Sep:暦について
※曜日について追記しました※
※養成所の一年について整理しました※
・節句と月の名前
秋>新年
立秋(五日間)
ヴィエルジュ(三十日間)
バロンス(三十日間)(バロンスの朔日は秋分)
スコルピョン(三十日間)
冬>
立冬(四日間)
サジテイル(三十日間)
カプリコルヌ(三十日間)(カプリコルヌの朔日は冬至)
ヴェルソ(三十日間)
春>
立春(四日間)
ポアソン(三十日間)
ベリエ(三十日間)(ベリエの朔日は春分)
トーロ(三十日間)
夏>
立夏(四日間)
ジェモ(三十日間)
コンセル(三十日間)(コンセルの朔日は夏至)
リヨン(三十日間)(三十日は大晦日)
・一年
一年は秋(立秋の朔日)から始まる。
一年は三七七日。
一一三年に一度、閏年があり、その年は立秋が四日間(一年が三七六日)になる。
その年には毎年変わるテーマがあり、テーマは暦と同じヴィエルジュ→バロンス・・・コンセル→リヨンの順で廻って来る(いわゆる干支)。新年には、その年のテーマのフェーヴ(陶器の置物)を入れたガレットデリュヌというパイを食べる習慣がある。
年間を通して過ごしやすい気候だが、四季ははっきりしている。
冬は雪が降らないものの、乾燥した冷たい風が吹く。防寒着が必要。
夏は暑い。夏を告げる雨は「立夏の長雨」と呼ばれる。
※立夏の長雨・・・トーロの終わりから続く雨。梅雨。それが過ぎれば砂漠から乾燥した風が吹いて一気に暑くなる。
・休日と曜日
節句の休日>
「立秋」:朔日から五日(閏年は四日間)
「立冬」「立春」「立夏」:朔日から四日
月の休日>
月の満ち欠けに由来した日にち。
「朔」(さく):朔日(一日)
「上弦」(じょうげん):八日
「望」(ぼう):十五日
「既望」(きぼう):十六日
「下弦」(かげん):二十三日
「晦」(つごもり):三十日
節句を挟むと長い休み(長休み)になります。
例えば、大晦日(リヨンの三十日)、立秋の五日間、ヴィエルジュの朔日で七日間お休み。(ただし、年末はリヨンの二十八日から年末休暇になることが多い)
月の平日と曜日>
月の最初の日にちに由来する。一曜日はない。
二曜日:二日、九日、十七日、二十四日
三曜日:三日、十日、十八日、二十五日
四曜日:四日、十一日、十九日、二十六日
五曜日:五日、十二日、二十日、二十七日
六曜日:六日、十三日、二十一日、二十八日
七曜日:七日、十四日、二十二日、二十九日
その他の休日・祝日>
国王、皇太子の誕生日は祝日。
剣術大会時期は大会に合わせて休日になる。
・一日
時間は主に礼拝堂の鐘(四個組の鐘によるメロディー)が教えてくれます。
朝食や目覚めの時間は「朝の鐘」、昼食は「正午の鐘」、夕食は「夕方の鐘」。
場所によっては、「始業の鐘」「カフェタイムの鐘」「終業の鐘」を特別なメロディーで鳴らす礼拝堂もあります。
一日の始まり、日付が変更する時刻は「月が南中する時間」(深夜零時頃)。この世界では月は夜にしか出ません。太陽が沈むと同時ぐらいに東から昇って来るので、月が南中する時刻は、いつも同じです。
最も、感覚的に朝を一日の始まりと表現することもある。朝焼けを見て「新しい一日の始まりだ」と言うのはごく普通の表現。
ちなみに、お話しの中には○時という言葉は出てきません。「ランチタイム」、「日暮れの時間」、「午前中」「午後」「お茶の時間」・・・。曖昧な表現にとどめています。この世界の一日が二十四時間、あるいは一から十二の数字で表記されるかは不明です。丸い時計が存在して、午前と午後で分かれているのは確かっぽい。
・王立魔術師養成所の一年
