才能の片鱗の始まり
地震大変でしたね。
皆さま大丈夫でしょうか?
私は家族も親族も友人も全員無事なようで安心しております。
大切な人が生きてるってことを知ってあんなに安心した日は他にないでしょう。
ホント良かった。
未だ大変な方、辛い方もたくさんいらっしゃることでしょう。
一日も早く復旧する事を願います。
最近ティッシュが売ってなくて生きるのが辛い…
花粉症で死ぬ……
吉田義明が異なる世界に来てから一月が経った。
奴隷となって奴隷市に売られていた蘇我深雪を助け、2人でグンという傭兵業のようなものになってそれなりに大きい街、スーザで問題なく生活が出来るようになってきた。
戦闘ではあまり役に立たなかった蘇我もそれなりに攻撃を当てるようになった。相手が一定以上の大きさ、足がそこまで早くないという条件が必要だが、大型犬程の大きさで人の歩く速度では7、8割までに進歩した。
「ほら、今日の分の金」
依頼完了の旨をグンに伝え、報酬金を受け取ってきた義明は蘇我に受け取った額の一部を渡す。
蘇我は渡されたお金で服を買った。
今まで学校の制服一着しかなかったのだからまぁ当然だろう。
義明も自分にも替えの服がいるなと考え(もう一着制服を持っていたが蘇我にシャツを寝巻きとして奪われた)、蘇我と一緒に服屋に入った。
義明は早々に街中でよく見るここでの一般的な服である布服と革のジャケットを買い、蘇我を待った。
蘇我も女の子、買い物には時間が掛った。
店の中を何周もして何を買うかを選ぶ蘇我の姿を見て、義明ははじめて蘇我が普通の女の子に見えた。
だが悲しいかな。蘇我の背は小さく、小学生といわれても普通に納得できそうな程である。
蘇我は長い時間を掛け、何とか子供っぽくない下着や服をいくつか選択した。
そのままレジ(の役割を持つ物)の方に持っていった。
(ようやく終わりか…)
義明が小さくため息を吐いて目を閉じ、蘇我が来るのを待った。
が、来ない。
5分は確実に経った。
遅い、何かトラブルだろうか?
確かにレジの方から何やら声が聞こえるし、店長らしき他の店員と違った服を着た店員がレジの方に走っていくのを義明は見た。
まさか金が足りないとかいつの間にか掏られてたとかじゃないだろうな、そう思いながらレジの方へと足を向けた。
だが、義明の想像していた光景とは別の世界が広がっていた。
普段はろくに話さない蘇我が店主と激しい値段交渉をしていた。
店主の前に対応していたのだろう店員が泣いて別の店員の胸に顔を埋めていた。
蘇我の後ろに並んでいただろう他の客は蘇我と店主の値段交渉にイラつきもせずに、
「店員を倒し、店主の登場だぁ!!」
「「「ウオォォぉォォ!!」」」
「スゲェ!こんなのはじめて見た!!」
「特別価格の5割以上引いてんぞあの嬢ちゃん!!」
「元々安くなってんのにここまで下げさせるとか天才だ!!あの娘の名前誰か知らねぇのか!!」
「俺、あの娘が男と歩いてんの見たことある!!」
「その男もこの娘みてぇなのかなぁ!うわぁ超見てぇ!!」と大はしゃぎだった。
なにやら義明の事も話題になっていた。
義明は異常なまでにヒートしているその場を離れ、店を出たとこで待つことにした。
義明は決めた。買い物をする際は蘇我に任せよう、と
義明が店を出てから10分後、
レジの方から盛大な拍手と歓声が湧き上がり、それから少し経った後に買い物袋を両手に持った蘇我が現れた。
「遅れた」
「そうだな。もう日が暮れる、さっさと帰ろう」
店を振り返らずに宿の方へ足早に歩く。
(この店、また来れるかなぁ……)
自分の顔を覚えられていないか不安な義明と、
「―――♪――――♪――♪」
上機嫌に鼻歌交じりに歩く蘇我だった。
「ちなみにいくらになったんだ?」
「3ギルダ2ルダレを5ルダレ2ダレン」
ちなみにこの世界の貨幣は低い順にレンド、ダレン、ルダレ、ギルダ、ユジンと並んでいる。
ちなみにちなみに
12レンドで1ダレン
5ダレンで1ルダレ
7ルダレで1ギルダ
10ギルダで1ユジンである。
すいません更新空いてしまいました。
しかも短いです。
前回、こんな短いのは今回だけとか書いてこれだよ!!
おかしいな?
書く前に考えていた内容と実際に書いた内容が全然違う……不思議だぁ
次回になんか依頼の話を書きたいなと思ってます。
思ってるだけだった……何て事にならないと良いなぁ