挨拶をして旅立ち
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レオン:15歳:Dランク冒険者
筋力:自信あり
魔力:あり
備考:魔法士(風)、剣術、槍術あり
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風の森から帰ってきたら、ギルドカードがこの様に直されていた。剣術と槍術を覚えたことが領主家からギルドに流されたのだろうか。
風の森については、新種の魔獣が討伐されていないものの、十分に魔獣の数を減らしたことや、新種が五層より上に出てこようとしていないことから深追いはしないことになった。
一層にも魔獣が出てくるような難易度になってしまったが、ダンジョンから溢れてスタンピード、なんてことが起こる心配はなくなったそうだ。
しかも、風の森の難易度が上がったこと、その原因が新種の魔獣にあると言った情報を売って、一部のバトルジャンキーな高ランク冒険者や、魔獣の研究をしたがる金持ちを呼び込む算段らしい。
高ランクの有名人や、金を払ってくれる奴を迎え入れられるのは、領主的にはおいしいらしい。
これがうまくいくかなんて知らないが、こういうことも次に繋げようとするあたり頭がいいというか、ポジティブ?
と、いうわけで俺がここで受けるべき依頼は終えた。今回の報酬で10000ゴールドに、持って帰ってきてたバイコーンの角が40000ゴールドになったので50000ゴールドの収益である。
そろそろ強い奴との戦闘はしたくないし、いっそのこと世界樹探しを再開しようかな。
と、いうわけで世話になったギルドの人やバルド達には報告してから行こうかな。
「バルド、そろそろ金もいい感じに溜まってきたし、そろそろ旅を始めようと思うんだけど、まずはどの街に行くのがおすすめ?」
「…もう出て行くのか?もう少しゆっくりしていってもいいのに…いや、その話は前からしていたな。地図はよろず屋に売ってるだろうから、自分で決めればいいさ。結構高いが、お前なら買えないような値段じゃないしな。」
「ありがとう、それじゃあよろず屋にも寄ってみるよ。」
「あ、そうだ。新種の魔獣…キマイラについて、こっちでも調べてみることにしたんだ。王都の学者連中も調査はするんだろうけど、アイリーが魔獣のせいで危ない目にあったしな。そっちでもキマイラを見つけたらギルドを通して連絡してくれないか?」
「ああ、任せてくれ!それじゃあ行ってくるよ。」」
まぁ、その前にヘンドラーの店に行くけどな。
地図もそうだが、保存食と調味料がないからな。
このままでは旅の途中で餓死してしまう。
◇
「ヘンドラー、いるか?」
「いるよ。この間は角を売ってくれてありがとよ。前の毛皮もそうだが、お前の剥ぎ取り方うまいから活かしやすいんだ。」
「そうなのか?それはよかった。それで今日は地図と調味料、あと保存食を少し買いにきたぞ。」
「地図ねぇ、そろそろ旅を始めるのか?」
「あぁ、それでいくらになる?」
「地図は高いからな。200000ゴールドだ。それで調味料とか保存食とか、そういやお前、前回水を出す魔動具は買ってなかったな。それも合わせて230000ゴールドってとこだな。」
思ったよりお金がかかる。今までの宿代や食費で使ったお金を引いて、試し斬りにゴブリン討伐の依頼を受けて稼いで…現在所持金296800ゴールド。代金払ったら66800ゴールドか。まぁ外で金が使えるわけでもないしいいか。
「まいどあり、それで、チラッと見えたが、残金がそれじゃ馬車は使えないんじゃないか?護衛依頼でも受けるのか?」
「馬車ってそんなに金かかるのか?まぁ移動手段は別にあるから大丈夫だ。」
「歩いて行くとどこに行くにも時間かかるよ?まぁいっか。気をつけて行ってこいよ。」
「あぁ、行ってくる。」
◇
最後に冒険者ギルドによっていって…
うわぁ、さすがにまだ宴会気分って感じか。
「おばちゃん。そろそろフォレンドを出て、別の街に行こうかと思うんだけど。」
「おやおや、そうなのかい?悪いけど、今は商隊の護衛依頼とかはないよ?」
「いや、移動手段は当てがあるから大丈夫だ。ここを出る報告はしとくべきだと思ったからな。」
「おや、わざわざありがとうね。じゃあ行っておいで。他の領にはまた他の魔獣がいるから、気をつけるんだよ。この辺の魔獣は平野側だとゴブリンしか出ないけど、もっと進むと他の魔獣も出るらしいしさ。
ま、本当に強い魔獣はダンジョンの外に出ないものだから、バイコーンなんてものを倒せるなら問題ないね。」
「…ちなみに、バイコーンのランクっていくつ?」
「幼体でもCランクはあるね。あんたの狩ったやつがどうかは知らないけど、成体ならBランクの魔獣さ。」
そうだったのか。確か最高でAランクだっけか。
Bランク…Dランクの俺には早かったらしい。
「そうだったのか。魔獣の勉強も必要か?…じゃあ、行ってくるよ。」
これで挨拶は終わりだ。
そして移動手段とは、バイコーンのもう一つの武装のことなのだが、移動手段に使えるというリンクの発言を信じてまだ展開していない。
今日初めて展開するのだ。とはいえ…
「なぁ、馬車の車輪みたいなのが2つあって、シルエットがバイコーンっぽい、だっけ?名前つけようにもイメージがつかないんだよな。」
『わかりました。では門の外で一旦展開してから名前を決めましょう。』
どんな形なのか想像つかないが、すごく楽しみだ。




