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最終話-2 晴人を殺さない

『もう終わらせたいからな』

深く沈んだ心から出た言葉。まるで俺の心を体現するかのように夕日は沈んでいく。しばらく流れる風の吹くメロディー。晴人は鼻で笑う。

『俺は・・・この戦いを終わらせたかった。それは生命を無くすこと。心を持つ存在自体を無くすことだった。そうすれば殺し合いもない』

晴人がこぼしていく言葉を冷たい目で見届ける。そして残した最後の言葉。

『だが、その希望も失った』

晴人は、どこから描き出したかわからないナイフを自分の首元へと寄せる。すぐにわかった。彼が何をするかは・・・

反射神経を優に超える素早さで介入した俺の手。その先に展開されるのは、ナイフを差し止めた俺の手の平は貫通していたが、晴人の死は阻止していた。手に握られたナイフを振り払い、大きく胸ぐらに掴みかかる俺の強い手。

引き上げられる時に見せる晴人の表情。俺は強く拳を打ち込んだ。

『希望はある!!!お前が生きてることだ!!!』

『は・・・』

『お前に与えられた能力は、多くの人を殺すことができるし!!!多くの人を救うこともできる!!!』

『何言って・・・』

俺の言葉に何か感じ取ったのだろうか。やや瞳に生の色が見えた。俺は、神々の使い方を変えれば修正できるかもしれない。この結末を!!!そう新たなポータルを描き出す。


*  *  *


数時間後。

西園が所有している研究センターへと足を踏み入れた。咲白朱莉、瓜生新生と西野明奈が肩をかす本宮セイナを引き連れて。

本宮セイナは瀕死だったが、俺の能力で一命を取り留めた。西野と合流したということは、彼・前川結城の死も既に知っている。既に絶命していたため、復活させることはできなかった。改めて、全能者といえど、名前だけで、本当にみんなを救う力なんてない。あるのは・・・目の前にいる装置で神々を呼び起こすことだ。


そう踏み出した先の向こう側に見えるのは岡本優花、岸本理恵、羅輝、宮川美雨。その隣には、謎の男が立っていた。強調された白い肌に、綺麗な二重といったパーツ、それらが整った顔立ちと思わせる。


『彼が助けてくれたんです。彼が一年前に出会った坂口紘くんです』


と岡本優花から紹介を受けた。


『影の怪物か・・・』


俺の視界に映る情報は、すぐに彼の正体を捉えていた。だが彼のおかげだろうか?岡本優花と岸本理恵から影の怪物の気配が消えている。


『もしかしてあなたが・・・』


そう、坂口紘という男に語りかけた。


『なんか有名になっているようで、喜べばいいのかどうか・・・』

『紘さんが、1年前の騒動を鎮めたのは知ってるが、その後も発生した影の怪物は・・・』

『どうやら、政府がこの世と繋ぐ扉を隠し持っていたようで、すぐ事態を片付け次第、帰ります』

『いや!!!紘!!!それは冷たいでしょ!!!』

俺と紘の会話に、岸本理恵が割り込む。

『ずっと優花は、紘のことを待ってたんだよ!!!ずっと!!!』

『ああ・・・それは・・・』


あー。イチャイチャ話はめんどい。

『悪いが、その話は向こうでしてくれないか?』

そう、イラつきを覚える西山晴人は強く叱責した。


*  *  *


『ここに神々を呼びこむ装置が・・・』

瓜生新生は真っ直ぐに、鐘形の宿した青銅素材の装置。高さは3メートルの六角形。断面図を描けばそうなるだろう。

4つの側面には、俺たち全能者が入るスペース。私たちの能力を使って、装置の中枢にエネルギーを送り込む仕組みだ。

『これから何をするつもり?』

咲白朱莉は、岡本優花にもたれた体勢で俺へと強く視線を突きつけてくる。大きな代償を払いそうで怖いのだろう。

『全てを修正する』

『それで、蓮はどうなるの?』

『・・・わからない』

脚は長い鉄パイプが貫通してるも、もう片方の脚で俺へと顔を寄せる朱莉。

『なのに、これからの作戦を実行するつもり?』

うるうるとさせた涙目に思わず、視線を逸らしたくなる。でもな・・・

『やるしかない。みんなの無念を終わらすために』

咲白朱莉は悟る。俺たちが犠牲になることを。それは雨粒のような涙として頬へ熱い線を刻んでいく。俺も彼女の影響で、涙を流しそうになる。それを阻止するべく、すぐに晴人へと目をやる。

