表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/30

街に行ってみよう

「じゃあリズ、とりあえずここを出よっか。」


「うん!」


そう言って俺達はこの洞穴をもときた道を戻って出た。既にゴブリンの姿はなかった。


洞穴の外に出ると太陽の光が俺達の体を包み込んだ。


「くぅ〜やっぱり太陽の光はいいなぁ。」


リズも気持ち良さそうに伸びをしている。かわいい。


「あ、そういえば魔石手に入れたのにガチャ回してないな。」


ふと思い出した俺はアイテムボックスから転生特典の魔石ガチャを取り出す。俺の顔より一回り大きいぐらいで、上の面の真ん中に穴が開いている。どうやらそこから魔石を入れるらしい。


早速投入してみる。


すると、魔石ガチャの上に


(レバーを引いてください)


というステータスメッセージが表示されたので、おそらくレバーだと思われる先端に赤い球体がついた棒を上から下におろす。


すると、今度は、前の面の下の方に四角形に空いたところから銀色のカプセルが落ちてきた。


カプセルを開けると、一瞬俺達の視界をまばゆい光が覆った。そして、目を開けると、


全てのHP+100 全ての能力値+10


と表示された。すごいな。めちゃくちゃパワーアップするじゃないか。


しかも、これはリズにも反映されるそうだ。よかった。


さて、まずこの異世界に来てやるべきことの定番というのは、冒険者登録だな。


そうなると街に行かなきゃな。


そうと決まれば全知の書で地図を調べよう!


ここからまっすぐ東に進めば、アークという街がある。そこに行こう。


「リズ、街に行かないか?」


「リズはご主人様と一緒にどこまでも行くのー。」


かわいいな。


よし、出発だ!


道中、そういえば、洞穴で敵を倒しまくったから。レベルアップしたんじゃないかと言う話になり、レベルを確認することになった。


するとまぁ、結構上がっていた。


俺が14レベル、リズが17レベルだ。


どうも、経験値は実際に戦った人だけではなく、近くにいた人ももらえるようだ。ラッキー。


そのおかげでLPが60も溜まっていたので、新たにスキルを覚えることにした。


まずは4大属性魔法の一番初歩の魔法を1つずつ。あとは、回復魔法をすべて極めたところでLPが尽きた。回復魔法は、俺がLowのとき、リズが傷つけばすぐに治せるようにするためだ。リズには苦しんでほしくないしな。


他の魔法は…少し興味本位だ。これから極めていけばいいかな。


さて、それからしばらく歩いていると恐らくアークと思われる街が見えてきた。外からは魔物侵入防止のために建設されたと思われる外壁で囲まれているため中は見えないのだが。


さぁ、あと100mというところで門のところに人がいるのが見えた。多分門番だろう。


近づいて門をくぐろうとすると門番に止められた。


「すみません。通行証を見せてください。」


なにッ!?通行証がいるのか…。もってないな。


「お持ちでないですか?ならば、仮登録をしますので、300ゴールド、お願いします。あ、2人分なので600ゴールドですね。」


お金…………持ってねぇ!!というかこの世界のお金の単位ゴールドなんだな。定番すぎる。


どうするよ…。


「…あの、魔物の素材とかってここで売れたりしますか?」


「はい!できますよ!」


可能とあらばアイテムボックスからゴブリンの角をあるだけ取り出す。門番はあっけにとられて顎が外れるんじゃないかと思うほど開いている。なんか面白い。


「…あの、これお願いします。」


「……あっ、はい!し、少々お待ちください。」


門番は我に返ったのかゴブリンの角の本数を数え始めた。


「…はい!計算終わりました!全部で700ゴールドになります!なお、ここからが600ゴールド引いて仮登録をして、100ゴールドを、お渡ししたのでよろしいですか?」


ぎりぎり足りていたようだ。


「はい。それでお願いします。」


俺は門番から100ゴールドを受け取り、仮登録のカードをもらう。


「冒険者ギルドで冒険者登録していただくと、街への出入りが無料で自由にできるようになりますので、是非お立ち寄りくださいね!」


親切な門番だったな。


俺達はその足で冒険者ギルドへと向かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