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可愛いって思ってくれるかな

体育祭が終わり、次のイベントは夏休み!と言いたいところだが、実は夏休み前にイベントがある。


期末テストである。


テストまで三週間。


クーとリンの教室では、ちらほらテスト勉強をしている生徒の姿があった。


だが、クーは机に突っ伏して寝ているし、リンは友達と話しながらキャッキャしていた。


この二人は、慌ててやらなきゃいけない程、勉強に困っていない。


だが、カレンとアンナは違った。


「あー、マジヤバだよー、テスト嫌ー」


アンナがため息をつく。


「すぐ終わるよ。」


カレンがアンナを励ます。


「カレンはテスト大丈夫なん?」


「ううん。腹くくってるだけ!マジヤバいよ!」


カレンの答えを聞いて、アンナが驚いた顔をする。


「カレン。さっきの言い方はできる人が言う事だからー」


アンナは笑いながらカレンに言った。


「二人とも勉強苦手だっけ?前のテスト、わりとできてたよね?」


アンナとカレンは苦笑いさながら、


「「遊び過ぎた。」」


リンも苦笑い。


「ねぇねぇ、今度、三人でテスト勉強しようよ!」


「え、嫌だ。遊びたい!」


と笑顔のアンナが答え、カレンが


「私も覚悟はできてるよ!」


真顔で返した。


カレンさんや、あんた武士かい?と思わせる。


「何、何?何の話?」


アキト、太陽、隼人だった。


「テスト勉強の話だよ。アンナとカレンがヤバいんだって。」


リンが答える。


「教えてやろうか?」



アキトが言う。



「嫌。めんどい。」


アンナが拒否るが、リンが


「でも、赤点は、夏休みの最初の一週間、学校来て、補修じゃなかった?遊ぶ時間減るよ?」


と言うと、アンナとカレンは


「「もうダメだ。」」


と言うしまつ。


「勉強して、その後、遊べば良いじゃん!頑張ろ!」


「分かったよ。」


「はいはーい」


アンナとカレンは渋々、承諾するのだった。


「そういえば、リン、足、大丈夫?打ち上げも来なかったよね?遅刻だから病院行ったんでしょ?」


アンナが心配そうに言う。


「うん。骨折とかじゃないけど、捻挫だって。」


リンは苦笑いしながら答えた。


「打ち上げいなかったの、リンだけだもんね。次の時は、皆で盛り上がろう!」


カレンが元気付けようと笑いながら言った。


「影山もいなかったよ。まぁ、陰キャだし、来ないタイプだから、しょうがないけど。でも、リンをお姫様抱っこで保健室につれていく姿はかっこよかったのにね。その後、ケガさしたリンを放っておいて、ダメじゃんね!」


アンナが頬を膨らませて言った。


「まぁ、良いんじゃないかな。」


リンの顔は赤い。


この流れで、昨日、クーには家に送ってもらって、お泊まりまでしたなんて言えない!


とリンは思うのだった。


「じゃぁ、今度の土曜日、駅前の図書館に集合ね!じゃぁ、アキトくん達もよろしくね。」


リンが言うと皆頷く。


こうして勉強会が行われる事になった。


リンは、足をケガしていたこともあり、昼に体育倉庫裏に行かず、帰りもおじいちゃんの迎えだったため、3日くらい、クーと絡まず、一週間を終えた。


そして、土曜日。


朝からリンは服選びをしていた。


アンナ達に会うから?


違う。


アキト達に会うから?


違う。


リンの頭の中にいたのはクーだった。


「クー、可愛いって思ってくれるかな・・・」


リンは、白いワンピースに薄い青のジャケットを選んで呟く。


「・・・え?別に意識してないし。ずっと話してないから、気になっただけだし。」


リンは1人で突っ込みを入れている。


リンは、


何でクーが気になったんだろ?


話してないから寂しかったのかな?


と思う。


「久々にクーと会えるのは、正直、嬉しいけどね!」


リンは笑顔で家を出て、図書館に向かうのだった。


勉強道具を忘れて・・・。


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