冴木リンの華やかな高校生活、そして影山蔵人との出会い
冴木リンの華やかな高校生活、そして影山蔵人との出会い
桜花高校の入学式、冴木リンは周囲の視線を独り占めにしていた。
茶髪ロングにミニスカート、そして何よりも彼女の明るい笑顔が、クラスに華やかな雰囲気をもたらしていた。
あっという間にクラスの中心人物となり、陽キャの仲間たちとすぐに打ち解けたリンは、高校生活への期待に胸を躍らせていた。
新しくできた友達は、茶髪のショートボブ、リンに負けないくらい短いスカート、身長155、やせ、胸はAカップの可愛らしい「楠アンナ」
と
金髪のロングヘアで、ポニーテール、ミニスカート、身長160やせ、胸はDカップ、鋭い目付きのヤンキー美女「齊藤カレン」
だった。
「ねえねえ、リンはさ~彼氏いるん?」
ふと、アンナが聞いてくる。
「いないし。好きな人もいないんだよね~どこかにいないかな~私の王子様~」
笑いながらリンが答える。
「そのうちできるでしょ。二人共、可愛いから。」
カレンが言った。
「そういうカレンも可愛いよ?」
リンは笑顔で返すと、カレンは顔を真っ赤にした。
「べ、べ、別に可愛くないし!」
カレンは照れていた。
こんな感じで、三人はワイワイと盛り上がって、まさに陽キャの集まりだった。
リンは、二人と意気投合し、クラスの紅一点となる。
そんなリンの目に、影山蔵人はほとんど映っていなかった。
黒髪短髪で無口な彼は、クラスの隅っこでひっそりと存在していた。
リンは、彼のような陰キャとは関わることがないと、心のどこかで思っていた。