食事の始まり
お気に入りが100人越えしてたー
有難う御座います。
最初見た時、夢かと思って壁に頭を打ちつけました。
痛かったです。(←完全にバカ)
話は変わって明日、というか今日電子レンジを買いに行かなくてはいけない。
その金額次第で、戦場のヴァルキリー3とか俺妹Pとかつくものがたりが買えなくなるかもしれない。
全く、厄介な時に壊れてくれたな奴は!!
ティーナに連れられて吉田義明はナッツェ族の集落を見て回っていた。
義明の扱い方で派閥が出来ているのはどうやら本当らしく、途中義明たちが出会った人達は義明に親しげに話しかけてくるか、怯えて走り去るかのどちらかだった。
「はぁ……」
義明は思わずため息を吐いた。
昨日、あれだけの事をして全く怖がられないとは思っていなかったがクラスメイトにすら逃げられたのはさすがにショックだった。
見慣れた服装の女子を見つけ、知り合いだと思って近づいたら(義明はクラスメイトの顔を碌に覚えていない為、多くのクラスメイトが知ってる顔だ、程度にしか認識されていない)悲鳴を上げて逃げだされたのだ。
項垂れた義明をティーナが慰めてくれたが、義明にとってそれは追い打ちに他ならなかった。
すっかりブルーになった義明はティーナに連れられてとある家に入った。
「ツベ!ヨシアキ、連れてきた!」
ティーナが玄関口から奥に声をかけると一人の老婆が姿を見せた。
「おお、よく来たね。って、どうしたんだい?」
義明から暗い雰囲気を嗅ぎ取った老婆は義明を指差しティーナに聞く。
「ヨシアキ、チサキ、会った。チサキ、大声、出す、逃げた。」
どうやらあのクラスメイトは~~チサキ、というらしい。
女子の下の名前を聞いても義明にはそのチサキがどういった人間か思い出せなかった。
(うちのクラスにいる女子の名前なんて名字すら1人か2人しか知らん)
老婆はティーナの言葉を聞いて、義明のテンションが低い理由がおおよそ掴めたらしい。
「ああ、そりゃ残念だったね。チサキやトモコが言うには、アンタ達の種族は戦闘能力が低いのが普通なんだろう?殺す殺されるなんて場所でもなかったみたいだしねぇ」
老婆は羨ましいこったと続けて義明達を部屋に招いた。
「しかもアンタ種族間で碌に話してなかったんだろう?それでいきなりあんなの見せられたら怯えの一つもするさ。まぁ、トモコはチサキほど怖がってなかったけどね。」
義明たちをテーブルに着かせ、お茶の準備をしながら老婆は言った。
「ヨシアキ!良い!悪い、してない!」
ティーナが義明を擁護する。
「ティーナ、わたしゃ別にヨシアキが悪いとは言ってないよ。ただ、チサキはヨシアキにビックリしただけさね。」
「なら、いい。」
老婆は頬を膨らますティーナに優しく諭して義明たちの前にお茶を置いた。
「そうだ、まだ名乗ってなかったね。わたしゃルイツベーンという。この子、ティーナの婆だよ」
「吉田義明です。」
「ああ、チサキ達から軽く聞いてるよ。」
仲間の中にいた変わり者だそうだね、とお茶を啜りながらルイツベーンが言った。
(変わり者、いやまぁクラス内に一人も友人がいなく、かといって他クラスにいる友人に会いに行かずに常に一人で昼を摂るのは十分変わってるか……)
義明は数瞬思考し、ルイツベーンの言葉に頷いた。
義明自身は自分が変わっている事をそれなりに認識している。
「とりあえず昨日は我々ナッツェ族を救ってくれてありがとうね。族長でもないただの婆だが、一ナッツェの民として多くの同胞を救ってくれたことに感謝の意を伝えたい」
テーブルに手をついて頭を下げるルイツベーン
その姿を見た義明は慌てた。
昨日自分が戦ったのは義明自身が死にたくないと思った末の行動だとルイツベーンに言った。
「ヨシアキが何を考えて行動したかは関係ないんだよ。ただ、私たちは今こうして生きている。中には死んでしまった者もいたけど、私たちはバラバラに別れずに済んだ。だから、ありがとう。」
義明はそう言ったルイツベーンにどう反応をすればいいか分からず、困った顔をした。
「っと、とりあえず顔を上げてください。」
いつまでも頭を下げるルイツベーンに義明はそのままでは話も出来ないと言う。
