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レディアント・ロード 2nd season  作者: hygirl
戦絶震闘編
181/1085

181話 呪具、総攻撃


 《ユナイト・クロス》を発動させて構えるヒロム、体への負担のかかる《ギアバースト》を発動させたジン、そして魔剣・《ジャックエッジ》の力を解放したユウマが構える中で《カリギュラ》はドス黒い闇を放出させながらどこからか出した不気味な刀を手に持つと奇声を上げる。

 

「『キャシェェェェェェェ』」

 

「アイツ、喋れんのかよ」

「多分クソ女の制御装置が壊れたことで呪具が自由を取り戻して表に出てきたんだ。こうなったらさっきまでのように上手くいくか怪しいな」

 

「方法ないの〜?」

「方法も何もヤツを倒すそのために姫神ヒロムはオマエに本気になれって指示したんだろ」

 

「そういうことか〜」

「いや、方法ならある」

 

「別の方法か?」

 

「呪具とあのガキを引き離す。そうすれば繋がりが消えて何とかできるはずだ」

 

「何とかって……どうやってだ?」

 

「今はまだ無理だから忘れてくれ。その代わり……あの呪具壊すつもりで派手に行くぞ!!中のガキの安否は後回し、とにかく呪具をぶっ潰すぞ!!」

「へっ……そうこなくっちゃな!!」

 

 《カリギュラ》を倒すべくジンはやる気になると黒いオーラを強く纏いながら高速で動き出し、ジンが動き出すとヒロムは音もなく一瞬で《カリギュラ》に迫ると目にも止まらぬ速さの連撃を叩き込んでいく。

 

 ヒロムの連撃を受けた《カリギュラ》が怯むと素早く接近してきたユウマが魔剣で何度も斬撃を放って敵を追撃し、さらにジンは黒いオーラを纏った拳で敵の顔を殴る。

 

「『グゥァァう……!!』」

 

「うるせぇぞ呪具!!」

「少し黙ろうね〜」

 

 《カリギュラ》が奇声に近い声を出すとジンとユウマは同時に蹴りを放って蹴り飛ばそうとしたが、蹴りを受けた《カリギュラ》は唸り声を上げるとドス黒い闇を黒衣に纏わせながら刃を放とうとする。

 

「『がァァァァ!!』」

「うるせぇよ」

 

 《カリギュラ》がジンとユウマを攻撃しようとするとヒロムが敵の頭上に現れて白銀の稲妻を足に纏わせ、ヒロムが足に白銀の稲妻を纏わせるとそれに反応した敵が顔を上げる。そしてそのタイミングでヒロムは敵の顔を思いっきり蹴る形で地に叩きつける。

 

「『がァァァ!!』」

 

「ユナイトライズ……《ブレイジング》」

 

 ヒロムが手を前にかざすと銃剣の形をした光が現れ、現れた光の銃剣を手にしたヒロムは白銀の稲妻とともに赤い稲妻と炎を纏わせながら巨大な斬撃を放って敵を斬るとともに吹き飛ばす。

 

 《カリギュラ》が吹き飛ばされるとジンは両手に黒いオーラを強く纏わせながら力を高めさせ、力を高めると黒いオーラをビームにして放つことで《カリギュラ》を追い詰めていく。

 

「『がァァァァァ!!』」

 

「効いてるね〜」

「ああ、当たり前だ……!!」

 

 《カリギュラ》を追い詰めるジン。そのジンの息遣いがどこか乱れ始め、それを受けたユウマはジンが無理してることを察した。

 

「もうそろそろ無理?」

「……バカ言え。

まだ、やれる!!」

 

 ユウマに気を使われたジンは少し強がって言い返すと拳を構え、ジンが拳を構えると《カリギュラ》の黒衣は形を変化させて無数の銃口を生み出すとジンとユウマに向けてドス黒い闇が変化したであろう弾丸を放っていく。

 

 《カリギュラ》が放った弾丸をジンとユウマは左右に展開することで躱していくが、ジンとユウマが二手に分かれるとカリギュラの黒衣は変化して2つの巨大なチェーンソーとなって2人に斬りかかろうとする。

 

 だが……

 

「させねぇ!!」

 

 ヒロムは目にも止まらぬ速さで攻撃を放つとジンとユウマを襲おうとした巨大なチェーンソーを破壊し、破壊されたチェーンソーの欠片は黒衣へと戻っていくと取り込まれてその一部に戻ってしまう。

 さらに欠片が黒衣へと戻っていくと続けて黒衣の一部は無数の拳となってヒロムに襲いかかる。

 

「その程度!!」

 

