プロローグ
投稿始めました。
文章等変なところ、誤字脱字等あるかもしれないので気になったら言ってください。
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「………っ。眩しいな……」
俺が目を開けると、真っ白で壁がないように見える部屋にいた。
「あれ?なんで俺こんな所ににいるんだろう……。っていうかここどこだろう?」
俺は横になっていた状態から上半身を起こし、周りを見回すと、俺の目の前に置いてある椅子の上に銀髪で白いワンピースを来ている綺麗な女の子が座っていた。
「起きたわね。ようこそ、天界へ。ここは天界、死者が来る場所よ。そして私は神様」
「死者?神様?俺がその天界にいるってことは俺は死んだのか?」
「ええ。寝ている間に家に忍び込んだ強盗に包丁で喉元を一刺しされてね」
銀髪の少女(神様)は淡々と言っているが、俺はその話を聞いて胃液が上がってきそうだった。
俺の首に包丁が………気持ち悪っ。
「……んで、死んだ俺はこのあとどうなるんだ?天国で楽しく暮らせるのか?」
俺が聞くと、少女は真顔で答えた。
「天国は楽しくないわよ?TVも若い女性も何もかもない中で一生死ぬこと無く生き続ける場所。天国が何でもあって楽しく生きれるなんて人間が勝手に考えたものよ」
俺は まじか……。 と小声で囁いて少し間を開けて聞きたくないことを聞いた。
「…………天国じゃないなら俺って……地獄なのか?」
「ええ」
肝が冷えるのがわかった。すすっーっと体温が外に放出されているかのように下がったように感じた。
「そのはずだったけど今は少し事情が変わってきて貴方には地獄ではなく異世界へ、剣と魔法の世界へ行ってもらうわ」
放出された体温がふわっと体に戻ってきた。
「俺、地獄に行かなくていいの?」
「ええ。大事なことだからもう1度言うわよ。代わりに異世界へ行ってもらうわ」
俺の表情は地獄行き宣告をされた時の表情と比べると0%から100%に跳ね上がったように明るくなっていた。
俺は自分で言うのもなんだが、オタクだ。ラノベも有名なものからマイナーなものまで買い揃え、休日は買い溜めたラノベを読み漁ったり、アニメを見まくったりして1週間の疲れを解消していた。
その為、少なからず異世界へ行きたいという気持ちは持っていた。
が、本当にこんなシチュエーションがあるなんて思ってもいなかった。
テンションが上がって目をキラキラさせている16歳の俺に向かって少女は少し冷たい視線を送ってきた。
「とりあえず貴方は自分のステータスを確認してみて。ステータスと念じればわかるはずよ」
このステータスの出し方もラノベにあった。
本当にこんなふうにやるんだな…と思いながらも念じてみた。
「(ステータス)」
すると、俺の目の前にパッと半透明で文字と数字が書かれているプラ板のようなものが浮いて出てきた。
これに俺のステータスが書いてあるらしい。
小鳥遊 迅
年齢 16歳
種族 人族
Lv.1
攻撃力 120
防御力 110
魔法力 200
ボーナスポイント 300
ん?ボーナスポイントっ何だ?
俺はラノベやアニメでも見たことのない項目、ボーナスポイントに目がいった。
「なあ、このボーナスポイントって何だ?」
「貴方をこのまま異世界へ送っても死んですぐ帰ってきちゃうだろうから私からポイントが許す限り能力を与えるわ。欲しい能力があれば言ってみなさい」
俺は考えることもなくほぼ条件反射で1つ言ってしまった。
「空を飛べる能力」
俺は空を飛ぶことに憧れていた。だが、飛行機などは論外だ。鳥のように空を自由に飛び、風を切りあちこちへ行く。これが俺の憧れていた空を飛ぶこと。俺はその能力を提案したが即少女に切り捨てられた。
「落下して死なれたら困るからボツ」
迅は数拍間を開けてからもう一つ思いついた。
「写輪眼なんてどうかな?」
これはナ〇トに出てくるサ〇ケが使う能力だ。相手の動きを読み取ったりできるあれ。
迅はそう少女に説明すると、少女は難しい顔をした。
「うーん。その写輪眼がなんだかはわかんないけど、相手の動きをある程度読み取る能力ならいいわ。5ポイントね」
5ポイント!?あれ?ボーナスポイントって確か300くらいなかったっけ?写輪眼の劣化版とはいえ結構強い能力がたったの5ポイント……。俺相当強くなっちゃうんじゃね?
「残り295ポイントよ」
その後も俺は色々と意見を出し、やっとボーナスポイント300を使い切ることが出来た。
とりあえず貰ったスキルと説明をしよう。
まず貰った能力の、数は5個。案外少ないでしょ?
そしてその能力名、説明がこれ。
解析(写輪眼) 消費ポイント5
相手の動きを解析し、次の行動を予測する。解析は最大3人までしか出来ない。
剣と魔法の才能 消費ポイント20
生まれながらに剣と魔法の才能に恵まれた状態。特に訓練などをしなくても、歳をとるごとに上達していく。
瞬間移動 消費ポイント125
瞬間移動ができる。一度見た物、人の所へ一瞬で移動することが出来る。
脳内情報インプット 消費ポイント125
脳内に異世界での暮らし方、店の場所、通貨、言語など、基本的な情報などが習得された状態になる
くじ 消費ポイント25
異世界に着いた時にランダムで能力が確定する。
まあこんなところだ。
特に瞬間移動、脳内情報インプットはポイントを沢山使ったが、確実に必要になるものだ。
そしてくじ。これはもう最後の数合わせのようなものだ。
ラスト25ポイントのところで少女がくじを提案してきたので乗ってみただけだ。特に期待などもしていない。
っとまぁ、説明が終わったところで少女が両手を合わせ、その後床に両手をついた。
あれ?これは……鋼の錬金〇師さんかな?
ふざけるのはそろそろやめにしよう。
少女が両手を床につけると、俺の足元に魔法陣のようなものが出た。
「うぉっ!?これが魔法陣か?かっけぇ……」
「ええ。とりあえず私がすることは終わったからもう異世界へ送るわよ?」
「ああ。色々とありがーーー」
迅が気づくと既に異世界へ到着していた。
俺の感動的な最後の言葉の途中で飛ばしやがった………。
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