『晴人。最後に俺を信じてくれ。もし、成功しなかったら、俺を探して殺しに来い。いつでも待ってる』

俺でさえ、なに言ってるのだろうって思う。だが晴人は、仲良くしていたあの頃の瞳を取り戻しつつあった。

その時だった。俺の胸に強く飛びかかる朱莉の熱が伝わる。

『無事に帰ってきて・・・愛してる』

朱莉から出た言葉。それに俺は抑えきれない涙をこぼしていく。

『ありがとう』

俺も朱莉に負けない愛を抱きしめる強さで、伝えていく。

『俺も・・・愛している』


*  *  *


数分後。俺・篠崎蓮、瓜生新生、西山晴人、本宮セイナは装置の中へと身を入れていく。肩幅ほどの狭さしか空間。息苦しさを覚えるも、もう遅い。自動的に閉まっていく扉。俺は覚悟を決めると同時に、深く瞼を閉じる。次の瞬間、強烈なエネルギーが全身に襲いかかる。身動きできないまま、殺される感じに近い。中には他の全能者の悲鳴が聞こえ始める。俺の判断は間違ってたのか・・・・いや揺らぐな!!!今は目的のために任務を果たせ!!!!そう強く念じる。全身は地球全体に推しつぶされるほどの激痛。いや、激痛なんていう言葉で表現はできない。

だがこの地獄のおかげで、俺は意識を逆集中させる。

頼む!!!動け!!!動け!!!動け!!!動け!!!!!!



*  * *


次の瞬間、俺は宇宙のどこかへと投げ出されている。無重力で力の加わらない解放感へ。あたりには白い光が点々と光っている。この暗い暗い宇宙のど真ん中で。


『目的を申してみよ』


低く伝わる男らしき声。おそらく神々と呼ばれる存在。姿は見えない。でもこの声に頼るしかない。


『私は、死・肉体の全能者・篠崎蓮。いや・・四阿あずま龍。修正戦争で失った多くの命を救い出すことが、私の目的です』


しばらく流れる沈黙。願いを間違えたのか。


『代償を申してみよ』


それは・・・それは・・・代償の段階まで進んだということは、願いを叶えてもらう可能性がある。


『能力者の力を失うこと』

『それは代償と言えない。言い換えれば、能力からの解放と言える』

『それは・・・』

『そもそも、能力を使い込んだのは、人間たちだ』

『え・・・』


彼らの声と重なって見える過去の回想。始まりは、原始人ぐらいの頃だろう。大地で暮らし始める上半身裸の男と毛皮に身を纏う女。いつものように暮らしていたのだろう。そんな時のこと。空から流星群が、地上へ目掛けて長く強い輝きと共に落下してくる。そこには、あの装置。

初めて見る物体に、距離をとりながらも正体を求める原始人たち。それは触れることで、一人は炎を宿す能力者となった。それはやがて文明にも影響を及ぼして行くことになった。その過程が、俺の脳内に断片的な記憶として送られる。次第にこぼれる鼻血。情報量の多さに、脳内はオーバロードしているようだ。

