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人生初の異世界で~俺だけ何も貰えなかった~  作者: 氷鬼
二章 北の大陸 ハースト
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41話 帰還


皆様、お久し振りです。

1ヶ月の休載でしたが、今話から更新を再開させて頂きます。

今後とも宜しくお願い致します、楽しんで読んで貰えたら嬉しいです(。>д<)


※今話は長いのでご了承下さい。


訓練所から出て20分程で、サラがいる筈の政務室前に到着した。

何回か廊下ですれ違うメイド達に聞き、皆口を揃えて此処に居ると言っていたので間違いは無い筈。

そう思いながら、扉に2~3回ノックし暫く待ってみた。


............。


ガチャっと取っ手が傾き、扉から開き中から出てきたのは見知ったメイドだった。


「あっ、メルシー」


「これは!、マイカ様、アオイ様....今日はどの様な御用件に?」


メルシーの方も、まさか二人が訪ねてくるとは思わず声が弾み、少しの間を置いて本来の仕事に戻る。

サラの専属メイドである彼女は、今じゃ女王サラ・ヘルズの一番のメイドとなり、城に在中する全メイドの長となった。

大出世となった事にメルシーは困惑し、それを辞任していたが。

元メイド長だったアテラの押しも有り、メルシーは快く引き受けた。

最も多くの時間を一緒にいたサラも、新メイド長としてのメルシーの事を自分のように喜んだ。


そして、元メイド長のアテラは他のメイド達にメルシーの力になるように言付けを残し、「本来の仕事に戻る」と言って姿を消した。


「用件って程じゃないわ、サラを食事に誘いに来たんだけど無理かしら?」


「承知しました、暫し御持ちください。今、サラ様に聞いて参ります」


二人に丁寧に頭を下げ、扉の取っ手に触れガチャと音鳴らし静かに中に入っていき。

5分も待たずして扉が開き、微笑みを浮かべたメルシーが戻ってきた。


「御食事の御誘いですが、邪魔にならなければ是非にとの事です」


メルシーの言葉を聞き、ほらねと言った表情を見せる舞花に。

葵は目で『私が悪かったわ』と念を送り、メルシーの方を向き直す。


「それは良かったわ。でも、誘った側として申しわないだけど、今は忙しいじゃないの?。ほら...色々とね」


今、この国は女王サラの魔族との和平発表で忙しくなっていた。

和平を結んだと情報は、自前の情報網を持っている者達には事前に早口知れ渡っているだろうが。

ヘルズ国領の民には2日前に知らされ、国中は騒動と化した。


何故なら魔族との戦争の為に、愛する夫や息子と言った男手を徴収されたにも関わらず。

最後の別れと成った筈の人達が、無事に帰って来て戦争は回避されたと告げられれば、皆パニックとなり隣同士で腹の底から大いに喜んだ。

その中で、サラは魔族を受け入れる準備や、新たな法の作成、元国王の方針を生産に向ける等で本当に忙しそうにしていた。


諸々な理由を知っている為に、葵は少しだけ言葉を濁しながら聞いていた。


「その点は御心配は要らないかと存じます、大臣のマリス様がサラ様に「心配せずに行ってきなさい、サラ様の仕事は私が引き受けます」と力強く仰っていました」


途中でマリスの真似しながら答えるメルシー、また、見知った名前を聞いた二人は微妙な顔をしてしまったが直ぐに何も言わぬ顔に戻す。


「.....そっか、じゃ、サラは直ぐに合流出来るの?」


「はい。身支度が出来次第に、そちらに向かわれるそうです」


「分かったわ。なら、私達は先に向かって待ってるわ、集合場所だけど城門前って伝えてくれるかしら」


「アオイ様。確かに承けたわりました、その様に御伝えしときます」


「お願いねメルシー。それじゃ私達は行こうか舞花?」


後の事をメルシーにお願いし、舞花に呼び掛け自分達も集合場所である城門前に向かおうとする。


「じゃあねメルシー、サラっちの事お願いね~」


「はい」


去り際に舞花がメルシーに手を振り、葵と同じようにお願いする。

メルシーも二人を笑顔で見送り、政務室えと戻っていく。


.........