ルイツベーンが顔を上げると、義明はホッと安堵の息を吐き話を切り出す。
聞くのはこの世界の事。
大陸の形や名前、どういう政治を行われているか、通貨の事など思いつく限りのことを聞きだす。
ルイツベーンは一つ一つ丁寧に答えてくれた。
地図を近くに合った棚から取り出し、お茶をどけてテーブルに広げる。
「まず、この大陸の事から教えようかね。」
地図には円が4つに分断された図が描かれていた。
その図の4分割された円の右下を赤く囲まれていた。
「チサキ達に説明したものだからね」
赤いものはどうやら自分たちの今いる大陸を指しているらしい。
ルイツベーンは地図が多少簡略化してるけどと前置きし、赤く囲った大陸を指差した。
「これが私たちの今いる大陸、ベルツ大陸さ。そこから時計回りにヨルシーン大陸、エワージン大陸、ラベノ大陸という。
政治はそれぞれの大陸で違うらしいけど詳しい事は私たちにはわからんね。このベルツ大陸のは一応知ってはいるが、一族のみで構成される集落には関係ないから王都とかに行って誰かに聞かんと詳しくは分からんね。
あと、それぞれの大陸名はそこを納めている王族の種族名だよ。」
まぁそこはどうでもいいか、と言って今度は腰から布袋を取り出して机の上に中身を5つ取り出した。
「んで、これがこの大陸で使われている通貨さ。商人とかだと4大陸の共通硬貨とかも持っているだろうけどこの集落には持ってるやつはいないだろうね。」
まずは一番小さな額から行こうかねといったルイツベーンは一枚の四角い青い硬貨を持って義明の前に出した。
「これが1レンド硬貨、これが12枚でこっちの1ダレン硬貨になる。」
ルイツベーンはレンド硬貨を置いて10円玉に似た硬貨をその横に置く。
「1ダレンは5枚で1ルダレ硬貨になる。つまり1ルダレは60レンドってこと。」
ここまではわかるだろ?と義明に聞いてくるルイツベーンに頷いて続きを促す。
「1ルダレは7枚でこっちの白いギルダ硬貨になる。最後にギルダ硬貨は10枚で1ユジンになる。」
レンド、ダレン、ルダレ、ギルダ、ユジンと繰り返す義明。
(――つまり1ユジンは4200レンド、か。ややこしいな)
両替もイチイチ面倒なんだなと若干冷めつつあるお茶を飲みながら言った義明に確かに面倒だねと返すルイツベーン。
集落内では使うことはないが偶に来る行商人との取引とかに硬貨を使っているらしい。
「ヨシアキ、ツベ、ティーナ、飽きた。暇!」
ずっと黙っていてくれたティーナもいい加減限界に来たようで、やれやれといってルイツベーンは立ち上がった。
「それじゃ、そろそろ夕飯の時間だし一旦止めておこうかね。夕食を食べていくといい。ティーナの家に戻っても作られてはおらんだろうし、の」
ティーナの世話をしてておくれ、と言ってルイツベーンは部屋を出て言った。
手伝いくらいと思った義明だったが、ティーナが義明の服を掴んでいて頬を膨らませていた。
どうやらティーナは大分ご立腹の様だった。
ティーナと思いっきり遊んだ後の料理はとんでもなく美味しかった。
(そういえば異世界で初めて物食ったな)
二日ほど何も口にしてなかったことに気付いた義明であった。
感想いただいてます。
有難う御座います。皆さまの感想で私は今日も元気です。
”学校にテロリスト”の件でわざわざ再度感想を送ってくださり、有難う御座います。気にしてるわけではありませんので全然大丈夫ですよ~
”ケモノガリ(ガガガ文庫)”は大好きです。一気に読み切らずにいられなく、何度も楽しく読めるとてもいい作品だと思います。本の背表紙に内容紹介が書かれてますので、それ読んで少しでも気になった方は買って読むことをお勧めします。
ラノベは結構読んでますのでオススメとか教えてくれるとありがたいです。
個人的に好きなのは電撃文庫さんのとある魔術の禁書目録とか、ソードアートオンライン(web時代からのファンでした)とかアリソンとか、スーパーダッシュ文庫のカンピオーネとか影≒光とかですかね。他にもありますが全部出すと長いんでここらへんで、
感想お待ちしてます。
誹謗中傷は勘弁です。