養成所の一年は春のポアソンから始まります。
ポアソン>
二日:新年度、前期開始
三日~七日:入学準備や個人研究発表の為、午前授業
八日:入学式
九日:新入生歓迎会
コンセル>
十七~二十日:養成所前期末試験
※合格点を取らなければ補習。その後に再テスト。
リヨン>
二日:後期開始
ヴィエルジュ(新年)>
十五日、十六日:養成所音楽祭
十七日:振替休日
バロンス>
十三日~十七日:剣術大会の為、休日。
スコルピョン>
二日~十八日:中等部の研修旅行
サジテイル>
二日:養成所入学試験・筆記(必須三教科と選択二教科)
三日:養成所入学試験・面接の為、在校生は休日。
三十日:合否発表
カプリコルヌ>
十七~二十日:養成所後期末試験
※合格点を取らなければ補習。その後に再テスト。前期の結果と合わせて不合格だと留年が確定する。
ヴェルソ>
自由学習期間。一年の復習や芸術の時間に当てても良いし、個人研究を行っても良い。成果は個別に判断され成績の加点対象となる。
出席が必須の授業がない期間の為、帰省する学生も居る。
九日~十二日:卒業研究発表会
十五日:養成所卒業式
十七日~十九日:個別面談、授業相談期間
ヴェルソの朔日には、ガラスの靴のイベントがあります。養成所のイベントではなく王都で流行ってるイベント。Sep1リリー編でマリーが語っていましたが、今のところ出て来てません。どっかで出したい。
養成所の入学試験を受けることが出来るのは、入学の年に十二歳になる子供から。
ポアソンに入学する為、ヴィエルジュ~ヴェルソ生まれは十二歳になってから、ポアソン~リヨン生まれは十一歳で入学になります。
もちろん、それ以上の年齢で試験を受けても構いません。グリフはアレクの二歳上ですが、アレクと一緒に入学しています。ちなみに、ロニーはアレクと同い年です。
最短の卒業の年は、十八歳になる年です。ただし、ヴェルソに卒業なので、ヴィエルジュ~カプリコルヌ生まれは十八歳、ヴェルソ~リヨン生まれは十七歳で卒業になります。
成人年齢は十九歳です。
卒業して研究所に所属する子たちは未成年の為、成人するまで予備所員という扱いです。
エルも卒業後は、魔法部隊の予備部隊所属でした。
ラングリオンでは、十五歳~成人未満の未成年を、職業体験を目的とした「予備員」として雇用して良いとされています。
(職業体験は十二歳以上で可能ですが、武力行使の伴う軍事関係や、危険物を取り扱う研究所への所属は、基本的に十五歳以上じゃないと不可能です)
雇用の際には必ず役所に届けを出し、規定の労働時間の順守(夜間労働の禁止、日中であっても長時間勤務は禁止、休憩時間の確保)、労働に応じた給料を支払うこと、危険な業務に従事させないこと、職業選択の自由を保護すること(いつでも自由に仕事を止めることが出来る)、等の規約に同意することが前提です。
一日の始まりの時間。
世界の歴史を見ると、日没スタートを取るケースは良くある。
日が沈んで暗くなる瞬間、太陽が沈んだ時間っていうのは、分かりやすい日付変更ラインと言える。一日のスタートを夜明けに設定してしまうと、誰かが起きて夜明けの瞬間を見てなきゃいけないから、効率的とは言えないし。
クリスマスイブは、今ではクリスマスの前夜と言われるけれど、昔はクリスマスの日の始まりだたと言えばわかりやすい?現在でも日没を一日の始まりとする文化はあるようです。
日本でも昔は夕方が一日の始まりとして数えられていたとか。お祭りが始まる時間とか神の時間とか、いろんな説があるようです。
ってことは。
中世ファンタジーをモチーフにするなら、一日の始まりは夕方スタートであるべき?