 ヒロムは迫り来る黒衣から放たれる無数の拳を避けると《カリギュラ》へと反撃しようとするが、ヒロムが反撃しようとすると《カリギュラ》の黒衣の一部が無数の針となって高速で放たれる。

 

「なっ……」

 

 攻撃しようと構えていた状態のヒロムは慌てて避けようとするも間に合わずに全身を無数の針に襲われるが、攻撃を受けた痛みに襲われているはずなのにヒロムは意識を強く持つと白銀の稲妻を全身に走らせて針を破壊して《カリギュラ》の顔を殴打する。

 

「『がァうァァ!?』」

 

「今のは痛かった。

けど、耐えれるなら問題ない!!」

 

 続けてヒロムは蹴りを放って《カリギュラ》を攻撃 しようとするが、《カリギュラ》はヒロムが攻撃しようとしたその瞬間にドス黒い闇を衝撃波とともに放つとヒロムたちを吹き飛ばしてしまう。

 

「コイツ……!!」

「まだこんな力を!!」

 

 吹き飛ばされるヒロムたちは立ち上がって構えようとするが、ジンは立ち上がって構えようとした途端に膝をついてしまう。

 

「ジン!!」

 

「悪い……体が限界に近づきつつある……」

 

 けど、とジンは何とかして立ち上がると黒いオーラを纏いながら拳を構える。

 

「まだやれる。だからオレのことは気にするな……!!」

「あぁ、信用してるぞジン」

 

「『グゥァァァ……ァ!?』」

 

 まだやれると構えるジンのやる気を受けてヒロムも構え、そしてそれを迎え撃とうとするかのように《カリギュラ》は構えようとしたが突然苦しみ始める。

 

 何かが起き始めた、それをヒロムたちが感じ取ると《カリギュラ》の黒衣が一瞬だけ少年から離れ、《カリギュラ》が離れると少年はヒロムに向けて声を出した。

 

「た……助けて……」

 

「……ッ!!」

  

『小癪な!!』

 

 少年の言葉にヒロムが驚いていると《カリギュラ》はドス黒い闇を放出させながら少年の体に黒衣を纏わせて体を乗っ取り、少年の体を乗っ取った《カリギュラ》はドス黒い闇を強く纏うと走り出す。

 

「『……我は負けぬ……!!

我は……我は人を支配する呪具だ!!

下等な人間など……我が支配する……!!』」

 

 奇声を上げていただけの《カリギュラ》は少年が言葉を発した影響からか人の言葉を発し、《カリギュラ》の言葉を聞いたヒロムは全身に強く稲妻を纏うと殺気を放ちながら走り出す。

 

「下等な人間?支配?

道具風情が言葉を間違えんな……そいつは今を生きてる人間、オマエ如きが好き勝手していい人間じゃねぇんだよ!!」

 

「『我に歯向かう人間は……皆殺しだァァァァ!!』」

 

「オマエを……ぶっ潰す!!

ユナイトライズ……《コズミック》!!」

 

 ヒロムが叫ぶと光が杖の形を得ながら現れ、ヒロムがそれを手にして地に叩きつけると《カリギュラ》の背後に黒いオーラを強く纏いながら拳を構えるジンが現れて目にも止まらぬ速さで連続攻撃を放って《カリギュラ》にダメージを与える。

 

「『こ、これしきの攻撃で……』」

 

「姫神ヒロム!!」

「任せろ!!」

 

 ジンの叫びに応えるようにヒロムが光の杖を振るとヒロムの周囲に黒い球体がいくつも現れ、現れた球体は光を発すると《カリギュラ》を少年から引き剥がすように引き寄せようとする。

 

「『なっ……何を……!?』」

 

「事前にもらってたデータに書かれてたからな。

姫神ヒロムの精霊の中には重力を操ることが可能な精霊がいるってな!!」

「ジンの重力負荷を倍増させるその力を帯びた今のオマエを重力の力で操ることくらい出来るんだよ!!」

 

 小癪な、と《カリギュラ》は少年から次第に引き離されそうになる中でヒロムの行動を止めようと黒衣の一部を槍にして放とうとするが、タイミングよくユウマが現れて黒衣の攻撃を放つ前に破壊することで阻止してしまう。

 

「ボクもいるよ〜」

 

「『ば、バカな……』」

 

 攻撃を邪魔された《カリギュラ》が動揺していると完全に少年から引き離され、《カリギュラ》を引き剥がしたヒロムは白銀の稲妻の上に14色の稲妻を強く纏うと光の大剣を構えて勢いよく斬撃を放つ。

 

「消えろ……《カリギュラ》!!」

 

 ヒロムの光の大剣が放った斬撃は稲妻を纏いながら《カリギュラ》に襲いかかり、斬撃を受けた《カリギュラ》は真っ二つに両断されてしまう……

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