だが見えた景色。何度も能力で争い合う姿。そして失う大事な人たち。悲しむ姿。でもそれは、どの時代も一緒だった。


『人類は繰り返してしまう生き物だ。それが今に続く戦争となっている』

『なら、全ての代償を背負います。起源から続く全ての能力に関連する出来事までを』

『なぜそこまでして背負う?』

『俺たちの過ちを認めるために、そして未来で同じ過ちを繰り返さないように・・・』

真っ直ぐに向ける気持ちは、声量さえ突き破る。

『その分、時間のない場所で死や苦しみを味わい続けることになる。全ての罪を終えるまで。それでもお前の願いは叶えるに値すると?』

『甘んじて受けます』


『いや!彼だけじゃない。俺たちも受けます。過去の過ちを・・・私は・エネルギーの全能者・瓜生新生』

『私はマインドの全能者・天宮風矢あまみや ふうや

ここで明かされる西山晴人の本名。今の彼には、親友として肩を並べた頃の瞳をしている。いつぶりだろうかと思わず浸りそうだ。

『私はコントロールの全能者・本宮セイナ』

争い合っていた俺たちが一緒に向き合って、この修正戦争を終結させようとしている。それに俺は感動してしまった。彼らの気持ちを無碍にしないためにもと、また声と向き合う。

『みんなで、罪と向き合います。何年・・・何千年かかろうとも・・・』

『では、あなたたちの願いを受け入れよう』



それから宇宙からどこか分からない暗闇へと連れて行かれた。

何度も何度も殺された。それだけじゃない。苦しんだ。原始時代から続くこの地獄に、自分が自分でなくなっていく。

俺は誰だ?なんのために生きてる?そんなことが思い浮かぶたびに。俺は愛する人を思い出した。咲白朱莉を守るために。大事な人たちが笑顔で平和に暮らせるように。

数えきれないほどの死を受け入れた。殺人、事故、拷問、自殺、災害、戦争。死に関することなら、実際の時のように殺されていく。いくら四人で力を合わせたといえど、感情がなくなるほど狂わされてしまうのは、言うまでもない。


1年。

もはや快感になっているかもしれない。俺たちは、それが生きがいかもしれないと思うようになった。


2年

だがピークを超えると、泣き出す。赤子のように。やめてくれと願っても止まらない死との直面。死に際まで感じる苦しみ。それらのループに泣き叫ぶようになった。


3年

感情が消える。喜びってなんだ?悲しみってなんだ?残酷ってなんだ?


10年

人ってなんだ・・・・・


30年

能力者ってなんだ・・・


100年

言葉ってなんだ・・・・・


1000年

・・・・


10000年

・・・


1000000000年

・・


10000000000000000000年


10000000000000000000000000000000000000000000年

終了だ・・・


*  *  *


ピッ!ピッ!!ピっ!!!

なんだろう?なに?

なんか開けた。


瞼っていうんだっけ?

『蓮さん?』

声って言うんだっけ?

『篠崎さんが目を覚ましました!!!!』

うるさいって言う表現で合ってる?

『蓮!!!!』

なんだろう?

ゆっくり向ける視線には、男と女、あと少年が俺のとこへと集まってくる。涙目で。

泣く?泣くって何?なんで泣くの?ってか誰?


何も分からないのに、俺は彼らに送られた。車で。なんか色々話してる。

『なにがたべたい?』とか・・・

『何がしたい?』とか・・・

それらって何?


それにしても親しげに声かける彼らは誰?


