『文房具屋に捕まったプレスマンの芯』
プレスマンの芯が、文房具屋に捕まりました。捕まったとき、プレスマンの芯は、見ている者が恥ずかしくなるくらい大きな声を出してわめきました。
その様子を見ていたプレスマンが、プレスマンの芯をたしなめました。そんなに大声を出すものではない。私も文房具屋に捕まった身だが、そんな声は出さなかったぞ、と言いますと、プレスマンの芯は、あなた方はいいのです。文房具屋に捕まっても、命を落とすことはないでしょうから。しかし、私たちは芯なので、削れてなくなってしまうのです。生きるか死ぬかの瀬戸際に大声を出しても、恥ずかしいこととは思いません、と言い返しました。
教訓:プレスマンとて耐久消費財ではないが、芯は明らかに消耗品である。