Sep:ネタバレなしの用語解説
ネタバレなしの用語解説です。
お話の中でも解説される内容ですが、シリーズを読む上で参考にして下さい。
<国>
○ラングリオン王国
オービュミル大陸の北東に位置する広大な王国。大陸で最も長い歴史をもつ騎士の国として知られる。東に砂漠を抱える為、砂漠の国と呼ばれることもある(砂漠はラングリオン王国の土地ではないものの、実質的な支配地域の為、領土の一部と考えられている)。
南にあるラ・セルメア共和国とは、長く国境を巡る戦争をしていたが、王国暦六〇五年に和解した。
※王立魔術師養成所
魔法使いと錬金術師の育成を行う為のラングリオン王国王立教育機関。通称、養成所。全寮制で、王族もここで学ぶ期間が存在する。貴族はもちろん、優秀な人材を広く募っている。卒業生は、錬金術研究所と魔法研究所に所属することが推奨されている。
○ラ・セルメア共和国
オービュミル大陸の南東に位置する国。政変によって共和制に移行したばかりの大陸では新しい国。
○神聖王国クエスタニア
大陸中央部に位置する光の神を崇める宗教国家。吸血鬼との戦いの歴史を持ち、吸血鬼種を忌み嫌う風潮がある。また、古くから乱立していた都市国家が、まとまって一つの国となった歴史も持つ。
※吸血鬼種:現代では存在しない吸血鬼と同じか、それに近い容姿をした者に対する差別用語。主に、黒髪にブラッドアイ(血のように赤い瞳の意)の容姿に対して使われるが、ブラッドアイだけでも、ほぼ同義。特に大陸の中央〜東方で差別が根強い。
○グラシアル女王国
オービュミル大陸の北西に位置する国。魔法使いの国や魔女の国として知られる。あるいは、氷の国とも。これは、女王が居城としているプレザーブ城周辺が、古くは極寒の地であったことに由来する。現在は女王の魔力によって気候をコントロールし、支配下にある土地を実り豊かにしているらしい。最も、北の果てにある城下街まで足を伸ばす者は少なく、グラシアルの中心地は、商業都市・ポルトぺスタと言われている。
<魔法について>
○魔法
この世界では、魔法は精霊と契約しなければ使えない。精霊=属性であり、例えば、炎の魔法を使えるのは、炎の精霊と契約した魔法使いだけ。複数の属性の魔法を使うには、複数の精霊との契約が必要。複数の属性と契約している場合は、それに応じた合成魔法を使うことも可能。
○精霊
通常は視認できない自然に溶け込んだ存在。あるいは自然そのもの。顕現した時、はじめてその姿を見ることが出来る存在。(例外もある)
人間と精霊が契約する場合には、特定の条件やルールが存在する。
人間と契約中の精霊は、契約者と常に話すことが可能。ただし、話せるのは契約者や周囲の精霊のみで、契約者以外の人間に語りかけることは出来ない。
(テレパシー的なものは存在しない→現実に声を出して話すので、精霊と会話中は、周囲には独り言を話しているように見える)
ただし、契約に立ち会った場合は別。立ち会った者も自由に精霊の声が聞こえるようになる。
○亜精霊
一般には、精霊の力が生き物と同化してしまい、全く違うものに変化してしまったものと言われている。
亜精霊になると、魔力で生きる存在になり、どんなに斬られても攻撃を受けても見た目の姿が変化しなくなる。(斬ったのに斬れた跡が出来ない)
魔力が尽きる、あるいは体力が尽きると、跡形もなく消滅する。
ただし、実際には良くわかっていないことが多い。
(要は、この物語におけるモンスター)
<ギルド>
各地に存在する非政府組織。
「商人ギルド」「冒険者ギルド」「魔術師ギルド」「盗賊ギルド」「職人ギルド」がある。
大抵の場合、各ギルドの所属していれば、拠点以外のギルドの利用も可能。
・「商人ギルド」
主に商人で構成されているギルド。共通通貨の運用で知られる。商人保護の為に国家と交渉する役割を持つ。様々な商会が加入している。一般のお店も加入することで色々とメリットがある。
・「冒険者ギルド」
主に冒険者に仕事を仲介する。冒険者以外でも可能な仕事も紹介してくれる。何でも屋だが犯罪には厳しく、犯罪者は冒険者になることは出来ない。詳細は、資料集の「Sep、ヨルム:冒険者ギルドについて」を参照。
・「魔術師ギルド」
魔法使いや錬金術師が所属するギルド。魔法使いや錬金術師の地位向上を目指している割には閉鎖的。悪い魔法使い退治は、魔法使いの仕事。錬金術の道具や材料を売っている。
・「盗賊ギルド」
かつて冒険者ギルドが引き受けていた闇仕事を専門に行うギルド(現在、冒険者ギルドは犯罪に繋がる仕事は行わない)。犯罪者でも加入できる。堂々と名乗っている割に、何故か国家機関からの御咎めなし。やばい仕事を請け負う分、情報収集能力に長けた集団でもある。
・「職人ギルド」
技術屋の集まるギルド。商人ギルドに対抗して創設された歴史を持つ。
<通貨>
通貨は、各国が発行する通貨の他に、商人ギルドが管理する共通通貨(共通貨幣)が存在しています。
共通貨幣の種類は、金貨、銀貨、銅貨、蓮貨
金貨一枚=銀貨五十枚=銅貨千枚=蓮貨一万枚
以上。