『家族ことを忘れたの?蓮兄さん』


後部座席の隣には上目遣いで送る視線と問いかけられた言葉。俺はそれに深く考えるようになった。家族・・・・家族・・・家族・・・家族・・・


『家族ってなんだ?』

『家族は、血縁関係がある人のことだけど、大事な存在かな・・・』

『大事・・・大事・・・大切な人・・・愛する人・・・』

俺は弟の言葉を頼りに淡々と言葉を並べた。弟?篠崎翔・・・

『篠崎翔か!?』

『思い出した!?』

母・篠崎香穂の声に、父の急停車で、鞭打ちに追い込まれる首。

『急に大声出すなよ!!!』

父・篠崎仁明の叱責の声が聞こえると同時に思い出した。

『みんな家族。みんな生きてる!!!願い叶った!!!』

俺は無理やり弟に強烈なハグで抱きしめる。

『兄さんきついって!!!』

『蓮。俺たちのことわかるのか?』

運転席から後部座席へ顔を出す懐かしの表情。

『父さん・・・みんな生きてる』

涙っていろんな涙があるけど、これだよ!!嬉しい時に流す時の涙が一番感動的だ。17歳の男子高校生が無邪気な子供のように大声で泣き上げる。

でも両親は怒らなかった。それぐらい辛い思いをしたんだと背中をさすってくれた。わざわざ車から降りて。


*  *  *


やっぱりあの代償で、メンタルはだいぶ不安定だった。もちろん、俺の知り合いたちは、会おうと家まできてくれた。でもでもまともに通えるようになってがいい。そう決意した。そして迎えたその日。

教室は2年1組。俺は初めて転校してきた日のように緊張したまま、扉を開く。

その先には、騒がしくはしゃぐ男子高校生と女子高校生の笑い声。

『おう!!!蓮だ!!!蓮がきたぞ!!!!』

前川結城がうちの学ランを着ている。暴走族から卒業して、学校に通う高校生になったと認識する。彼と肩を組むのは、あの青木!!!そして隣には、江田美穂と安村楓が笑顔で手を振っている。

『元気だった?みんな心配したんだよ!!!』

『本当だよ!!!もはや頭にキノコでも生えてんじゃないかってぐらいにな!!!』

『やっと会えたよー!!!蓮!!!』

一気に話したいことがあるのか、聖徳太子状態となった。結城は俺に抱きつく勢いで、体勢が崩れる。

『早く会いに行ってやれよ。あいつらのとこへ!!!』

『あいつら?』


*  *  *


俺は結城、青木、楓、美穂に連れられて、屋上へと続く階段を登る。あいつら?あいつなら、咲白朱莉のことだってわかるけど・・・そんなことを考えていたら、屋上への扉は開かれた。

なんて言う綺麗な青空。雲ひとつもなく、鮮やかな太陽の光だ暖かく差し込んでくる。強く背中を押された先には、確かにあいつらが待っていた。

『蓮!!!!』

みんな一斉に呼ぶ声が裏返ってる。

『美波・・・・』

一人目に向ける視線の先には、成瀬美波。彼女は、満面の笑顔で傷もない綺麗な肌色をしている。隣には・・・

『晴人・・・・』

彼は、全ての事態を知っているようだった。神々のことも・・・でも、彼女の前では爽やかな笑顔を見せてくれた。

そして最後の一人は、咲白朱莉。もはや抱きつき、埋めるほど頭が俺の肩に伝わる。

『帰ってくるの遅いんだよ!!!!バカ!!!』

って言いながら溢れて行く涙が、湿っていくシャツでわかる。さらに面と向き合う顔。何をするのかと思えば、熱い唇が俺の唇に当たる。

キス!?