......


...


「メルシー。マイカ様とアオイ様は行かれましたか?」


政務室に戻ってきたメルシーに言葉を掛ける、扉から遠い位置に座ってるのに、慈愛に満ちた声が優しく耳元に届く。


「はい。準備が出来次第に、城門前にて合流との事です。御二方も、サラ様と御一緒出来る事を楽しみにしておられました」


簡潔にそう述べる、メルシーとサラの会話に誰も音を発しない。

メルシーの言葉を聞いたサラは、一瞬だけ頬を緩め直ぐに気を引き締める。


「そう、もう下げって大丈夫ですよ」


「はい」


丁寧にお辞儀し、部屋の隅っこに移動しもう一人いる小さい子供の横に立ち、静かに待機する。

メルシーは、其処に子供がいて同じ白と黒を基調したメイド服着ていても、何も思う事は無かった。


何故なら、一人前と認めているからである。


彼女は大臣マリス・アルミナの専属であり、教養も有り礼儀正しく仕事は完璧にこなしている。

だけど、たまに高い所の物は取れない事もある、その辺は子供らしく微笑ましかった。

けど、他のメイド達の中には快く思わない人もいる。

表情から感情を読み取れない、淡々とした無機質な声音、極めつけとして両目が開いてない事。

なのに、人を避けたり認識し、それが誰なのかすら当てる絶対に開いていないのにだ。

それでも、メルシーは小さな子供であろうと、同じ職場で一人前の大人として接する。

他の誰かが否定し非難しようとも、自分だけは彼女を肯定する。

そんなメイド達が、本来なら国の話し合いに部外者を立ち入らせる事は等しない。


此処にいる者達は女王サラが、実際に見て話をして信用に値すると判断された。

正確に言うなら、元暗部団長サイルと前王のガースによって国に巣喰う汚物を排除されていた。

今、この国にいる者達は国に取って重要な人材であり戦力であった。

知で優れる者、武で優れる者、ガースが計画に必要とし利用としたが。

それも破綻し、残ったのは国に取って最高な状態だった。

国に損害や自分勝手な貴族もいない、血を戦火を運ぶ王もいない。

国や民を多種族とも平和を願い、その為だけに行動を起こす齢16才の少女が王と成ったのだから。


それを理解し、支えになろうと集まった知溢る文官達。


「では、話を戻します。各国の動きは今の所どうですか?」


「はい。グリーディー帝国に動きは御座いません、商業都市ダマハからはダマハ様から書状が届いておりますので、後程ご確認下さい。その中で、知っておいて欲しいのが......五教聖マンディーボナムに、新たな教主が誕生したと報告が来ております」