でも、現代の感覚だと、ちょっと受け入れがたいことです。仕事が終わって夕飯時に、一日の始まりに乾杯なんて言われても違和感しかないし、書いた後に必ず説明書きが必要になる。
一日の始まりは「月が南中する時刻」なら、月への信仰がある世界では妥当になるかなぁと。この世界では、月は必ず太陽が沈んだ後に登り、太陽が昇る時には沈むので。まぁ、結局、時間を正確に把握する技術が存在する(時計がある)なら、一日の始まりをどの時間に設定するかは自由だと思いますが。
暦に詳しい方は気づいてるかと思いますが、ラングリオンの暦は、二十四節気と黄道十二宮(春分点から起算する)を参考に作ってます。と言っても、作った頃のことは、あんまり覚えてない・・・。
一年は三七七日。ラングリオン王国暦は、月への信仰を元に作られた暦ですが、Sep1でエルが、「節句は月の満ち欠けを修正する期間」、「暦は一月を三十一日周期にすれば、節句までに大きくずれないのだが、三十一という数字は古来から忌数として扱われている。月が完全にその姿を消す日だから」・・・と言っていたように、月の満ち欠けを基準にしてる割りに、日付が月の満ち欠けとも微妙にずれるという本末転倒な事態になっている。そして、節句は季節の変わり目を教え、日付けを修正する役割になってます。
ちなみに、王国暦は一年のずれがほぼないので、秋分、冬至、春分、夏至の日は固定。なので、ここが間違えてるのは割と致命的・・・。ストーリーに出て来ないので、関係ない部分ではあるんですが。
以下、王国暦:「二十四節気で参考にしたもの」:説明や星座の関係です。
※( )は、二十四節気の内、使わなかったものです。
・立秋:「立秋」:「処暑」の前にある。本来なら「立秋の日」は、夏至日と秋分日の中間日を指すが、王国暦の節句は異なる。王国暦における一年の始まり(新年)で、秋の始まり。
・ヴィエルジュ:「処暑」:おとめ座の始まり。おとめ座は、八月下旬~九月下旬の星座。
※(白露)
・バロンス:「秋分」:てんびん座の始まり。てんびん座は、九月下旬~十月下旬の星座。
※(寒露)
・スコルピョン:「霜降」:さそり座の始まり。十月下旬~十一月下旬。
・立冬:「立冬」:「小雪」の前にある。本来なら「立冬の日」は、秋分日と冬至日の中間日を指すが、王国暦の節句は異なる。王国暦における冬の始まり。
・サジテイル:「小雪」:いて座の始まり。いて座は、十一月下旬~十二月中頃の星座。
※(大雪)
・カプリコルヌ:「冬至」:やぎ座の始まり。やぎ座は、十二月下旬~一月下旬の星座。
※(小寒)
・ヴェルソ:「大寒」:みずがめ座の始まり。みずがめ座は、一月下旬~二月下旬の星座。
・立春:「立春」:「雨水」の前にある。本来なら「立春の日」は、冬至日と春分日の中間日を指すが、王国暦の節句は異なる。王国暦における春の始まり。
・ポアソン:「雨水」:うお座の始まり。うお座は、二月下旬~三月下旬の星座。
※(啓蟄)
・ベリエ:「春分」:おひつじ座の始まり。おひつじ座は、三月下旬~四月下旬の星座。
※(清明)
・トーロ:「穀雨」:おうし座の始まり。おうし座は、四月下旬~五月下旬の星座。
・立夏:「立夏」:「小満」の前にある。本来なら「立夏の日」は、春分日と夏至日の中間日を指すが、王国暦の節句は異なる。王国暦における夏の始まり。
・ジェモ:「小満」:ふたご座の始まり。ふたご座は、五月下旬~六月下旬の星座。
※(芒種)
・コンセル:「夏至」:かに座の始まり。かに座は、六月下旬~七月下旬の星座。
※(小暑)
・リヨン:「大暑」:しし座の始まり。しし座は、七月下旬~八月下旬の星座。
以上。