Sep:ラングリオン建国に携わった英雄伝説
≪七人の英雄≫
ラングリオン初代国王となったアークと共に、アルファド帝国最後の皇帝との戦いに参加した七人を指す。
星を使った異名を持つ。
「?」は、ラングリオンの歴史に名は伝わっているものの、有名ではないので割愛した部分。「???」は、ラングリオンの歴史に残っていない名前。
<アークトゥルス(Arcturus)・ラングリオン(Ranglion)>
「首星のアークトゥルス」
首星は、「主星」「守星」と記載されることもある。
※首星・・・星座の中で一番明るい星を指す言葉。アルクトゥルスはうしかい座の首星で、スピカとは春の夫婦星。
男性。金髪碧眼。
聖母ヴィエルジュを通じて、神から、聖剣エイルリオンを託される。
英雄たちと共にアルファド帝国の皇帝、ベネトナアシュを討った。
戦後、ラングリオン王国を建国。初代国王となる。
聖剣エイルリオンは、今でも代々王族に受け継がれる王家の証。王族しか触れることの出来ない特殊な剣。
愛称は、アーク。
最も、元の名前がアークトゥルスだったかは不明で、改名した可能性が高いと言われている。その理由は、仲間の名前を勝手に変えた歴史があるから。
元の名の候補は以下だが、どれも決め手に欠ける。
アーク(Arc)・トゥルス(Tullus)
アーク(Arc)・ラング(Rang)
アーク(Arc)・ドラング(Drang)
ちなみに、初代国王の子供から、ミドルネームに星の名をつけるようになった。暦にも使ってるだけあって、星や星座が好きだったんでしょう。
…かなり自分勝手で横暴な性格な気がする。
ヴィエルジュの扱いに関してもそうだけど、これなら、ヴィエルジュから、お前は守ってやらないと言われても仕方ない。
今のアレクを見ていたら、その血筋の人なんだろうという気がします。
人を惹きつけるカリスマは異様に高かったと思われる。自分の発言に対する責任は強く、友人や部下を大切に扱っていた。
<リフィア(Liphia)・?>
「慈悲の剣」「真珠のリフィア」
※真珠星・・・スピカのこと。女星とも呼ばれ、男星ことアルクトゥルスと夫婦星。
女性。おそらく金髪碧眼。背が低い。
絵画には、不思議な力を持つとされる細身の剣「慈悲の剣」を持つ姿で描かれることが多いが、その剣は現代に伝わっていない。(慈悲の剣の正体は、本編参照)
ただ、得意な剣は細身の剣ではなかったとか。
寿星の英雄に師事し、共に旅をしていたところでアークの仲間になった。
魔法も使えたらしい。
後に、アークの妻(王妃)となる。
<?・オルロワール(OrLoire)>
「暁星のオルロワール」
※暁星・・・明けの明星。
男性。金髪。瞳の色は碧とコーラルアイ。
光の大精霊と契約した魔法使いとして知られる。回復魔法のエキスパート。
元の名前は、ロワール(Loire)だったらしい。後にアークからオルロワール(OrLoire)にするように言われた。
戦後、国王の右腕として王都にとどまる。後に書記官となる。
光の祝福が強い家系として有名。
その家系では、男子がコーラルアイ、女子がピンクアイで生まれやすい。もちろん、もう一方の親の形質を受け継ぐ場合もある。
のんびりして、温厚な性格だったらしい。
マリー見てるとそうは見えないけど。アルベールとレオナールは穏やかだよね?
<?・ノイシュヴァイン(NeuSchwan)>
「夕星のノイシュヴァイン」
※夕星・・・宵の明星。ちなみに、正しい読み方は「ゆうづつ」。暁星とセットにするのに、読み方も揃えましたが、特に決まりはないです。
男性。
切れ者で有名。元の名はシュヴァイン(Schwein)だったらしい。後にアークからシュヴァイン(Schwan)と書くように言われ(←発音に違いはない)、最終的にノイシュヴァイン(NeuSchwan)に落ち着いた。
地味に、シュヴァインの方が元に近い名前だったりする。
戦後、国王の右腕として王都にとどまる。後に裁判官として法の番人となる。
その出自は、盗賊だったらしい?
