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ホシイカ

作者: まえとら

気泡の泡が海底都市の灯りに照らされて、上へ上へとのぼってゆく。

ここは海底都市。かつて地上に合った都市を再利用した海底都市で人々は生きながらえていた。


陸地は水没し太陽の光は、この長い間ずっと厚い雲にとざされたままだ。海上は黒い雲に覆われ嵐がもう何年もずっと続いている。

太陽の光も、月の光も、星の瞬きも遠い昔の話となっていた。



「わあ。流れ星!願い事!」

海中の水圧に耐えられる透明な窓ごしに、夜空の星を見た事がない子供が窓に頬とおでこをくっつけてはしゃいでいる。

あれは「ホシイカ」の一つの光。

海の闇の中を斜め一直線に横切ってゆく一閃の青白い光。

眺めても良し。味も良し。酒の肴に。いかが?

一杯のホシイカの目に海底都市の灯りが映った。


暫くして。流星群と見まごうばかりに発光して流れてゆく光は、ハッコウイワシの群れの紫色の光。


何千ものハッコウイワシの目に海底都市の灯りが映った。

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― 新着の感想 ―
[一言] 海底都市もなんだか悪くないかもしれませんね!
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