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「感想」について言いたいことがある

作者: 天海波平

あくまで個人的見解だす。

 ちょ〜っと、聞いてもらいたい!

 最近の「感想」と言うものについて、言いたいことがある。

 聞くと「感想」にかこつけた、誹謗・中傷が蔓延していると聞く。

 そしてその内容を知ったところ、己のキャラクターを曲げてでも言いたいことがある。

 言う、言っちゃう!


 いいか! よく聞け! 「感想」とはなんぞや?


 ちょっとネットでいいから調べてみぃ。

 そこには、だいたいこう書かれているはずだ。


1、物事について、心に感じたこと、思ったこと。

2、所感


 見たか? 見たな?

 ここで「2」についてはいい、どうでもいい。

 問題は「1」 だ!

 今、ここで確認しておく、言っておく!


 この説明は()()()()

 

 間違いというのは言い過ぎかも知れんが、正しくない!

 いいか? 字をよく見ろ「感想」という字、言葉だ!


 これはな「感」じて「想」う事を意味するんだ。


 「思う」じゃない「想う」だ!


 この言葉の意味を考えろ。


 たとえば、たとえばだ!


「恋人のことを思う」


「遠い故郷のことを思う」


 これを見て、どう思う?

 安っぽいと思わないか?

 軽い感じがしないか?


 正しいあり方を言うぞ、今言うぞ。


「恋人のことを想う」


「遠い故郷を想う」


 こうだろう! 間違いなくこうだろう!

「思う」と「想う」は違うんだ、似てはいるがまったく違う、別物だ!

 これが分かっていない、分かっていない奴らが多すぎるんだ!


「感想」に「思った」事を書く奴らが多すぎる!


 そう言う奴らはな、たとえば、たとえばだ! 道行く人に対して。


「髪型がダサい!」


「服のセンスが変! おかしい!」


 そう言ってまわっているのと同じ! おんなじなのを自覚してくれ!

 実際に道ですれ違った人に対して言ってみぃ。

 ぶん殴られても文句は言えんぞ。


 たしかに、確かにだ。

 物語の「タイトル」と「あらすじ」という「うしろ美人」……

 ドキドキ、ワクワクしながら正面に周りページをめくる……

 その瞬間に、わき起こる絶望と殺意!

 いきなり「目潰し」を浴びせ!

 相手の視界を奪った隙に浴びせる「ラリアット」!

 そして、よろける相手に背後に周り「ジャーマンスープレックス」を決め!

 心の叫びを聞けとばかりの「三年殺し」!


 そうしたい気持ち!

 わかる! その気持ちは、よ〜くわかる!

 だがな、ダメなんだ。

 それをやっちゃあダメなんだよ……

 「感想」でやっちゃあダメなんだ。


 感想は「想い」なんだ「思い」じゃないんだ……


 作家は物語を書く、その物語は作者の「投影」なんだ。

 主人公に登場人物にストーリーに、自己を投影させて書いているんだ。

 自分をありのままに晒しているんだ。

 それをな「気に入らない」「気に食わない」というだけで「思う」ままに叩いてはいけない、非難してはいけない……

 頼む、そんな時はそっとページを閉じてくれ。

 だがな、そんな出会いばかりじゃない「想い」を伝えるべき「作品(恋人)」はきっとあるんだ。

 探せばきっとあるんだ。

 その相手にこそアンタの「想い」を伝えるんだよ。


 イメージしてみろよ、「想い」を伝える相手のことを……

 作家が「想い」を受けとるところを……


 作家(お相手)が道を歩いていると、顔を赤くし俯きながら異性(お前)が「コレ読んでください」と両手を添えて一つの封筒を差し出す、そして封筒に見えるのは一つのハートのシール。


 コレ! コレなんだよ!

 コレがあるべき「感想」なんだよ、「想い」なんだよ!

 コレがあれば作者には怖いものなんか無くなるんだよ!

 恋愛ものの一作品も書けるってもんなんだよ。

 簡単でいい、単純でいい!

 その「想い」だけで作者は、その場でスキップするほどになるんだよ。

 犬のウ◯コ踏んでも気付かなくなるんだよ!

 誰かが遠い昔にバレンタインで、チロルチョコ3個と「義理」と書かれた紙切れが入っているだけで、浮かれたことくらい確実なことなんだよ!


 あん? 作者か? そんなちゃんとした感想もらったこと無いから分からないって?

 だいじょうぶ! だいじょうぶ!

 ちゃんと意志を持って書いてあるなら感想は来る。

 よっぽど不安なら感想を求めてもいい!

 ただし、同時に評価は求めるな!

 見てくれているだけでもいいんだ、ありがたいことなんだよ。

 作品を通して読者はあなたを見てくれているんだから。

 それに満足しなければ努力すればいい。


 あん? 恋愛もののジャンルは書いたこともないし、書けないって?

 たぁ〜〜〜! しゃあないな!

 作家が物語を作るってことは「発想」だ「イメージ」だ!

 いいか、イメージしてみろ!

 私は天海波平だ。

 もちろんペンネームではあるが、波平だ。

 その波平をイメージしてみろ。

 そうあの国民的アニメのキャラクターをだ。

 

 お前が道を歩いていると、顔を赤くし俯きながら波平が「コレ読んでください」と両手を添えて一つの封筒を差し出してくる、その封筒にはハートのシールが貼られている。


 ホラ! コレだけでも、ホラージャンル確立しただろう!

 大事なのは「イメージ」だ!

 「理屈」「理論」だけでは感動は生まれない!


 え? 偉そうなこと言って? お前「感想」もらったことあるかって?

 い、いや、私は最近「なろう」を始めたばっかりで……

 

 う、うるさい!

 ここでは私への「感想」は関係無い!

 「なろう」に巣食う誤った「感想」について書いているんだ!

 私の作品は関係ないんだ!

 殺伐とした、いまの現状を懸念して書いているんだ!


 そんな現状に、作者達に対して私から詩を送ろう……



 感想文(ラブレター)


     心にそよぐ


          あたまの毛



 心荒んだ時、この詩を想い浮かべるといい。


封筒の中身は「バカ」と書かれた紙が一枚だけになりそう……

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[良い点] 自分の「好き」という気持ちも、「嫌い」という気持ちも、もっと大事にした方が良いんじゃないか、みたいなことは考えたことがあります。 仇を言葉で刺し殺すくらいのつもりで、そのくらいの気持ちで書…
[一言] 感想欄の方が作者やキャラクターが生き生きとしてるタイプが大好きです むしろ「なろう」を読んでる理由とまで言える
[良い点] 面白かったです! 波平のファンになりました!!(そっち?) [一言] 私は小説を読んだ後、感想欄をながめることを楽しみにしているのですがたま〜に『ウソでしょ』という感想があって呆然とします…
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