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エピソード1‐5 物語はかくしてはじまる

ダズマンは当然だが神ではない。


人々は時に神を崇め一時的な救いを求めるが、客観的に見てそれは一方的な関係である。


ダズマンは違った。


都市に生きるすべての人と共に生き、共に喜び悲しみ、共に食卓を囲み、共に眠り、どんな時も共にあった。


堪らず泣き出してしまった者には肩を貸し弱音を聞き入れる。

悩みがある者には胸を貸し共に頭を痛める。

困っている者には手を貸し存分に力になった。


群衆は親しめる相手に心を開く。


親身な指導者は危うさも持ちうるが、しかしそれを遥かに上回る力を人々に与えた。


都市の復興にかかった時間は半年。

皆が想い描いた『都立学院』が機能し始めたのはそれからさらに半年。


一年。この激動の一年は、他都市でもいまだに真実半分冗談半分だと噂されている。


それほどまでに現実離れした事をやってのけたのだ。グリウッド・ダズマンという人間は。


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