者ギルドを出る。

今回の依頼は、近くで目撃された、ゴブリンとオーガの討伐だ。

こんな依頼なら、時間は掛からないな。

町の検問を通り、俺はまた草陰に入る。

人に見られると厄介だからな…。

そう思いながら、俺は狼の姿になる。

狼の嗅覚でゴブリンとオーガの臭い匂いを感じ取る。

少し遠いな…。

仕方なく、狼の姿のまま俺は匂いを頼りに走り出す。

走り続けて少しすると、5体のゴブリンに3体のオーガの群れを発見した。

立ち止まりジムでも狼でもない本当の自分の姿になる。

ゆっくりと近づくとゴブリンとオーガが近づいている俺に気づき、鳴き声を上げながら、俺に向かって走ってくる。


「さっさと済ませないと…」


俺はそう呟いて走り出す。

最初に突撃してくるオーガに触れる。

瞬間、オーガは叫び声を上げながら、俺に取り込まれる。

周りにいるゴブリンとオーガは突然の事に唖然としている。

俺はその隙に今取り込んだオーガの姿になる。

俺はオーガの剛腕を振るい、ゴブリンの頭を粉砕していく。

ゴブリン共は簡単に殺す事が出来たが、体格が同じオーガはそうもいかない。

仕方なく、オーガの剛腕をスネークユニコーンの蛇の部分に変身させて、オーガの首に巻き付け絞め殺す。

そうしているうちに、最後に残ったオーガが逃げようとする。

逃がすかっ!