盗賊上がりの法の番人とか夢がある。
名前から、現在のクエスタニアの方の出身っぽい。当時はアルファド帝国の支配範囲が広すぎるので、アルファド帝国の支配地域なのか、モルティーガ都市同盟のどこかなのかは不明だけど。
<?・イエイツ(Yates)>
「紅星のイエイツ」
※紅星・・・紅って書きましたが、赤星のイメージ。アンタレス。
男性。金髪碧眼。
戦後、辺境伯として、辺境の地を平定する役目を負う。
ロニーの家系。ロニーと言えば二つ名は「白花」なんですが。元は赤がシンボルカラーだったらしい。
<シリウス(Sirius)>
「蒼星のシリウス」
※蒼星・・・蒼って書きましたが、青星のイメージ。そのままシリウスです。天球上で一番明るい恒星。
性別不詳。女性の魔法使いだったという意見が多い。
絵画ではフードつきのローブをまとった姿で描かれることが多く、容姿もあやふや。
容姿を隠していたことから、黒髪だったと言われている。瞳の色も暗い色で描かれる。
名前も愛称である可能性が高い。
戦後、王都に残り、国王を助けたとされるが、その後の消息と子孫については不明。砂漠に渡ったとも。
良く考えたら、寿星の英雄よりも謎が深い人物。でも、誰も大した問題にはしていない。
<???>
「寿星の英雄」
※寿星・・・南極老人星、カノープスのことです。かのぷー。天球上で二番目に明るい恒星。
男性。金髪碧眼。がたいが良く、髭がない青年の姿で描かれる。英雄たちの中で最年長だったらしい。
名前の記録が残されていない英雄。
戦後、ラングリオンの建国に携わったものの、国を離れた。英雄と呼ばれることを嫌った為とも、初代国王と仲違いした為とも言われているが、真偽は定かではない。
その存在は、歴史を伝える書物とオルロワール家にある英雄を描いた絵画にだけ残っている。
愛剣は、バーレイグ。剣の名工アルディアの剣だが、ベネトナアシュ討伐後にアルディアに返却されたらしい。
名前は本編で出てきます。
≪聖杯伝説プロット≫
※Septarcheシリーズのネタバレを含みます※
序章>
アルファド帝国が隆盛を極める時代。
帝国は圧倒的な軍事力で領土の拡大を続け、そこで暮らす人々に暴力的な支配を強いていた。
大国も小国も帝国の軍事力の前に次々と倒れ、小さな村や街に至るまで、完全な服従を余儀なくされる。反逆者は奴隷に身を落とし、服従を誓った都市も略奪に合い、大陸中が不安と恐怖に覆われていた。
そんな帝国が、聖杯を探しているという噂が流れる。
聖杯とは、どんな傷でも癒すという謂れのある不思議な杯だ。
伝説の品として物語の中で語られる代物だが、どうやら皇帝は本気で探しているらしい。
そして、とうとう帝国中にお触れが出た。
聖杯の探索成功者には、皇帝の娘との婚姻、つまり皇帝の血縁者となる身分と、膨大な報奨金を与えると。
これを期に、大陸中で聖杯探索が始まった。
本文>
1.旅立ち
――帝国領の中央部にある小さな村。
その村は、美しい湖を抱く森のすぐ傍にあった。
森の恵みで生きる質素な村だったが、帝国が樹立して間もなく、その支配下に組み込まれることとなる。これ以降、村は、森の木を伐採して帝国に納める義務と、徴兵の義務を課せられた。十六歳を過ぎた男子は、全員、帝国の兵士となるのだ。
早期に帝国領となった為、激しい戦乱に巻き込まれることはなかったものの、働き手を奪われた村に残ったのは、年老いた木こりに女子供、居たとしても怪我でろくに動けない退役兵だけだ。戦死の便りばかりが届く小さな村は、静かに廃村へと向かっていた。
アークは、その村で生まれた子供だった。たまたま村に流れ着いた身重の女性から生まれたものの、母親は赤子の出産と同時に亡くなってしまったのだ。赤子は、村の木こりに引き取られ、彼は村で育てられた。
村には、アークと同い年の村長の孫が居た。彼の姓はロワールという。
村の子供は二人だけで、彼らより上の世代はすべて徴兵され、帰ってきた者は居ない。
ロワールもアークも今年で十六になる。しかし、村の人々が子供の誕生年を偽って報告した為、彼らは徴兵義務を免れていた。村人は、たった二人しか居ない子供を奪われぬよう団結していたのだ。
帝国からの徴税部隊が来た日。
アークとロワールは、いつも通り森に出かけていた。徴税部隊は、年齢に関係なく、年頃の子供を強引に徴兵する場合がある為だ。それどころか、強引に民家に押し入っては、暴力行為の末に金目の物を持ち去ることも多々あった。
