5話 日記
少しでも読んでくれる人が
増えている事を祈ってます\(^^)/。
少し長めに作りました。
あれから部屋を出て、サラ様の寝室に訪れていた。
その場に座って父さんの亡骸を、膝に乗っけて手を握り独り言を呟いていた。
「父さん....ごめんなさい」
身体に刺さってる魔柔石を、抜き魔力を流し形を変えていく。
母さんが好きだった、胡蝶蘭を胸に置く。
花言葉は"あなたを愛してます"、毎日父さんの写真も無い仏壇に花を添えて目を瞑り「ずっと待ってます」。
寂しげな表情で言っていた、だから俺は明るく振る舞っていたのを覚えてる。
母は微笑んで「ありがとう」って、俺をギュっと力強く抱き締める。
「父さん....母さんは待っていたよ、馴れ初めとか照れながら何回も話していたんだよ....フフッ。母さんも何で事故で、死んだとか言ったのかな?。 本当の事を喋ってくれれば、良かったのにね」
ーーーーバキッ...バキバキーーーー
心にヒビが入る音がする、真樹自信も分からない内に心は壊れかけていく。
殺ししてしまった罪や希望を自分で、潰した事で身も心も崩壊していく。
憎悪や憤りを自分に向けては、後悔と赦しを行う。
「父さん帰ろうね....」
父さんの亡骸を袋収納に入れて、父さんのいた所に他の賊を置き。
蝋燭の火で焼くいていく、服が燃え移り次々と燃える物に引火していく。
部屋を業火にて焼いていく、その事など気にせずに気楽で気軽に部屋を出ていく。
暗い暗い廊下をひたすら歩く、ゆらゆらと幽霊の如く。
それから城の騎士が火事に気づき、水魔法で消火していく。
ちゃんと火が消えた寝室の部屋に、一輪の美しい花が燃え溶けていないで残っていた。
..............
.........
.....
賊の襲撃から一週間後、生きてる賊達は拷問で背後関係や素性等を調べ尽くしていた。
最後は晒し者にされて、物を投げられ罵詈雑言を浴びせた後にスパッと首を撥ね処刑された。
勇者達はガース陛下からお褒めの言葉と褒美を貰い、国中に勇者の知名度を広げていった。
勇者達は自身の力を更に伸ばし精進して、一層と訓練に性を出していた。
一週間も真樹は部屋に閉じ籠っていた、腹が減っても父さん袋収納の、中身を調べていた時に出てきた食べ物で過ごしていた。
様々な武器や防具に魔装飾品が出てきた、後は魔物の素材や本は数えるぐらいしか無かった。
その中で俺が目を光らせたのが父さんの日記だった、タイトルが『俺の冒険』だったけど。
文明だけで楽しさ等が感じられた、日記の内容で俺が気になったのが幾つかあった。
=============================
魔暦1475年 卯月1日
訳が分からずにさ、勇者召喚されたけどマジだったな。
それにしても自分の、ステータスがチート過ぎてヤバかった。
この類いの物は読んでいたけど、まさか自分がなるとは思わなかったな。
明日から訓練みたいだし、毎日の事を日記書いていこう。
古里 初
=================================
魔暦1475年だと! 今が魔暦1575年だったはずだ!
父は100年前からこ異世界ウェルムに、召喚された事になる。
==========================
皐月17日
やったぜ瞳ちゃんと町でデートだ!!
アタックしたかいあったぜ
市朗が聞いたら悔しがるだろな、アイツも瞳が好きだから。
古里初
============================
父さん嬉しそうだな、何回も断れているのに諦めなかったんだ。
これ何歳の時なんだろう?。
============================
葉月26日
俺にとって嬉しい事が、起きた!
瞳の腹の中に子がいる、俺と瞳の赤ちゃんだ。
これで異世界に、帰る為に頑張らないと。
瞳との話でこの子を、ウェルムで産ませない。
だから魔王を....殺さないと
古里初
============================
============================
魔暦1476年 如月14日
魔王との死闘の末、勝利したが。
日本に帰れなかった、クソ何で帰れない!。
何でだよ、魔王を殺せば帰るじゃなかったのか。
王族は嘘を言っていたのか、俺達は騙された。
ここまで多くの仲間が、倒れて死んでいった。
=============================
=============================
魔暦1476年 卯月 1日
魔王を殺してから、2ヶ月たった魔王城"アルヒ・リュー"で。
瞳と俺の子が産まれた、名前は"真樹"だ。
真っ直ぐ世界樹の用に育って、欲しいって瞳がつけた名前。
流石は瞳だセンスが良いな、それにしても勇者召喚と同じ日に産まれるか。
日本に帰せなくって、すまない.....
