表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/1

第一話


---


深層ダンジョン「アビス・ラビリンス」 第47層


「レオン、右からゴブリン・ジェネラル三体! 後ろにシャドウ・ストーカー二体!」


「了解! アルフ、援護頼む!」


俺は剣を構え、突っ込む。

アルフの声が背後から響く。


「――《炎獣召喚・フェンリル改》!」


ゴオオオオッ!!


巨大な炎の狼が現れ、敵陣を蹴散らす。

俺はそれに乗り、剣を一閃。


**【絶剣・雷鳴一閃】**


バチィィィィィン!!


雷光が走り、ゴブリンの首が五つ同時に宙を舞った。

残りのシャドウ・ストーカーは、ミリアの短剣で瞬殺。

ガルドの回復魔法が、万が一の傷、を即座に癒す。


完璧。

これが俺たちの日常だった。


---


ボス部屋前。

宝箱が三つ。

いつものように、俺が開ける。


「レオン、気をつけろ。罠の気配が――」


「大丈夫だよ、アルフ。俺の【直感】が反応してない」


カチャリ。


宝箱を開けると、中から溢れんばかりの金貨と、虹色に輝く魔石。

さらに、伝説級の装備《龍鱗のマント》まで。


「やったぜ! これでまた強くなれる!」


ミリアが跳ねる。

ガルドが手を合わせる。

俺も笑った。


――が。


「……もう知らん」


低い、震える声。

振り返ると、アルフが杖を握りしめ、地面を見つめていた。


「アルフ?」


「……愛想尽きた。お前と組むのは、もう無理だ」


は?


「ギルドも辞める。さよなら、レオン」


アルフは踵を返し、ダンジョンの出口へ歩いていく。

背中が、妙に小さく見えた。


「ちょ、ちょっと待てよ!?」


ミリアが追いかけようとするが、俺は腕を上げて制した。


「……放っておけ」


「え、レオンさん!?」


「きっと疲れてるだけだ。明日には戻ってくる」


そう言ったけど、

胸の奥が、ズキンと痛んだ。


---


ギルドホール・夜


退会届。

アルフの名前。

理由欄:**空白**


ギルドマスターのエリザ婆さんが、ため息をつく。


「レオン、あの子は本気だよ。何かあったの?」


「……さっぱり」


俺は正直に答えた。

確かに最近、アルフの機嫌が悪かった。

「レオン、もっと連携意識しろ」とか「俺の魔法を無駄にするな」とか。


でも、それって普通じゃね?

俺はいつも通り戦ってたし、

アルフの魔法だって、ちゃんと活かしてた

なにがどうなってんだ


---


俺の部屋・深夜


ベッドに寝転がって、天井を見つめる。

ステータス画面を呼び出して、眺めてみる。


【スキル追加:孤独耐性(Lv1)】

【タイトル獲得:『一人旅の剣士』】


……は?

いつの間にこんなスキルついたんだ?


しかも、

【直感(Lv10)】がピコピコ光ってる。


『警告:大切なものを失う可能性あり』


「……うるせえよ」


俺はステータス画面を消した。

アルフは戻ってくる。

絶対に。


だから――



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