風呂の始まり
朝から家を出て働き、夜になって友人たちと飲み会行ってきたんでこんな時間(現在3時になろうといったところ)にアップすることに……
飲み会は嫌いだ。
騒ぐのは好きですが、私はほとんど酒が飲めないんです。
飲めないからといって食べ放題じゃないから一人バクバク食べるわけにもいかないし、あんだけしか食べてない(飲んでない)のに一回で数千円も飛ぶんだもんなぁ……
さっさと書いて不貞寝しよう。
「あ~」
吉田義明はポリポリと頭を掻いた。
奴隷市で商品として売られていた知り合い(クラスメイト)を見つけ、もう一人女子がいると言うからそちらの様子を見て、金銭的な問題が意外に小さかった事から二人とも助けようと考えた義明だったが、世界は彼を中心に動いてはいない。
義明が売られていた少女、蘇我深雪を買い取りもう一人のクラスメイト、楠田健太のいた場所に戻るとそこに彼の姿はなかった。
どうやら義明が蘇我と話しているうちに誰かが楠田を買ってしまったようだ。
楠田を買い取ってから蘇我のもとに行けばよかったのだが時すでに遅し、後悔先に立たずである。
義明は数瞬考えて奴隷商から楠田の持ち物を買い取った。
楠田と義明の背格好は大体同じで、義明の今着ている制服はイージェ族と戦った時に返り血が所々に付着した為、あまりよい見栄えではない。普段はこれでいいが今後グンとして働いて公の場に出る事になった時用の服が欲しかったのだ。
「楠田、悪い。達者でな。」
義明は明後日の方を向いて敬礼をする。3歩後ろを歩いてきていた蘇我も義明と同じように敬礼をする。
5秒ほど青空に敬礼をした義明らは周囲の視線が気になりその場を去った。
奴隷市を出た義明はこれからどうしたものか考える。
当初の目的、グンになるため登録をしに行きたいところだが、今も義明の3歩後ろを歩く蘇我の存在が邪魔だった。
義明には蘇我が戦えるのか、それ以前にパラメーターをどう振り分け、どんな武器を持っているかすら分からない。
仕方なくグンへの登録は後回しにし、まず蘇我と今後どうするかを考える事にした。
(ま、なんにせよ。まずは……)
コイツを風呂に入れよう。
汚れた布を体に巻き、布で隠れていない肌にはいたるところに泥や草がくっつき、酷い臭いを放つ蘇我を見て義明は風呂屋を探すことを決めた。
「……何?」
蘇我は自分のその姿に女として思う事がないのか、突然振り返った義明に疑問の声を投げ掛けるだけだった。
風呂屋は道行く人に聞いて直ぐに見つける事が出来た。
だがさすが異世界ということなのか、義明たちの世界と少し違っていた。
見た目は普通、岩で囲って浴槽となっており温泉の様だ。湯加減もお湯の色も普通。
では、何が違うかというと、男女が同じ湯に浸かる、所謂混浴だったのだ。ここまでだと混浴なんてあ普通にあるものだと思うだろう。だが男女が同じものを使うのはお湯だけではなかった。
そう―――――――――
――――――――――――脱衣所も同じだったのだ。
子供から老人までの男女が一つの脱衣所を使用しているのだ。
しかもタオルの持ち込みは不可、濡れた髪や体は魔法機械が乾かしてくれるのだそうだ。
つまり、義明と蘇我はお互いの裸を見ることになったのだった。
「時間ずらして一人づつ入ればよかったんじゃね!!」
義明がその事に気付いたのは二人が髪や体に付いた汚れを流し、湯船に浸かった後だった。
「……何を今さら」
義明の指摘に蘇我は溜息交じりに呟いた。
蘇我の呟きを聞いた義明は気付いてたんなら言えよ!と激しく突っ込んだが蘇我は暖簾に腕押し、柳に風という感じだった。
(何考えてんだかさっぱりわかんねぇ……)
湯船に浸かりながら頭を抱える義明であった。
蘇我より先に風呂から出た義明は早々に着替え、店の前で待ってると脱衣所から蘇我に伝えた。
「ふぅ、さっぱりしたけど、なんか疲れた……」
あまりに気にしなさすぎの蘇我に調子が狂わされっぱなしの義明は店の前にしゃがみこみ、大きく溜息を吐いた。
(俺が気にしすぎなのか?)
いやいや、明らかにアイツが変なんだ。義明はそう思うが、普段から人付き合いをしていなかった義明には普通の定義が曖昧で確信が持てないでいた。
「ん~」
義明は蘇我が制服を着て出てくるまでひたすら店の前で一人唸り続けていた。
いつも読んでいただいているアナタはいつもご愛読ありがとうございます。
今日一気に読んだアナタは初めまして。
と、とある小説の後書き風にはじめて見ました。
書く事ないんで、とりあえず前回文中で楠田君の容姿とかは軽く触れたので、蘇我さんの設定を書いてみる。
蘇我さんは小さく(170ある義明より頭一つ以上小さい)、まな板で、だけど少しくびれを持った髪の長い(貞子的な意味で)少女です。
そんな蘇我さんは幼児体型というのだろうか?
ずん胴じゃなくて、くびれがあったら駄目だったりすんのかなぁ?