みーつけた
幼なじみカップルのお話。
「もういい 出ていく!!」
ゆうちゃん(彼)と喧嘩をした
原因なんてそんな大したことでもなかったのだけれど
なぜだか怒りが収まらなくて大喧嘩になってしまった
行き先なんて決まってない
ただ、ただ、走った
「あ、ここは」
気づいたら幼い頃兄やゆうちゃん達とよく遊んだ公園にたどり着いていた
「変わってないなあ」
少し懐かしい気持ちに浸る
公園にあるのはブランコと滑り台と小さな砂場
滑り台の下はトンネルになっていて久しぶりにその中に入ってみる
昔は広々としていたトンネルの中も今じゃ狭い
わたしも大きくなったものだな
幼い頃はよくこの公園でかくれんぼをして遊んだっけ
「まいちゃんみーつけた!」
「ゆうちゃん、みつけるの早いよー!」
ゆうちゃんはいつだってわたしのことを一番にみつけちゃうんだ
「なんでわかるの?」って聞いてみたら「まいちゃんの居る場所はすぐわかっちゃうもんね」ってさ
一番にみつかっちゃうからつまんないと思う反面、必ずみつけてくれるゆうちゃんがすきだった
「ゆうちゃん…怒ってるよなぁ」
勢いで出てきてしまったので携帯もお財布も何もない
なんて謝ろうか
トンネルの中で頭を抱える
「みーつけた」
聞き覚えのある優しい声、だいすきな人の声
頭をバッと上げて外を見る
「ゆうちゃん」
汗だくで息を切らしたゆうちゃんがトンネルをのぞき込んでいた
探してくれたんだ…
申し訳なさと嬉しさとで涙が溢れ出す
「帰るぞ」
そう言って大きくて暖かい手を差し伸べてくれた
「ねぇゆうちゃん、どうしてここがわかったの?」
「言っただろ、まいのいる場所なんて俺にはお見通しなの」
ちょっと照れくさそうに答える彼が可愛くて、愛おしくて、
「ゆうちゃん、ごめんね」
「俺もごめん。言いすぎた」
繋いだ手がぎゅっと強くなる
今日の夕飯はゆうちゃんのすきなハンバーグを作ろう
たくさんのありがとうを込めて
片思いの話が続いたので、今度は暖かい話が書けたらなと( *´`* )相変わらずの文章力で突っ込みどころも満載だと思いますが、読んでいただきありがとうございました!