必ず返してやるからな
==============================
こっちで身籠って産まれたのが、俺なのか.....。
"魔王を殺せば帰れる"、そう言って父さんや母さんを騙したのか。王族は知ってて騙したか、それとも知らずにいた...か?。
魔王城アルヒ・リューで産まれるとか、凄いなある意味...。
============================
魔暦1477年 長月11日
やっと帰れる手段が見つかった、瞳.真樹日本に帰せてやれるぞ。
創造神メッセの所に、行けば帰れるんだ。
あらゆる書物を読み明かして、見つけ出した希望だ。
古里初
===============================
魔暦1478年 霜月 8日
創造神メッセに会えたけど、帰る条件を突き付けられた。
俺がウェルムに残る事.....瞳や真樹にはまだ話せてない。
言ったら瞳は「私も残る!」とか、言いそうだな。
瞳は優しくからな、俺を気遣うだろうな....。
真樹も2歳か、俺の後ろをヨチヨチと歩く姿は可愛いな。
明日メッセに話して、瞳と真樹を日本に送る。
今日が家族3人が最後にいれる日だ
古里初
=================================
=================================
魔暦1478年 霜月 9日
瞳と真樹は日本に.....。
帰りたかった、これで最後なんて嫌だ。
瞳が悲痛な表情で泣いていたのが、頭から離れない。
真樹...強く元気に生きてくれよ、父さんは此方で頑張るからな。
必ず帰るから、そっちで待っててくれ。
古里初
===============================
創造神メッセが帰る手段を、知っている.....。
でも? どこに? 日記には場所が書いていない、書物?。
100年前の書物が、一番の手掛かりなんだよな。
でも100年たった書物が、劣化や紛失してない保証がないしな。
途中でページが破けて、日記が終わってる。
これ以上は何も得れないのか、この後父さんはどうなったのかな?。
100年も何かしらで生き延びたのか?、魔法によって時空を飛び越えたのか?。
考えれば考えるほど、混乱してきていた.....。
そもそも月の呼び方が何で日本式なんだ、めんどくさったのかな?。
ーーーーートントンッーーーーー
ドアをノックする音に気づき、意識を現実に戻してドアの方に振り向く。
「マサキ君いる?」
....この声は、八重さん?
「....開いてますよ」
入室を許可して、ガチャとそっと開けて隙間から美少女が顔を覗かせる。
何処か不安そうな表情をして、此方を伺ってる。
「..その、失礼します」
白を基準とした服装で、その姿は純真無垢で極めが整った黒髪をなびかせていた。
「私に、何か用ですか?」
「用って、程じゃないよ? 。ただ最近は、部屋から出て来て無いって聞いたから?」
そうか一週間も部屋から出て無かったのか、それは心配させたな
ずっと父さんの荷物や、数年分の日記を読むので忙しかったしな。
「心配してくれて、ありがとう。見ての通り元気だよ?」
「...本当に、元気そうで良かったよ」
心底心配してたのか、表情が緩み安心して笑みを浮かべて、こっちを見てくる。
「そ、それでね..、この後暇ならさ..城下町に行かない?」
「.....」
城下町か....、召喚されてから城から出たこと無かったな?。
「ダメだったら言ってね、また違う日にするから!」
こっちが考え事していたら、不安になったのか急いで言い直してきた。
そんなに断れるのが嫌なのか、涙目になりながら震えている姿が見えてしまう。
「いえ考え事をしてたので、町ですか....」
「うん?、ダメか..な?」
さて、どうしようか?。
袋収納に入っていた武器とか防具、魔装飾品とかを調べるだけだったし。
帰ってからでも出来るか、なら初めて街に行ってみるか。
「大丈夫ですね、それでは行きますか?」
「ーーーー!、やった!」
