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Welcome Another World  作者: Cl
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決着の始まり

おかしい

今日空いてる電車に乗って椅子に座ったんだ。

電車の中は温かくて眠くなっちゃったんだ。

降りる駅は1時間以上あるしと思ってそのまま寝たんだ。


気が付いたら目的地どころか出発した駅に着いてたんだ。


何故に?

出発してなかったってオチ?

でも何時間も経ってるんですけど……


アレー?

一方的に殺すことに飽きてきていた吉田義明(よしだよしあき)はようやく戦闘になりそうだと感じ、こちらに突進してくるイージェ族の長であるイーベンに対し凶悪な笑みを浮かべ、義明自身もイーベンに向かって駆け出し、両手に持っていた二本の剣のうち右手の物を背中に仕舞った。

義明は左手に持つ短刀を右手に持ち替える。

互いに走り寄っている2人の距離はもう3メートルにまで近づいていた。


「ヌゥエエエエエィ!!」


イーベンは両手で構えていた大斧を目にも見えない速さで振った。

だが、イーベンの大斧の長さは3メートルもない、まだ義明には当たるはずがない。

大斧を振り切った姿勢になったイーベンはあまりにも無防備だった。


だが、義明は何故か後ろに跳んでいた。

走っていた状態から無理をして後ろに下がった義明は体勢を崩し、片膝をついた。

何故?戦いの様子を見ていたナッツェ族と義明のクラスメイト全員が疑問を抱く。


「あ!」


ナッツェ族の一人の子供が気付く。

義明だけを目で追っていたから気付けなかった。

振り切られた筈の大斧が振り返されていたのだ。

しかも両手で振っていた初撃と違い、右手だけで振られている。


「片手の方が速かったってことは最初のは態とか」


そう言いながら義明は体勢を整え、短刀を逆手に持つ。

義明の目には大斧を振り切ったイーベンの右腕の筋肉が力を入れられ膨らんだのがはっきりと見えていたのだ。

そもそも、武器に慣れている者が当たらない距離なのに武器を振り回すという事があり得ない。

必ず何かあると予測していた。

だから避けれた。


義明は戦闘に関しては全くの初心者である。

相手の脆い所が分かり、体が凄く速く動かせられるおかげで一方的に殺せていたにすぎない。

だから義明は常に敵を見続ける。

殺し、生きる為に針のように神経を尖らせる。

義明は白い短刀を右手で強く握る。


「――――セッ!!」


義明は一瞬でイーベンの懐に入り短刀を突き入れる。

イーベンは後ろに下がることでそれを回避し、大斧を振り反撃する。

義明は屈んでそれを避け、遠くなったイーベンの懐に再び潜り、今度は3回突きを入れる。

右にとんで回避しながら大斧を袈裟に振るうイーベン。


「チッ」


義明は舌打ちしつつ一歩下がり、目の前を通過する大斧に怯むことなくイーベンを見る。

相性が悪い、義明はそう思わずにいられなかった。

今日戦った他の敵には武器と運動能力の特異性により、攻撃される前に攻撃するか、攻撃を避けながら攻撃、のどちらかで戦っていた。

相手が弱ければ攻撃を避けながらこちらが攻撃できる。

だが、目の前にいるこの敵は強い。

2メートル強の大斧をまるで枝のように軽々と振り回す。

その早さのせいで回避の後攻撃に移ることが出来ない。


「ゼェエエエイ!!」


イーベンが大斧を振るう。

義明は斧の軌道を見て、斜め前、イーベンの真横に跳ぶ。

斧が地面を砕く、義明は短刀で太い血管のあるイーベンの太ももを切ろうとする。

だが、イーベンも甘くない。

大斧が地面に刺さる前に大斧から手を離し、義明の左肩に裏拳が入る。


「ガッ」


義明は攻撃を喰らって吹っ飛び、勢いで地面を削り民家の壁にぶつかることでようやく止まった。

義明は体勢を立て直すも肩を外され、左腕をだらりと垂らしていた。


「勝負あったな」


イーベンが地面に刺さった大斧を引っこ抜き、予告ホームランのように先端をこちらに向ける。

イージェ族が狂ったように雄叫びを上げる。


「見事であった。多くの我が同胞を葬り、この俺にあそこまで苦戦させた貴様のネーチェに賞賛を送ろうではないか!貴様の風のように駆ける姿には思わず見惚れてしまった程だ!多くの同胞を失い激昂していたというのに、戦っているうちにそんなことどうでもよくなってしまった!!」


段々熱く語りながら一歩ずつ近づいてくるイーベン


「だが、俺はイージェ族の長だ!多くの同胞を殺してくれた貴様を許すわけにはいかん!!」


その姿は、あまりにも――――――――――――――


「安心するがいい!俺は今機嫌がいいから一瞬で殺してやグェ」


――――――――――――――――隙だらけだった。


「勝手に終わらせんなよ、これは殺し合いだぜ?」


何かを言うのは相手を殺してからだ、首を飛ばされたイーベンの体に義明は言った。


今回はニコ動でとある人の歌ったリスキーゲームって曲を聞きつつ書いていました。

いや全く、歌が上手い人が羨ましいわー

自分、津軽海峡冬景色とか天城越えぐらいしか歌えんもん

盛り上げられない曲しか歌えなくて先輩ごめんなさい

他に歌えるのもあるんだけどカラオケ機器に登録されてないんだよねー


普段聞く音楽歌詞ないからなー

もうちょい最近の曲を知らんといかんなと思った今日この頃

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