今回も例にもれず、村の蓄えを根こそぎ馬車に積み込んだ後、彼らは民家に押し入ると、変わったものを強奪していった。
足つきの杯。
貧しい村には上等な杯などなく、ワインを飲む為の古い杯がいくつかあるぐらいだったが、それらが、すべて持ち去られたのだ。彼らは一様に、聖杯を寄越せと喚き散らしていたが、くたびれた古い杯が聖杯であるはずがない。何より、村人にとって、聖杯などおとぎ話の存在という認識だ。
一通りの略奪があった後、徴税部隊は去っていった。
小さな村に住む彼らが、帝国で出されたばかりのお触れの内容を知るのは、もっと後の話だ。徴税部隊の行動を不信に思いながらも、村人たちは、徴税部隊の目的が子供ではないことに安堵したのだった。
――同じ頃。
時間を潰すために、アークとロワールは、森の中を探索していた。
そこで、アークは、自分たちを誘う声を聞いた。
この森は精霊の住む森と呼ばれ、子供には精霊の加護がつくらしい。大人の戯れ事をいつも話し半分に聞いていた二人だったが、実際、いくら森の中で迷おうと、不思議と夕暮れまでには村に帰ることが出来ていたのは事実だ。
呼びかけがあるならば、それは自分達に味方するものに違いない。そう考えたアークは、ロワールと共に、誘われるまま森の奥へと進んでいった。
やがて、二人は美しい湖のほとりにたどり着く。そこで、アークとロワールは、巨大な大樹から人が生まれるのを見た。
美しい緑の髪をした女性は、ヴィエルジュと名乗ると、二人に不思議な話を伝えた。
アルファド帝国の皇帝は、伝説の四つの品を探している。
それは、契約の杯、契約の剣、契約の杖、契約の貨の四つ。
この伝説の品をそろえることで、この地に大地と精霊に祝福された勇者が生まれるのだ。
帝国は勇者の出現を恐れ、伝説の品の回収を目論んでいる。
伝説の品は四人の賢者が所有しているが、すでに契約の杯の賢者は囚われてしまった。
幸いにも賢者が契約の杯を隠した為、契約の杯は、まだ帝国の手に渡っていない。
どうか、残りの賢者を探し、帝国より先に伝説の品を集めて欲しい。
アークとロワールは、ヴィエルジュの頼みを引き受け、冒険に出ることを決意する。
村に戻った二人は、徴税部隊が聖杯を探しているという話を聞く。聖杯とはヴィエルジュが言っていた契約の杯に違いない。
二人は、村の人々に旅に出ることを告げる。
村の人々は、徴兵されることなく自分の意志で生きることを選んだ二人を祝福し、旅の無事を祈って二人を送り出した。
2.三人目の仲間
二人はまず、村人の勧めに従って、周辺で活動している義賊集団を探すことにする。
十六とはいえ、まだまだ世間には疎い年齢だ。何の情報もない中、二人だけで行動するのは危険が付きまとう。
アルファド帝国と対立する義賊ならば、協力し合える関係のはずだ。
・・・アークとロワールは、義賊との協力を取り付けることに成功する。そこで、シュヴァインと仲間になることが出来た。
三人は、義賊の情報網から、帝国が探してる杖と剣、そして賢者の情報を得る。
これ以降、三人は各地にある義賊の舘で支援を受けられるようになる。(システムとしては、冒険者ギルドに近い存在)
3か4.契約の杖*
シリウスは、契約の杖の賢者の弟子で、身の危険を感じた賢者から、契約の杖を預かっていた。
賢者は帝国の幹部に囚われ、帝国はシリウスに杖を差し出すよう求めている。
・・・アークたちは、シリウスを手伝って賢者を救い出し、契約の杖も守ることが出来た。賢者はシリウスに杖を託し、シリウスはアークの仲間になった。
3か4.契約の剣†
イエイツは契約の剣の賢者の孫で、契約の剣を受け継いでいた。
元々、イエイツ家は地方を治める領主であったが、帝国に敗北し、従属を余儀なくされた。イエイツ家は領民に尽くしたが、帝国の賢者探しを受け、孫と剣を領地から逃がすことにする。
・・・イエイツは、帝国の追っ手から逃げ回っていたところをアークに救われ、仲間になった。
5.契約の貨◇
ガラハドは、クレアの土地で作られた名剣を売り歩く武器商人。
リフィアは、孤児で、冒険に憧れる村娘だった。
リフィアは村から出る為、村に立ち寄ったガラハドに無理矢理ついていくことを決める。ガラハドは、当初は適当にあしらって追い返そうと考えていたものの、リフィアは、ガラハドから稽古を受ける中で大剣の才能を開花させた。
