烏瞰。
掲載日:2026/05/23
気に入っていただけならば作品で評価をもらえたら幸いで。
既に消えており、篝火と少しの電灯が照らすばかりであった。
―――尤も、行き交う様が見える。
暗流が機を窺っている。
そして電波の往来も注視した。
始めは不確かだったがいくつかの場所を示す。
そして―――台地は意識を向けた。
放たれるたびには位置を―――ここか。
位置を捉え…しばらくして音が絶え間なく響く。
と同時に柱がいくつも。
息を呑んだ。
先ほどまでいた信号の一部が不自然に途切れる。
残る信号も動揺を覚えた。
…そして柱の根元から広まって。
火が付き始めた現実感をそこに見出せなかった。
呆然と立ち尽くす隣から問いかける。
再び電波に集中する。
電波は移動しつつあった。
通信は次第に再構成する。
伝達を受けて再び鳴る。
そして再び柱が上がる。
筈だった。
一切が見えない。
しかしない。
明らかに矛盾した現象が告げる。
「確認。…しかし未確認。」
脳裏に熱がよぎる。
「…。」
続けて告げた。
鳥瞰。から文章を削ぎ落としたものがこの烏瞰。です。
読んでないのであれば現在連載中の小説:五里霧中の戦場で新人士官の俺だけが視たものは。
を読むことをおすすめします。