最後の一節部分を聞いた文官達がザワめく、それはサラも同様であった。


「マリス、それは確かな情報なのですか?」


「1(ワン)からの報告ですので間違いは無いかと、此方が詳しい報告書となります」


端から端までびっしりな字面をサラに向けながら、円形のテーブルにそっと置く。


「...暗部団長からの報告なら、真偽等意味は無いんですね」


1と呼ばれた者が何者なのかを、サラはマリスから教えられていた。

全ての暗部を従え、裏を取り仕切る存在。

かつてサイルがそうであったように今は1がそうであった。

綺麗な表しか見えてなかった部分とは違い、暗部もまた裏で国を支えてきた影達。

それを一からは全てを教えられ、彼等がしてきた汚れ仕事を知った。


「分かりました。此方もダマハ様からの書状も、後程読ませて頂きます。マリス、後を頼んでも宜しいですか?」


名を呼ばれると、席から立ち上がり手を胸に当てながら敬愛のポーズを取る。


「後は私共にお任せください、陛下は御友人方との食事をお楽しみくださいませ」


「後をお願いしますね、マリス」


後を任したサラはメルシーが開けてくれた扉を通り、扉が閉まるまでマリスと文官達は敬愛のポーズをしたまま見送った。


「さぁ、お前達。陛下に頼まれた以上、やるぞ」


「「「「はい!」」」」


マリスの掛け声に応じて、文官達は気合の籠った声を上げ。

背筋を直して席に座り直すと、各自に配られた書類に目を通し意見を飛び交わせた。

生産性の向上、民から撤収する税金、魔物による被害。

国と女王の為に、文官達は頑張る。


その中で、大臣マリス・アルミナだけは思想が違った。

自分が考えた非道な計画の性で、一人の勇者が死んだ事には申し訳なさがあるが。

例え女王サラに許されなくって、勇者達に憎まれようが何とも思わなかった。

たった一人、そのたった一人にだけに許されたかった、口を聞いて欲しかった声を聞かせて欲しかった。


また、「お姉ちゃん」と言って欲しかった。


でも、そのたった一人は、死んだ勇者の事を恩人と感じていた。

それを知った時マリスは、取り返しの付かない事態を招いてしまったと後悔した。


マリスは部屋の隅っこに立つ、自分の専属メイドを見詰め続けていた。


『......アイ』


..........


......


...