ガッツポーズまでして、そんなに嬉しかったですね。
最近は訓練で忙しそうにしてたし、町で息抜きも大事かな?。
「じゃ行こう!マサキ君!」
ドアを開けて手を、こちらに差し出してくる。
その意図を真樹は感付くが、内心で慌ててしまう。
えっ手を繋ぐですかね?、そんな恥ずかしい事出来る筈が無い。
「そんな慌てなくっても、逃げませんよ」
とりあえず手を見なかった事にして、やんわりと断りを入れて速歩きで部屋から出ていく。
「マサキ君の、意地悪...」
手を握ら無かっただけで、落ち込まないでください...。
「...咲音行きますよ」
今はこれで許してください。
「マサキ君、今なんて呼んだの?」
いきなり下の名前で呼ぶのは、馴れ馴れしかったかな?。
それに呼ぶとき結構を、恥ずかしかった..いつも通りに呼ぶのが良いな。
「ほら、行きますよ八重さん」
「マサキ君もう一回だけ、呼んでよ!」
「そんなにチンタラしてら、置いていきますよ?」
後ろを振り向かずに、町に向かって歩いて行く。
もちろん八重さんを、置いて行きますよ?。
「ちょ、待ってよマサキ君ー!」
そんな大声で人の名前を叫ぶなよ、二人で雑談しながら町に向かって行く。
部屋に取り残された、日記は黒く発光して内容を変えていく。
数分発光しては段々弱くなって、光は収まっていく。
そこに有るのは、黒く歪んだ指輪と黒くなった日記だけだった。
................
..........
.....
「エヘ、エヘヘヘ」
「あの、八重さん? もしもし聞こえますか?」
八重さんは雑談中ずっとこの調子で、周りの声が聞こえていない。
余程下の名前で呼ばれてたのが、嬉しいみたいで思い出しては頬を緩みニヤついてる。
「ふぅ~八重さん!」
「うん!? どうしたの?」
「これは、どうゆう事ですか?」
「え?、どうゆう事って?」
「何故ここに、サラ様がいるのですか?」
そう町に行く為に城門を行ったら、そこに王女サラ・ヘルズがいるじゃないですか。
宮田、佐藤、もいた女4人に男は俺だけとか終わってるな。
「何か問題が、有りますかマサキ様?」
「そうよ古里君、何か問題がある?」
「そうだよフルっち、男一人だよハーレムだよ!!」
こいつら分かってるのか、つい最近賊どもに襲撃されたばっかだろ!。
えっ? もう忘れたんですか?、後佐藤さんハーレムでは有りません。
「大丈夫だよフルっち!」
「何が大丈夫何ですか佐藤さん?」
「堅いよフルっち、気軽にマイマイって呼んでよ!」
「分かりましたマイマイ、で何が大丈夫何ですか?」
「あっ、やっぱ普通に舞花って呼んで..自分で言っておいて恥ずかしかった」
このやろう人の話しを聞けよ、自分で言って恥ずかしい気持ちはよく分かるけど。
一体何が大丈夫何ですか?、宮田さんに聞いた方が良かったな。
「分かりました舞花さん」
「うん、それで大丈夫だよ!。 でね何が大丈夫っかてね...何でだっけ?、えっと葵後はお願い!」
「はぁ~舞花、自分で言っておいて忘れたの?。まぁいつもの事だから、良いけどね 」
ため息まで出して苦労人だね、宮田さんもお疲れ様です。
「宮田さん、お願いします」
「古里君、私も葵で良いよ。それで今日は四人とも、暇だから町に行こうって話になったの。で町に来たって事分かった?」
「いやいや! 王女が町ですよ! この前賊の襲撃があったばっかですよ!」
「マサキ様その辺は、ご心配無用です!」
「一応理由を聞いても、よろしいですか?」
「私もたまには、城下町を見たかったので...来ました」
満面な笑みで何言ってるの、この人一国の王女様でしょ!。
「理由になってないですけど?!」
「まぁまぁ、良いじゃないかフルっち。何かあっても、勇者が四人もいるだから大丈夫だよ」
今、俺を数に入れたのか?。
俺は戦えないから無力なんですけど?、そこは分かってるですか?。
「舞花さん何かあっても、責任は取れませんからね...」
「うん大丈夫、大丈夫!」
舞花さんの自身は、一体何処から来るんだ?。