オーガの姿からワイバーンの姿になり、追いかける。

ワイバーンの方が体が大きい故に、追いつく事は簡単だ。

そのまま、逃げているオーガの上半身を噛み砕いた。

おぇ…、マズい…。

そう思いながら、一度自分の姿に戻る。

しっかりと討伐した証拠に、ゴブリンの右腕の人差し指を切り落とす。

オーガは左足の親指だ。

しっかりと切り落としてから、持っていた袋にしまう。

このまま帰ると、早すぎて不正を疑われるので、次の仕事に向かおう。

そう思いもう一度、ワイバーンの姿になる。

大空を飛び、城下町を目指す。

だが、町に戻る前に地に下り立ち、姿を変える。

今度は、旅人。

この男は名前も知らない。

モンスターに襲われて殺されていた。

死体が残っていたから取り込んだだけだ。

俺はこの姿の時はメオンと名乗っている。

この姿のまま、町まで歩いて行く。


「お疲れ様です」


門番に挨拶をして城下町に入る。

建物の影に隠れて姿を変える。

次の仕事…、仕事ではないかもしれない。

次にやる事は、この町に巣食っているゴミ虫共の処理だ。

今回はこの国の王族を依頼されたらしい暗殺集団だ。

暗殺者を俺の暗殺技術で殺していく。

だが思わぬ事に、既に城に暗殺者を1人送り込んだらしい。

少し遅かったか…。

だが、暗殺集団の1人を拷問して、情報は聞き出せた。

今日の夜、王女を暗殺するらしい。

何故王女かというと、少し前に王女に結婚を申し込んで断られた隣国の糞王に雇われたらしい。

必要な情報は聞き出せたと思い、拷問して虫の息の暗殺者に触れて取り込む。

それから俺は、夜までまだ少し時間があるのを確認して走り出す。

目的は、サラ様の命を狙った隣国の王を殺すため。

隣国と言っても俺からすれば関係ない。

俺は、自分の姿のまま城下町を出て、街道を走る。

小さい頃から体は鍛えていたから体力に自信はある。

そのまま森へ入っていく。

この森を抜ければ、隣国なんて目と鼻の先だ。

そのまま、森を駆け抜けて隣国の検問所にまで着いた。

だが、ここは意外に厳しい。

証明書がなければ入れないと言ってくる。

仕方なく、俺は検問所にいる門番に触れて取り込む事に成功する。

そのまま、城下町を通り、城の門前まで辿り着いた。

だが、流石にこのままでは入れない。

辺りを見回すと、城から1人の騎士が出てきた。


「すみません。少しいいですか?」


そう声を掛けて騎士を、建物の奥に呼び、体に触れて取り込む。

今取り込んだ騎士になり、城の中へ侵入する。

城の中にはメイドがたくさん仕事をしている。

そのまま城の中を徘徊していると、王を発見した。

金品を纏い、太った体型。

サラ様に嫌われて当たり前だ。

しかも奥さんは29人。

俺はこちらに向かってくる王に歩み寄る。


「どけ!騎士風情が儂のま…」


王の首を持っていた剣で刎ねる。

周りにいた騎士やメイドが騒ぎ出す。

面倒だ…。

俺はそう思い、一気に加速して全員を取り込んでいく。


「さてと、逃げるか」


そう呟いて歩き出そうとした瞬間、首がない隣国の王の体を蹴ってしまった。

邪魔だな…。

そう思った瞬間、ある良い事を思いついた。

不快だが、死体と刎ね飛ばした首を取り込む。

準備は出来たが、まだ実行は出来ないので、今日の所は帰るとしよう。

俺はそう思い、城の壁を破壊して外に飛び出す。

翼を生やして帰ろうとすると、下にいる城の騎士たちが何やら騒いでいる。

そんな事はどうでもいい!

早く帰らないと!

俺はそう思いながら、飛んでいく。

さっさと帰ってきた俺は、体を朝のジムの姿にしてギルドに入る。


「おかえりなさいジムさん。怪我とか大丈夫ですか?」

「あぁ、大丈夫だ。それよりこれを」


受付嬢に今日殺してきたゴブリンとオーガの指が入った袋を渡す。

受付嬢が渡した袋を開けて中身を確認する。


「確認できました。報酬の5万ギルです」

「ありがとう。また明日来る」

「お待ちしております」


報酬金をもらいギルドを出る。

そのまま、孤児院に行き4万ギルを孤児院を管理しているシスターに渡して、城へ帰る。

サラ様がいるこの国が平和になるのなら金など、必要最低限で良い。

俺は犬の姿になる。

そのまま城門に行くと、


「お!ウィル!お散歩は終わりか?」


門番の騎士が俺に声を掛けてくる。


「ワンワンッ!!=散歩じゃねぇ!お前より働いてきたわ!」


門番に吠えてから城内に入っていく。

そのまま、城内の庭へ行き、深夜になるのを待つ。

やがて、城内は明かりが無くなり静かになる。

だが、俺は自分の姿になり、サラ様の部屋の外の壁に張り付いて暗殺者を待つ。


「さ、さみぃ…」


夜風が冷たい。

そんな事を思っていると、誰かがサラ様の部屋に入って来た。

目を凝らすと、新入りのメイドだ。

ゆっくりとサラ様に近づくとメイド服から短刀を取り出す。

コイツか、暗殺者は!

俺はあらかじめ開けておいたサラ様の部屋の窓を開けて、腕を触手に変えてメイドの腕に巻きつかせて、引っ張る。


「ッ!?」


完全に予想外だったのかあっけなく空中に放り出されるメイド。

俺はしっかりと窓を閉めてから、メイドを連れて庭に戻る。

叫ばれないように、口に触手をねじ込んでおいたんだが、どうやら酸欠のようで意識がない。

とりあえず、このメイドを取り込んで俺は犬の姿になり、小屋に戻り眠りに着いた。

翌朝、目を覚ますといつも通りに所定の位置に座る。

しばらくして、


「ウィル~!」

「ワンワン!!!=おはようございます!サラ様!今日も綺麗で美しくて可愛いです!!」


サラ様の声が聞こえて、俺は猛ダッシュをする!

今日もサラ様の為に頑張って働きます!

俺はそう思いながら、サラ様に飛びついた。


読んでくださってありがとうございます!


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― 新着の感想 ―
[一言] 割と面白かったです。 できれば、続きを書いて欲しいですね。
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