「やっぱり、しのっち遅いね~」


「さすが忍ね、期待を裏切らないわ」


「もう少し、待ってみましょう。シノブ様も、身支度に手間取ってるだけかも知れませんから」


サラを誘ってから二人は先に城門前で待ち、30分程してからサラが合流した。

何時ぞやの女子会で見せてくれたピンクの薔薇の髪飾りを付け、格好は女王を隠す為に地味な服装だったが。

やはり、綺麗な金髪に栄える髪飾りは一際眼を引いていた。


「そうね、もう少し待ってても来なければ行きましょ」


「うわー、誘っておいて置いて行かれるとか.....可哀想だね」


「そ、そんな事してシノブ様怒りませんか?」


「「忍(しのっち)だから大丈夫!」」


サラの言葉を聞き、二人は息が合うように声を揃えた。


一体何処から来る自信なのでしょうか?。


サラはそんな事を思いながら微笑し、口に出す事は無かった。


「あ、来たみたいですよ?」


サラが城から此方に向かってくる忍を見つける、二人も城の方を見て嘆息ずく。

忍は自分が最後なのに、ゆっくりとした足取りだった為に。


「おーい!、しのっち走ってきて!!」


「サラ、行くよ」


「えっ?、待たないですか?」


「大丈夫大丈夫、しのっち走ってくるから」


忍に一応大声で呼び掛け、三人は城門をくぐり抜け街に繰り出す。


「おい!、まてまて!。遅くなっちまったの謝るから置いていくな!、何処に行くなんて分からないだろ!」


忍の焦りの声を聞こえる二人は、それでも歩を止めずサラを連れて雑談しながら無視する。

ゆっくりとした足通りを辞め忍は走る、それは直ぐに三人に追い付き四人で寄り道しながら目指す。

途中で寄った雑貨屋の店内を物色し、特に目新しいのは無かった。

服飾屋の方では、お互いにどれが似合うのか着せ替えして楽しんでいた。

その後に食事の場所に向かった、前に五人で来て食べて美味しかったスターリックだった。

舞花、葵、サラは食べるならと全会一致で決めていた。


「アレ?、お店の人変わちゃた?」


「そうみたいですね?、前の人と違うみたいですね」


「お店の人は変わってるけど、お客は前と同じみたいだし、そう味は変わらないじゃない?」


「.....?」


スターリックの店内を覗き、前とは違う人達が働いていた。

前のイケメンマスターのリックと、美少女店員のスタラで無く。

ガチムチなマッチョの三十代ぐらいの男と、店員は気の良さそうな女の人で此方も三十代だと思わせる。

ただ、忍は何の事か分からず頭に?を浮かべた。


「ウダウダ考えないで、取り敢えず入ってみようぜ」


「それもそうね、今日は忍の奢りだから沢山食べようか?」


店の前で考えないで入ろうと提案する忍に、葵は同意し訓練所でのやり取りを持ち出す。


「イェーいー、しのっちゴチになるよ」


「御代なら、国が持ちますから気にしなくって良いですよ?」


「サラ、良いのよ忍の罰なんだから。それに、こんなで国の資財を使うのはダメよ」


食事の代金を国が持つとサラが言うが、それを葵がバッサリと拒否する。


「そうそう、遅れるって分かってたけど、もう少し速く来れなかったの?」


「一応アレでも、速く来たつもりだったんだけどな。まぁ、奢るって言っちまった手前だからな、そこは潔く奢るさ。高いのは無しだからな、本当に金無いから」


忍に取って速く来たつもりだったが、確かに遅れたのも事実であり。

それを分かった上で、"奢り"を承諾していた。

また、金が無い事をもう一度伝えておく。


「忍が金が無いのは分かったわ、それで今いくら持ってるの?」


「....ん、ほれ」


「どれどれ、しのっちの全財産いくらかな~」


「それでは私も失礼して、拝見させていただきます」


「「「.......」」」


忍は懐から麻袋を取り出し、中を広げて三人に見せる。

三人は忍の所持金を確認しようと袋の中身を覗き、思わず無言になってしまった。

麻袋の中には銅貨が三枚しかなかった、日本円として3千円。

これに対して一人は冷めた眼差しで、一人は悲しみを露にし、一人は愛想良く微笑んだ。

三者三様の反応し、麻袋を忍に返して静かに店内に入り空いてる座席に座った。


一人店の外に置いていかれた忍は、返された麻袋を強く握り絞め涙目に成りながら店内に入る。


無言が一番辛いな....。


その後、四人は店内でガチムチなマッチョマスターが作った繊細な料理を頂いた。

野菜は花みたく切られ加工し、一口サイズにしたお肉と中まで火が入るように炒め。

それらを皿に交互に円を描くように並べ、皿の淵に手作りのソースを絵を描くように付けられた、それを四人が同じ者頼みテーブルに並べられた。


味は去ることながら美味しく、忍の金銭の事など忘れる程だった。

その後は各自が好きな物を頼み、雑談しながら美味しく頂いた。

話の大半は忍イジりであった事は、この際置いておき。

前のマスターと店員が何処に行ったのかを聞くと、快く気さくな店員が教えてくれた。


「新店の方に移動したんだよ、確か....マンディーボナムだったかな?。そこのお偉い方に気に入られたらしく、店を開いて欲しいって資金献上までして下さったんだよ。で、今はそっちで仕事してるらしいよ」


