4.終章
砂漠の上空で、白い羽が舞う。
「ポラリス」
背から生えた白い羽を羽ばたかせながら、ポラリスがヴェラチュールの前で止まる。
「終わりだよ」
ヴェラチュールがポラリスを見る。
「終わりだって?」
「ほら、ご覧」
月の大精霊が、アレクシスの心臓をサンゲタルで貫く。
「馬鹿な。精霊が人間を殺せば…」
「追い詰めすぎたんだよ」
「精霊が、たった一人の人間の為に世界を壊す?精霊が、それほどまでに人間に肩入れすると言うのか」
「おや。その言いぐさは面白いね。感情というものを自分で産んでおいて。それに感化された精霊はレイリスだけじゃないよ。ある意味、お前の支配は成功している」
「その結果が、世界の崩壊か」
「ふふふ。レイリス程の精霊が魂を汚せば、その影響は世界規模だからね。あの娘もそれに加担しているようだし」
「リフィアか」
「今の名前はリリーシアだよ」
「封印の棺を寄越せ。神の力さえ取り戻せば、あれを止めることなど容易い」
「棺だけ手に入れてどうするつもりだい。精霊の力なくして、あれは開けないというのに。どうあがいても世界は終わる」
「竜の山に棺はあるのか」
「アンシェラートに封印の棺を破壊させるつもりかい。棺一つでレイリスとアンシェラートに対抗できるわけないだろう。…ほら、侵食が始まった」
レイリスが居た場所を中心に、世界が砂の嵐で覆われる。
「なんて静かな終わりだ。つまらないねぇ」
世界は砂で覆われる。
精霊も、生き物も、植物も、すべてが砂に変わる。
宿る場所を失った魂が片割れを求めて死者の世界へと押し寄せると、生まれることのない世界で魂は自らの片割れと共に一つとなり、全ての魂が根源の神・オーに還る。
それは世界の終りであり、はじまり。
END.
後味が悪いことこの上ない感じです。
リリー編はちょっと強引なエンディング。
エルがイリデッセンスを抜いて、あれが来るって言うのだけは予定調和なんですが。
花火も鳴ってないのにフォルテが来たし、アンシェラートを呼び出すこともなかったし。
真エンドフラグを立てていない。→エルとアレクの信頼度が一定以下の為、エルとアレクが敗北。→バッドエンドになりました。
リリーの力はやばい。
ラスト、本当はリリーがレイリスに言う予定だった言葉は、アレクが言うことに。
エル編バッドエンドで起こす計画をリリーに妨害された上に、目の前でエルを殺されたなんて、一番救われない人だったに違いない。
目の前に当たり前にあったものが一瞬で消えるってどういう感じなのかな。
エルが一度味わったことですが。
ガトの場合は対抗する精霊も居たし、レイリスが守ってたので街一つ吹き飛ぶだけで済みましたが、レイリスの場合は世界規模で吹っ飛びます。
リリーも消えてしまえって願っていたし。
でも、それだとリリーは…。
どうせ世界が終われば誰も生きていることは出来ないか。