剣の道に目覚めたリフィアに対し、ガラハドは自分の旅の真の目的を語る。
自分は、契約の貨の賢者であり、アルファド帝国から聖杯を守る為、聖杯探索をしているのだと。
危険な旅と聞かされたが、リフィアは、自分の師であるガラハドを手伝うことを決意する。
・・・旅の途中で出会ったアーク一行と意気投合すると、同じ目的をもった同士として仲間となった。
6.契約の杯∀
・・・冒険の果てに、アークたちは契約の杯を手に入れる。
契約の品の所有者となる為には、星の名で契約を結ばなければならない。
リフィアは、「スピカ」の名で契約の杯と契約を結んだ。
イエイツは、すでに「アンタレス」の名で契約の剣の所有者となっている。
ガラハドもまた、「カノープス」の名で契約の貨の所有者となっていた。
残るシリウスは、アークが「シリウス」の名を与え、その名で契約の杖の所有者となった。
※本当の名が別にあるが、シリウス以外の名前が残っていない為、シリウスと呼ぶ。また、ロワール、シュヴァイン、イエイツは、いずれも姓であって名ではない。
7.勇者
仲間と共に契約の品々を集めたアークは、ヴィエルジュの元に行き、儀式によって勇者を選出する。
契約の議長:シュヴァイン(進行役、人間の立会人)
契約の立会人:アイフェル(立ち合いには精霊が必要。ロワールと契約)
契約の杯:リフィア「スピカ」
契約の剣:イエイツ「アンタレス」
契約の杖:????「シリウス」
契約の貨:ガラハド「カノープス」
結ばれた契約→アークを勇者として認める
勇者に選ばれたアークは、ヴィエルジュからエイルリオンを授かり、アンシェラートの加護と精霊の助けを得て、仲間と共にアルファド帝国の皇帝ベネトナアシュに挑む。
終>
物語は続く。
アルファド帝国の軍人によって支配された地域の解放や奴隷解放等、ベネトナアシュを倒した後もやることは山積み。この過程でアークは王として担ぎ上げられ、自由、平等、博愛の精神を掲げたラングリオン王国を樹立する。
ラングリオンの歴史に残る数々の伝説は、国王になってからのものが多い。それ以前のものに関しては記録係が居ないこともあって、はっきりとしない。
王国が安定し、アークとリフィアの婚姻後。オルロワール、ノイシュヴァインを残して、他の三人は別の地へ行く。
契約の品々の行方は以下。
・契約の杯
ラングリオン王国で保管され、代々のエイルリオン所有者に引き継がれることになる。
・契約の剣
辺境伯となったイエイツ家が代々所有していたが、やがて冒険者ギルドに渡された。冒険者ギルドが買い取ったとも。※イエイツ辺境伯領は、もともとイエイツ家の土地だった。
・契約の杖
シリウスが所有したまま行方不明に。実際は、極秘に魔法使いに受け継がれ続け、やがて魔術師ギルドで保管されることになった。
・契約の貨
ガラハドが、結成され始めていた商人ギルドに、ギルドの権威の象徴として渡した。
あとがき>
ざあっとプロットを書いてみた。
やっぱり、ゲームに向いてそうなお話だ。
ちなみに、エルが買い取ることになった家は、ロワール家が住んでいた場所。ただし、今の様子とはかなり違う。たぶん、図書室はもともと、ダンスホールや集会所として使われてたんじゃないかと思う。天井高いし。
屋敷は、ベネトナアシュ討伐後、城が完成するまでの間、アークたちの住居兼仕事場として利用された。ダンスホールが図書室に改造されたのも、帝都から本が移されたのもこの頃。(たぶん、ヴィエルジュが手伝った)
あの家は、歴史の中で相当改造されてます。
本編に関係のない設定や、本編の穴埋めになるようなサイドストーリーを考えるのが好き。
エルの幼少期編とか、それなりの過去が無いと現在が無いって考えると、エピソードをまるごと作ってしまった方が楽。そしたら、その時の内容を本編に引用しやすいし。
というか、すでにSep1の発言と矛盾(本人の勘違いにしても良いけど)があるので、Sep1を直さなきゃいけないんですが。
・・・Sep2が完成したら、Sep1を修正しながら、エルの幼少期編を完結させる予定です。
でも、完結済み小説の修正って出来るのかな。Sep1の修正版を小説家になろうに掲載するかは未定です。
ちなみに、シリウスに関してですが。作者は、この人は、七人の英雄時代の主人公だと思ってる。ほら、主人公って、性別も容姿も名前も自由に選べるし、成長の方向性も選べるし。一番輝く恒星の名を貰ってるだけのことはしてそうです。