と、心底から自分のように語る気さくな定員。

三人は知らない用語が出て来て悩ませるが、簡単に自己解釈する。

ただ、サラだけは眉を顰める、政務室で聞いたばっかの名を聞いた為に。


偶然かしら?、此処でも五教聖の名を聞くなんて....。


一欠片の不安を胸抱き、スターリックで会計を済ませる。

四人で銅貨5枚、大鉄貨1枚、鉄貨4枚と成った合計で5900円程となり。

忍の全財産銅貨3枚と残りを葵と舞花で割った、店から出て城に戻る帰路に着く。


「無一文になっちまた、明日からクエストに行って稼がねぇとな....」


「そもそも何で銅貨3枚しか無かったの?、冒険者成り立てでも、銅貨3枚以上は持ってるよ?」


舞花が忍の懐事情を聞く、他の二人も同じような事を思い忍の答えを気にする。


「実はよ、この前....一昨日ぐらいだな討伐系のクエストに行った先でな、どっかの商団が目的の魔物に襲われてる所を助けたんだよ」


「それの何処に、銅貨3枚になるのよ?」


「葵、話しは此処からだ。で、助けた商団の代表者に金を上げた以上だ」


「「「は?」」」


何か期待させる話し方をする忍だったが、その間の省略過ぎた唐突の終わりだった。


「いやいや、何で最後の方でめんどくさがってるのよ!!」


「そうだよしのっち!!、「金を上げた」じゃ納得できないよ!」


「その商団と何があったのですか?!、ちゃんと教えてください!」


三人は忍に対して不満を吐き、詳しい内容部分を要求する。


「分かった分かった。話すの下手だからな、そこは勘弁してくれよな....」


と、本当に長いのか近くの屋台に座り人数分の肉串を食べながら聞いた。

支払いは葵が持ってくれた......。


忍の話を聞き、理解するまでに三回は同じ話を聞いて理解した。

本当に話すのが下手なのか、途中途中で無駄な情報が多かった。

やれ、魔物の数や、やれ、こう動いて、やれ、ギューん、やれ、報酬が~。

本当に無駄な事が多く、肝心の金を上げた部分が出てこなかった。

出てきたと思ったら、要領得ない内容で三人で補足を入れたり、途中から屋台の人も参加していて内容の全貌を理解した。


忍は一人で灰色の魔犬グレーガルムと呼ばれる、灰色の毛をした犬型の魔物を討伐しに行き。

そこで街道で例の商団が襲われている所を助け、助けられた商団の中から、一人の女性が出て来て御礼を言われたらしい。

おどおどして、凄く弱々しい印象だと忍は言う。


ただ、商団が扱ってる商品が襲われた時にダメに成り。

更に女性に取って初めて商団を任されたらしく、商品がダメに成ったと聞いて泣き出し。

それを気の毒に思った忍が、ダメに成った商品を買い取って手元に残ったのが銅貨3枚だと。


「金を何に使うかは忍次第だけど、何でダメに成った商品買ったの?。もっと何かあったでしょう?、まぁ、忍らしちゃらしいけど..本当に」


心底忍に呆れ顔をする葵だが、忍の優しい所を知っている為に強く出れなかった。


「しのっちの、そういう所は舞好きだよ。ちなみにダメに成った商品って何なの?」


「あ?、あぁ。確か...何処かの名産品の茶葉だったな?」


「茶葉ですか?、それは今何処に有るのですか?、こちらで買い取らせても良いですか?」


茶葉と聞いたサラが一速く反応し、何処にあって国で買うと言うが。

忍は残念そうな顔をし、首を横に降り茶葉は無いと告げる。


「最初から茶葉は焦げててよ、残ったのは灰しか無いだよな」


灰色の魔犬グレーガルムに襲われた時、その群れの中から『火魔法』を使い運悪く商品が焦げた。

それを忍は金貨で56枚支払って、全茶葉の灰を購入し土に埋めて、せめて肥料にでもなれば良いとしたらしい。


「そうですか....」


「そんな残念そうな顔すんな、じゃ話し終えた事だし帰るとするか」


忍の話で結構な時間を割いて、屋台の人に礼を告げて今度こそ城に帰る。


城門の兵士に挨拶し、城門を潜り抜けると舞花が走り出した。

葵もサラも忍も、舞花と同じく久し振りに会う友人を見つけ各々手を振った。


「りっくんーー!。.....お帰り!!」


「うおっと....、ただいま舞花。それと、葵も忍も久し振り、サラ様只今戻りました」


駆け出した舞花を優しく受け止め、互いに顔を見合せて言葉を交わす。

魔族と和平しに行ってから、二週間と二日ぶりの幼馴染みの顔を。


「私達は次いでみたいね、まぁ良いけど。それよりも、陸お帰り」


「おう、少し見ない内に腑抜けたんじゃないか?」


「予定よりも遅かったみたいですが、無事でなりよりです」


其々、陸に言葉を掛け帰って来た事を喜んだ。


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