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Prologue。

学校帰り、急に降りだした雨。

俺は急いで屋根のある場所に移動した。


「降水確率50%。俺は降らねーって、思ってたんだけど……。」


賭けは外したか。

俺は溜め息をついて、だんだんと雨脚が強まっている空を見上げた。

降らないと賭けていた俺は、当然傘なんて持ってきていない。

……そうとなればもっと強く降りだす前に、さっさと走って帰るのが最善策だろう。


「……あの。」


俺がそう決めて走り出そうとしたとき、小さな声が聞こえた。

その声の方向に振り返ると、少し照れ臭そうに小さく微笑みながら傘をさしながらも折り畳み傘を持つ女の子がいた。


「あ、えっと……。これ、使って下さい。私は長い傘あるし。」


「え、良いの?」


そう俺が訊ねると、女の子は頷いて折り畳み傘を俺に差し出した。

すると、少し離れた場所から男の声が聞こえた。


「茉莉ー?」


その声に目の前の女の子が振り返って、返事をした。


「あ、蓮。待って、今行く。」


そう女の子は返事すると、今度は俺の方を向いた。

そうして少し迷ったような素振りを見せると、折り畳み傘を俺に押し付けた。


「使って下さい!」


そう言って折り畳み傘を俺に渡すと、さっき声をかけてきた奴の方に走っていった。


「え。あ、ありがとー!」


俺は走り去る女の子に手を振りながら、お礼を言った。

それに女の子は、振り返ると微笑んで小さく手を振ってくれた。


「……うわぁ。」


俺は思わず顔を手で覆った。

顔、今絶対真っ赤だ。

……一目惚れって、この事を言うのかも知れない。

この傘返さなきゃだし、また会えるよな。

その時に何とか友達に……。


「……って、あれ?名前聞いてないし、返せなくね?!」


誰だか分かんねーっ!

あ、でも同じ学校の制服だったよな……。

あと、茉莉って呼ばれてたし。

よしっ!明日から探しだしてやるぜっ。


そう決意して俺、柊白夜は借りた折り畳み傘を広げて歩き出した。




期末テスト中だったりw


テスト中に考えたお話で、まったり最新になります(多分)。

メインはRebootってやつ書いてます。

暇だったら、見に行ってあげてください。

私が泣いて喜びますww




余談


茉莉花ちゃんの名前は、花言葉で決めました。

ちなみに花言葉は、素直、愛らしさ、温情とかです。



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