『ふー!!!』

結城にバカにされるだろ!!と思いつつも、引き剥がすことはしたくなかった。

『やめろって!!結城!!!』

揶揄うのを軽く叱る晴人の声。


そんなものが聞こえる。でもいい。

『俺は・・・愛してるから』

『私も!!!』


*  *  *


わちゃわちゃと騒ぐ学生たちの輪に、息子の篠崎蓮。俺・レイジはまじまじと息子の喜ぶ顔を見ていた。

『いいんですか?言わなくて・・・』

『いいんだよ。息子が幸せなら、俺はそれでいい』

山下おじさんにかけられた言葉に、少し震える声も押し殺した。



*  *  *


あれから数ヶ月後。2023年の12月。


東京の都市部にて。

『今日は集まりがあるって言うのは?』

本宮セイナの質問に、俺・瓜生新生は言葉を濁した。なんかすぐ不機嫌になりそうで。

『美味しい店があるからって親友が』

『みんなと集まるんでしょ?蓮たちと影の怪物関係の人たちが!!!』

『げ!!!』

空気を読まずにバラしやがって、宮川美雨の野郎!!!隣にいる羅輝は、頭を抱え込む様子。

『じゃあ、私帰る。人間に用ないし』

だがすぐさま引き止めた。

『そんな連れないこと言わないで。行ったら楽しいって!!!それに今は能力者も人間もないよ』

本宮セイナの腕を掴み、引き止めるのは、姉の本宮伊織。彼女の優しく包み込む声色に、素直に従う本宮セイナ。

『姉が生き返ったからいいけど、死んだままだったら、まだ人間とは不仲のままだから』

『そうだね。結局は大事な人がそばにいれば、みんな幸せなのよ』

セイナはさりげなく、自分の姉が大事な人であることを匂わす発言を自覚し、顔を真っ赤に染める。

『冗談だよ』


*  *  *


俺たちがきたのは、ほぼ居酒屋雰囲気の焼肉屋。

そこに、みんな集まっていた。

『おー!!!来たぞ!!瓜生チーム!!!』

『きたか!!瓜生チーム!!!』


*  *  *


『みんな集まるなんて、本当にすごいよね?』

『うん』

『そういえば、紘。お前は帰らなくて大丈夫なのか?』

如月紫苑に促された影の怪物の世界のこと。確かに紫苑さんには伝えてなかった。

『私たち、これからは一緒にいることに決めたの』

『お!!!』

『でも、影の怪物はどうするん?』

会話に割り込んでくる北村勝仁と桐島慎也。もう頼んだ最初の生ビールで酔っ払いだ。若干荒れてる仕草に、坂口紘君は冷静に答えた。

『自分の世界にいる影の怪物をネガティブな心まで取り込むような生態にさせた、おかげでもう怪物という概念はもうない。みんな、人間同様心を持った種族となった。とはいえ、まだ残党が流れ込んできてるみたいだけど・・・』

『その残党を倒すためにも、彼にはいてもらわないと!!!』

私はつい紘くんの肩へと頭をつっくける。

『うえ!!人前でいちゃつくなって!!!』

気づけば、一人の少年がつまみ食いしに、私たちの座るテーブルへと割り込んでくる。

『ミヤビ!!!つまみ食いしない!!!』

思い切り頭を叩かれる少年は、姉であろう・牧宮宇井さんに叱られる。

少年と牧宮宇井はあっという間に去っていく。


*  *  *


『それじゃあ、乾杯する幹事は誰?』

大声で張り上げる青木の声に、周りのみんなざわ目つく。

『そりゃあ、蓮でしょ!!!』

『おい!!!』

朱莉の答えに、みんな称賛して拍手喝采を俺へと向ける。面倒臭い役回りを引き受け入れるも、美波と晴人は"ドンマイ”と表情だけで突きつけるだけ。俺は嫌々と、立ち上がる。

視線は一斉に俺のところへ。

『えーーー。』

やばい。言葉が出ない。でも思ったことを言えばいいと再び俯いた顔を上げる。

『重い話になるが、俺たちは夏に戦争が起きてしまった。人類と能力者の。もちろん、今では能力者なんて存在しない世界となった。でも、争いは無くならない。歴史は繰り返してしまう・・・でも大事な人がいるだけで、世界は一変する。大事な人、愛する人さえ言えば、他の人の痛みもわかるはず。


誰がどんな想いで育ててきたのか?

誰がどんな想いで助けてくるのか?

誰がどんな想いで行動しているのか?


それがわかるようになる時、人は変われるかもしれない。そしてみんなが平和に暮らせる。そんな世界が続くことを祈って・・・乾杯とする!!乾杯!!!!』


神々に託した願いで、俺たちは修正戦争に関する犠牲者はなかったことになった。結果、美波も他の仲間もみんな帰ってきた。都合が良すぎると思うかもしれない。でも、俺たちの受けた代償がこの幸せへとつながった。


これからは明るい未来を生きていく。みんなで。それを持って修正戦記はページを閉じることとなる。



最終話特別ED→https://www.youtube.com/watch?v=4Wl5p3BNM2w

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