「古里君も納得した、みたいだから行きますか?」
「葵さん納得はしてないけど...、それで良いです」
「あっ、町に入ったら様とか、さん、は無しね。特に古里君!」
「何で、俺なんですか!」
「あなたが一番多いのよ、古里君」
「...ッ、否定はしないけど。それなら君づけも止めてください」
「それもそうね、ふるさ..いえ真樹」
君づけを辞めてと言っただけなんですけ、下の名前で読んで言いなんて言ってませんよ?。
それに何を言っても無駄なのか..、さっきから八重さんがずっと睨んでくるし。
こう背筋がゾゾゾってするから、止めて欲しい。
「それは私も、適用されるでしょうか? 。葵様?」
「そうよサラ、貴方も適用されるわ」
「分かりました...葵?、これで大丈夫ですか?」
「大丈夫よサラ、服とか雑貨見に行きましょう」
「さぁ行くよーみんな!、速くしないと置いて行っちゃうからね!」
舞花、葵、サラ、は城下町の見せに向かって歩き出す。
俺は今のやり取りに納得出来ず、渋々後ろについて行くが。
後ろから袖を掴まれて、振り向くと八重さんが笑顔で見ているが目が笑っていない。
「....えっと、どうしたのかな?」
「........して」
「えっ? 何?」
「どうして! 葵や、舞花にサラは下で呼んで!。どうして私を名前で呼んでくれないの!! ねぇ! どうして!? 」
物凄い剣幕で、内に溜まっていた物を吐き出していた。
涙まで浮かべて下の名前で、呼ばれたかったのか?。
「そ、それは.....」
「目を反らさないで!」
目を反らしたくなるって、八重さんの後ろに般若が見えるし。
魔法の一種ですか?、さて困ったなどう言い訳をしよう...。
「...下の名前で呼ぶのが、恥ずかしいので呼ばないだけです。」
「あ~ちゃんやまいちゃんサラには、下の名前で呼ぶのに恥ずかしいくないだ~」
「そ、それはですね...はぁ~すみませんでした」
「何で謝るのかな?、 別に謝って欲しい訳じゃないだよ..」
頬をぷくッ~って膨らませて、結構可愛いけど謝るだけじゃダメみたい。
はぁ~どうしよう、ここまで怒った八重さんは初めてだな。
「じゃどうすれば、許してくれますか?」
「.......」
「あの~八重さん? 聞こえてますか?」
何かを思案して顎に手を添えて、考えるポーズをしてる。
それはもう、真剣に背後の般若が存在感が増していく。
「そうですね...お願いを、1つ聞いてくれるなら。許してあげなくもないかな?」
「1つですか?」
「そう、ダメかな?」
無茶な事じゃないなら、平気だよね?。
「ダメじゃ無いですよ、変な事じゃないなら...」
「変な事じゃないよ、後咲音って呼んでね!」
「分かりました、や..さ、咲音」
「うん! それじゃ皆所に行こう!」
「咲音!、速い置いていかないで~!」
咲音って足速すぎる!、もう姿が見えないよ。
それから皆と合流しては、雑貨屋や服屋を見ていった。
やっぱ女の子の服選びは凄かった、サラ様も普通の女の子用だった。
皆して服を合わせて、軽いファッションショーをして。
キャキャウフフってしてたよ、男の俺には無理だったぜ...。
なんやかんやだ、時間がたちお腹が空いて女性に人気の店に来た。
店の名前が"スターリック"綺麗な外装で、落ち着いた雰囲気で。
定員はイケメンなマスター、"リック"さんと美少女定員の"スタラ"が店を回してる。
どっちも本名じゃ無いみたいで、ニックネームらしい。
しかも美男美女で、夫婦とかあり得ないでしょう!。
死に腐れや!、彼女いない暦17年悔しいです!。
「ここの料理美味しい~!」
「えぇ確かに美味しいわね」
「マサキ君、凄く美味しいよ!」
「城の料理よりも美味しいですね!」
確かに美味しい、クリームシチューの見た目で味が深く具材は中まで味が染みてて良い。
このウェルムでも日本と似た、味が有るって良いな落ち着く。
「スタラさん、凄く美味しいです!」
「ありがとうございます、お客さま言をリックに伝えておくよ」
夫の料理が褒められて嬉しいみたい、しかし客の8割が女性ばっかだ。
