ひ ま つ ぶ し
ひまだ、最近こんな言葉を言った覚えはあるだろうかもしくは誰かから聞いただろうか
もし暇なときあなたはどうするだろう
スマホを持っていないあなたならテレビを見るのだろうか、それとも外で運動をするのだろうか。
学生さんはYouTubeやTikTokなどで時間を潰すのだろうか、あるいは家でゲームをしたりともだちと遊びに行ったり、まじめなあなたなら勉強の予習だったりするのだろう。
疲れているあなたなら寝て過ごすのも良いのだろう。
もし、いつもの暇つぶしでさえつまらない、こうしているのも苦痛だと思うようになったのなら、私ならいつもと違うことをしてみる、きっとそれは自分を変えるチャンスだと思っているからだ。
休日、朝から家でゲームをしたりYouTubeを見たりしている私だが夏の暑く空の青い日、ふかふかのベッドは心地よいがこのままここで一日中寝たままなのはいやだと思ったのだろうか、名前だけは知っている、それ以外は分からない場所へ向かうことにした。肩に提げれる小さいバックに冷たいお茶の入っている水筒、手のひらサイズの財布にはおこづかいの千円札が三枚と小銭を少し。バッグを肩にかけ、いつだったか買った麦わら帽をがぶり自転車に乗ってスマートフォンのナビを頼りに名前だけは知っているその場所へと向かった。
いざ向かってみるとそこまでの道のりには既視感があった、車で遠くに出かける時によく通っている道だった、いつもの道、だが自分の自転車で走っているからなのか車の中とは違う道のように思えた、時間があったのでお店の外をじっくり見ながら目的地まで進む、食べ物のお店や服を売ってるお店、誰かのプレゼントを買うためのお店なんかがあり次来るときはこの店に寄ってみよう、なんて妄想しながら自転車を進めた。
住宅街を抜けると家なんて一つもない、田んぼだらけのいなか道、私はペダルを漕ぐ速度を速くした
風が気持ちよい、日差しが暑いとか足が痛くなってきたとかそんなことを思うよりそれが一番に来た、冷たいがどこか暖かい、きっとこんな風を爽やかな風というのだろう。
名前しか知らない場所に着いた時には疲れ切っていたが長らく得ることのなかった達成感が自分にはあった、そこにあるものを見るなり食べるなりして私は再び長い道のりを進んだ。
とても長く足裏が痛く普段はしない運動量であしが痛いがこの経験を基に私は変わることが出来たのだろう、現に私は暇つぶしの一つとしてお出かけをするようになったのだ。
ヘタながら小説を書くのはとても楽しかった、いろんなことを経験してきっといつかあなたの新しい暇つぶしを見つけてほしい。