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ヒロインは双子のヒーロー達と遭遇する

呪う。

マジ呪う。


おのれ、先生め。

か弱い女子にこんな大量なプリントを1人で運べだなんて悪魔か。

悪魔の所存か。


間が悪いのか、鈍臭いのか。

気が付いたら私1人、先生に捕まっていて。

満面の笑みの先生にお手伝い役を任命されていた。


早くこのクソ重たいプリントから解放されたくて。

ヨロヨロしながらも心だけは駆け足で、目的の場所まで急いでいた。


その時だった。

急ぐ私の前に障害物が突如として現れたのは。



「やあ、はじめまして、だよね。僕がハルカで。」


「僕がカナタ。それでは、問題でーす!」


「「さて、僕はどっちでしょー?」」



は?

何それ?

は?


いやいや、意味わからないし。

初対面の人たちが突然出てきて、人の周りグルグル回るとか、意味わからないし。


ってか。

ここ、高等部だよね?

幼稚舎とかじゃないよね?

ましてやペットショップでもないよね?


初対面の人に向かって、いきなり僕はどっちでしょーとか、男子高校生がやって良いことじゃないよね?

あれか、ポメが初めてのお散歩で、興奮してグルグルまわっちゃう光景か。


軽く現実逃避してから、再び目の前の異様な状況に目を向ける。


ダメだ、もうこいつら、ポメラニアンにしか見えないわ。

2匹のポメが散歩に行きたそうに、ソワソワしながらこっちを見てる風か。


私を無類のポメ好きだとわかっての所存か。

そうかそうか、ポメ達め。

私とそんなに遊びたいのか。

よーし、お姉さんが遊んでやるぞー。


思わずニヤけてしまう口元を慌てて手でおさえてこらえた。

うおっ、片手でプリント支えるのつらっ!

まじ重い。

先生呪う。マジ呪う。


でも、頑張る。

ポメが遊びたいなら、私頑張る。


こちとら、お金持ちマダムのポメの世話(5匹)バイトで鍛えてるから、ポメの見分け方くらい朝飯前よ。


えっと、同じ茶髪でもほんのちょっとだけ、毛先が暗いのが、ハルポメ。

あと、同時に吠えるように聞こえるけど、0.05秒遅れて吠えるのがカナポメ。


だから。


「こっちが、ハルカくん。」


「「!!」」


どうやら、正解だったようだ。

うん、私完璧。

流石のポメマスター。


それからも、2匹のポメは私に何度も戯れてきた。


バイト以外でも、ポメと遊べてポメマスターとしては、中々充実した学園生活だ。


次で完結になります。

もうちょっとだけ、お付き合いくださいね。


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