女性が多いと男性客は、結構気まずいな。
「食後のデザートは格別だよ、何だってリックの傑作だよ!」
「それは凄そうですね! デザートが楽しみです!」
「じゃあたしは仕事に戻るよ」
「ありがとうございました、スタラさん」
仕事に戻ったスタラさんは、次々と客を捌いては料理を運んで行く。
マスターのリックさんも、料理を作ってはカウンターに置いて。
次の料理の準備をしていく、流石はプロだな!。
リックさんやスタラさんを、見ていたらこっちも食べ終わったみたいだね。
「ふぅー美味しかった~もう寝れるよ」
「ここなら何回来ても良いわね」
「また皆で来ようね!」
「そん時はお願いしますね」
「サラ絶対だよ!」
「はい!」
皆満足そうだな、俺もたまには来ても良いなって思えるな。
後は食後のデザートが、楽しみだなリックさんの傑作か~。
「食後のデザートは、いらないですね舞花?」
「そうだよデザートが、あるじゃんナイスだよフルっち!」
「忘れてたんですか?」
「わ、忘れてなんか..な..いよ..」
「フフッ...マイカ、忘れてたんですか」
「サラっちまで!」
「舞花は食べないのか..じゃ私が、舞花の分まで食べるしかないな..」
「ちょ、葵まで! 皆してカラかって...」
「皆もまいちゃんイジるのは、そこまでだよ。ほら元気だして、まいちゃん! 甘いもの食べて忘れよう」
「咲音~! ありがとう!」
「ヨシヨシ...」
四人にイジられて、ちょうと涙目の舞花は咲音に抱きついて。
慰められてる咲音も赤ちゃんを、あやす用に頭をゆっくり撫でてる。
色んな雑談をしては、皆で笑ったり少し愚痴ったり。
サラの愚痴は意外だった、王女様は結構ストレス溜まっていたラシク。
今日の城下町は楽しみだったらしいく、夜は寝てないみたい。
そんなで大丈夫か? 王女様は?。
それからスタラさんが、デザートを持ってきてテーブルに置いていく。
見た目は"ロールケーキ"、スポンジケーキ中にクリームがたっぷり入って。
上にドライフルーツが乗っていて、味はバニラな感じでドライフルーツと一緒に、口に放り込むと程よい甘味が口いっぱいに広がっていく。
至福の時間です、気づけば完食していた。
他の皆も同じで完食していた、それまで皆黙って黙々と食べいていた。
「「「「「.......」」」」」
場を支配するのは、沈黙...口に残ってる味を最後まで堪能していた。
「言葉に現せない程、美味だった..」
「想像を絶する程、美味しかったです」
最高の料理を食べてきた、王女様の舌を唸らせる程の腕前。
イケメンマスター"リック"さん、侮れない!。
「「「「「おかわり!!」」」」」
「残念だけど売り切れです」
何だって! バカな! 売り切れだと! 最後に食った奴は誰だよ!。
「そんなこの世の、終わりみたいな顔しないでよ。
またリックが作ってあげるから..ね」
親指をたてサムズアップする、スタラさんキラッーって星が見えそうなぐらい良い笑顔だ。
「そうですね、また近い内に来ますね」
「待ってるよお客さん!」
デザートと味の感想を、五人でして店から出ていった。
リックさんとスタラさん、幸せそうだな....。
父さんも母さんと一緒に、過ごしたかったんだろうな....。
夕方まで皆で楽しんで、城に帰る途中で。
真樹はどんなに楽しもうが、まるで仮面を被ってる用に、心に壁が出来ていた......。
「リック最後のお客さん、帰ったよ~」
「おう、スタラありがとう、少し休みな。後は俺がやってとくから」
「分かったよ、でも勇者達が来るとは思わなかったね?」
「...そうだな、もう少しで毒を盛りそうだったよ」
「仲間の敵だもんね、"ハジメ"達の仇...」
彼らは一週間前に城え襲撃した、賊達の仲間だった。
組織の名は"スレイヤー"弱者を守り、権力や富に溺れた者を暗殺する集団。
"古里初"が作った組織、今日いう日は運命だろ。
またすぐに、"スレイヤー"と真樹は巡り会う。
感想とか貰えると嬉しいです
何でも良いので御願いしますm(__)m